レジャー白書2013続報-シニア層余暇参加の追加分析 

2013年12月11日
日本生産性本部 余暇創研は、2012年におけるシニア層の余暇活動についての分析結果をまとめた。

今年8月に発表した『レジャー白書2013』では、10年前には最も参加種目数が少なかった60代以上が、2012年には他の年代と同等かそれ以上に参加していることを指摘した。団塊の世代が60代後半を迎え、雇用延長で働いていた人を含めて多くが仕事から離れる年代となり、就業の有無によって余暇活動にどのような影響があるのかが注目される。本報告では、レジャー白書と同様に余暇活動調査のデータを元に、人口構成上ウエイトを増しているシニア層について性別、年齢、就業状況、健康状態、世帯収入などの観点から余暇活動の特徴を明らかにした。

【調査結果】

■高年齢ほど参加種目が増える男性、変わらない女性
60代以上の年代別1人当たり参加種目数をみると、男性と女性で異なる傾向が見られた。男性の場合は、年代が上がるにつれて種目数が多くなり、70代が最多となった。男性について部門別にみると「趣味・創作」「観光・行楽」では年代が上がるにつれて種目数が増加する傾向があり、「スポーツ」では変化は見られなかった。それに対して女性の場合は、男性に比べ年代間の変化は小さく、「観光・行楽」などで減少傾向が見られた。

■男性は「健康状態」「世帯収入」が参加種目数に影響
60代以上の男性の場合、健康状態、世帯収入により1人当たり参加種目数に差が生じるものの、就業の有無による違いは比較的小さかった。多くの種目で健康なほど、また世帯年収が大きいほど参加率が高いが、「温浴施設(健康ランド、クアハウス、スーパー銭湯等)」など、就業の有無、健康状態、世帯収入の影響が比較的小さい種目があることがわかった。

■女性は「就業の有無」でも参加種目数に差
60代以上の女性の場合、健康状態、世帯収入だけでなく、就業の有無によってもやや違いが見られた。「外食(日常的なものは除く)」は仕事をしているほうが参加率が高く、「編物、織物、手芸」は仕事をしていないほうが高かった。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:2013年1月
調査対象:全国15歳~79歳男女(今回はこのうち60歳以上を対象に分析)
有効回収数:3,334(人)(60歳以上は1,027(人))

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[日本生産性本部]
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