ビジネス書に関する調査(20代~50代の働く男性対象) 

2018年09月27日

大日本印刷(DNP)がDNPグループの書店及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、全国の20代~50代の働く男性400名を対象とした「ビジネス書に関する調査」を実施しました。

 WebニュースやSNSなど、情報収集源の多様化が進む現代にあっても、ビジネス書は仕事や人間関係の諸問題を解決し、成長をサポートしてくれる道しるべであり、羅針盤としてビジネスパーソンの歩みを支えています。
今回、「ビジネス書」に関するアンケート調査を実施し、一般職、中間管理職(主任・課長・係長)、幹部・経営層(部長職以上)に分けてみると、働く男性ならではの興味深い結果が明らかになりました。

調査結果サマリー


  • 1. 働く男性がビジネス書を読む頻度「月に1~2冊」が46%で最多!
    最もビジネス書を読んでいないのは「課長クラス」と判明。
  • 2.一般社員がビジネス書を読む目的は「自分自身のできることを増やしたい」
    全体では「仕事に必要な知識を増やしたい」が最多
  • 3.短時間で読めてためになったビジネス書のジャンルは役職問わず「自己啓発本」が1位という結果に!トップ10のうち7冊が「人間関係」をテーマにした書籍がランクイン
  • 4.働く男性の52%が回答!効率よく読むためのコツは「目次や序文、あとがきで全体構造を把握する」

調査結果


■働く男性がビジネス書を読む頻度「月に1~2冊」が46%で最多!
最もビジネス書を読んでいないのは「課長クラス」と判明。
 『ビジネス書を読む頻度』について尋ねたところ、全体(40.2歳)では「月に1~2冊」と答えた人が46%と最多になりました。「ビジネス書をよく読む」と考える基準を「月に1~2冊以上」とした場合、役職別で全体平均の67%を上回るのは、上から係長クラス(42.0歳)が73%、部長クラス以上(49.3歳)が71%、主任クラス(38.4歳)が68%の順となりました。会社での責任が高まる部長クラス以上は、「週に1~2冊」読む人の割合が31%と全体平均より10pt高い数字を記録しています。
 一方、「月に1~2冊以上」読む人の割合が全体平均を5pt下回ったのは、課長クラス(46.1歳)の61%でした。背景としては、管理職のスタートラインに立つポジションの課長クラスは何かと多忙になりやすく、ビジネス書を読む時間が取りづらいという可能性が考えられます。
※ 各役職の( )内の年齢は平均年齢。
※ アンケートの結果について、数値はすべて小数点第1位以下を四捨五入しているため、グラフの構成比が必ず100になるとは限りません。
■一般社員がビジネス書を読む目的は「自分自身のできることを増やしたい」
全体では「仕事に必要な知識を増やしたい」が最多
 『どのような目的を持ってビジネス書を読むのか』を尋ねたところ、全体では「仕事に必要な知識を増やしたい」(69%)、「自分自身のできることを増やしたい」(59%)といった前向きな理由に回答が集まりました。「(本当は読みたくないが)仕方なく読んでいる」というネガティブな回答は1%と少なく、自身のスキルアップを図るべく、積極的にビジネス書を読んでいることがわかります。
 役職別に見ていくと、これからステップアップを図る一般社員(35.4歳)は「自分自身のできることを増やしたい」と回答した人の割合が70%と全体よりも10pt高くなっています。係長クラス以上は、「仕事に必要な知識を増やしたい」と回答した人の割合が81%と全体平均よりも高く、仕事の幅と深さを広げてスキルに厚みを持たせるために必要な知識を求めているようです。
■短時間で読めてためになったビジネス書のジャンルは役職問わず「自己啓発本」が1位という結果に!
トップ10のうち7冊が「人間関係」をテーマにした書籍がランクイン
 全体の回答をジャンル別に分けると、最も多くの回答を集めたのは「自己啓発(ビジネス哲学、心構えなど)」(30%)で、次いで「スキルアップ(仕事術、能力開発など)」(21%)となりました。
 役職別に見てみると、一般社員(35.4歳)の26%、主任クラス(38.4歳)の41%、課長クラス(46.1歳)の35%が、「自己啓発」のビジネス書を挙げています。一般社員は「スキルアップ」のビジネス書を挙げた人も24%と多く見られます。基本的なスキルを身に付け、社内でも一定の評価をされるようになった主任・課長クラスの人にとって、より高いレベルへと自分を導いてくれる参考書のように自己啓発書を位置付けているのかもしれません。ほかの役職と比べて回答ジャンルが幅広い部長クラス以上(49.3歳)は、「経営」(18%)や「経済」(22%)の割合が全体平均よりも高く、企業経営を意識した選書となっています。
■働く男性の52%が回答!効率よく読むためのコツは「目次や序文、あとがきで全体構造を把握する」
 『効率よく読むためのコツ』どの役職でも多かったのは、「目次や序文、あとがきで全体構造を把握する」という方法です。全体で52%の人が回答しており、ビジネス書における定番の読み方といえるでしょう。次に多いのが「飛ばし読み、つまみ読みをする」(31%)、「要約サイトや書評で見当をつけてから読む」(26%)の2つで、大まかに内容を把握しながら効率的に読み進める人が多いことがわかります。
 部長クラス以上(49.3歳)では「要約サイトや書評で見当をつけてから読む」という回答の割合が全体平均よりも高くなっています。今回の調査の回答者では平均年齢が高いものの、インターネットをうまく使いこなし、効率的に読む工夫をしているようです。
 「飛ばし読み、つまみ読みをする」という回答が全体平均よりも多かったのは一般社員(35.4歳)と課長クラス(46.1歳)です。課長クラスは「Q1.ビジネス書をどれくらい読む?」であまりビジネス書を読んでいない役職群として挙がっていましたが、やはり読書に割く時間が十分に取れない層なのかもしれません。

「ハイブリッド型総合書店honto調べ」

調査概要


■調査タイトル:ビジネス書に関するアンケート
■調査期間:2018年7月2日(月)~7月4日(水)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:ビジネス書を半年に1~2冊以上読んでいる全国20~50代のパート、アルバイトを除く男性会社員(正社員、契約社員、派遣社員)
■アンケート協力:アイブリッジ株式会社

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