エン・ジャパンが運営する主婦・ママ向けのお仕事まとめサイト『女の求人マート』上でサイトを利用している子どもを持つ女性639名を対象に「仕事」についてアンケート調査を行いました。

【調査結果概要】

経済協力開発機構が発表した「雇用アウトルック2015」によると、25~54歳の日本女性の就業率は71.8%で前年から1ポイント上昇しました。女性の就労を促進する政策がM字カーブ解消の一助になったと考えられますが、女性の就業率はOECD加盟34カ国中24位で依然として低水準です。特に出産を機に退職するケースが多いことが課題視され、今回の子どもを持つ女性に対する調査でも就業率は52%、正社員比率は8%に留まることが分かりました。子どもを持つ女性が働いていない理由の第1位は「自分に合う仕事が見つからない」ことで、望んでいる働き方は7割の方が「家事や育児などプライベートと両立できる程度で働きたい」と回答しました。家事や育児のために仕事の制約がある女性が働くには、「自宅から近い職場」 や「残業なし」、「時短勤務」など、制約条件に「合う」仕事を提供していくことが必要と言えそうです。

【調査結果詳細】

1:子どもを持つ女性の就業率は52%、正社員比率は8%。

子どもを持つ女性の就業状況(仕事の有無)は、52%の方が「仕事をしている」と回答。25~54歳女性の就業率71.8%と比較しても、子どもを持つ女性の就業率はさらに下がることが分かります。正社員比率は8%(20~39歳:18%、40歳以上:4%)で、もっとも多い雇用形態は、「パートアルバイト」で62%(同55%、65%)、次いで「派遣社員」で17%(同11%、19%)でした。

2:子どもを持つ女性が働いていない理由は、「自分に合う仕事が見つからない」。望む働き方は、7割が「家事や育児などプライベートと両立できる程度で働きたい」と回答。

仕事をしていない方に「お仕事をしていない理由はなんですか?」と伺うと、第1位は61%の方が選択した「自分に合う仕事がみつからない」でした。20~39歳の世代では、「子どもと過ごす時間を大事にしたい」(全体:30%、20~39歳:43%、40歳以上:22%)「子供を預けられる保育園が空いていない」(同10%、25%、2%)と子どもに関する理由が上位に挙がっています。「働きたくない」という回答は1%に留まり、希望の条件に合う仕事があれば、働きたいと思っている方が多いことが分かります。望んでいる働き方は「家事や育児などプライベートと両立できる程度で働きたい」が68%でもっとも多く、次いで「家計の足しになる程度で働きたい」が18%という結果になりました。子どもを持つ女性は、家庭を第一優先とした働き方の実現が重要になるため、女性就業率の向上には「自宅から近い職場」 や「残業なし」、「時短勤務」など、制約条件に「合う」仕事を提供していくことが必要と言えそうです。

3:子どもを持つ女性の働く目的は「家計」と「社会とのつながり」「自分の時間」。

仕事をしている方に「お仕事をしている理由はなんですか?」と伺うと、圧倒的に多かったのは「家計のため」(86%)で、「社会とつながりをもつため」(40%)が続きます。男性の平均年収も減少の一途を辿り、家計を支えるために働く女性が多いようです。世代別で変化が見られたのは、40歳以上のポイントが高い「生活にメリハリをつけるため」(全体:39%、20~39歳:29%、40歳以上:42%)、20~39歳のポイントが高い「育児や介護から離れた時間を持つため」(同:19%、31%、15%)の2項目です。また、「今後もお仕事を続けたいと思いますか?」という問いには、すべての世代で6割の方が「生活の変化(出産・結婚・配偶者の転勤など)に関わらず、続けたい」と回答しており、現在働いている方の仕事意欲は高いことが分かります。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『女の求人マート』を利用する子どもを持つ女性 639名
調査期間:2015年6月25日~7月1日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エン・ジャパン]
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