医薬品流通(卸)事業に関する調査 2013 

2013年12月06日
矢野経済研究所は、医薬品流通(卸)事業規模について調査を実施した。

本調査における医薬品流通(卸)事業規模とは、医薬品流通(卸)を通じて医療機関や薬局・薬店等に流通した医薬品の取扱高の総計であり、対象企業の売上高合計で算出した。医薬品メーカー直販や、医薬品メーカー販社、食品卸などを通じて流通される医薬品は含まない。なお、各事業規模〔医薬品流通(卸)事業、医療用医薬品流通(卸)事業、一般用医薬品流通(卸)事業〕における集計対象企業数は異なる。

調査結果サマリー

◆2012年度の医薬品流通(卸)企業における事業規模は前年度比1.4%と微増で推移

2012年度の医薬品流通(卸)企業における事業規模〔医薬品流通(卸)事業を展開する主要29社売上高ベース〕は、2012年4月に薬価改定が実施されたことなどから前年度比1.4%増の8兆6,371億30百万円と、微増ながらも成長を遂げている。医薬品流通(卸)業界は、1990年代頃から度重なる再編が進んだことから、現在は大手4グループへ集約されており、上位5社の占有率は83.4%を占めるなど、上位集中度は高い。

◆医療用医薬品流通(卸)企業上位5社の事業規模において、ジェネリック医薬品の売上高構成比が7.3%に伸長

2012年度の医療用医薬品流通(卸)企業における事業規模〔医療用医薬品流通(卸)事業を展開する主要23社売上高ベース〕は、前年度比1.5%増の8兆1,498億52百万円となった。そのうち、上位5社における売上高構成比をみると、長期収載品が35.4%、新薬創出加算品が25.8%、ジェネリック医薬品が7.3%となった。長期収載品の比率は減少傾向にあるのに対し、新薬創出加算品とジェネリック医薬品の比率は増加傾向にある。


【調査概要】
調査期間:2013年9月~2013年11月
調査対象: 日本医薬品卸連合会加盟企業及び医薬品卸業を展開している企業
調査方法:当社専門研究員によるアンケート調査ならびに文献調査

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[矢野経済研究所]
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