インドネシア20代女性の美容実態調査 

2018年06月15日

インテージは、人口が東南アジア最大、世界第4位であるインドネシアに焦点をあて、デジタルネイティブと言われるジャカルタ在住20代女性の美容実態を調査した結果をまとめました。

このレポートでは、アジア各都市の生活者の価値観や生活実態を把握するために実施しているインテージの自主企画調査Asia Insight Research※の2017年第2回調査および、スマートフォンを用いた日記式調査MyReco(マイレコ)の2つの調査結果に加え、インドネシアで活動しているインテージグループメンバーの知見も交えてインドネシアの「今」をご紹介します。
(※Asia Insight Researchは、インテージグループが日本、中国、タイ、インドネシア、インド、ベトナムなどアジア各国で実施している自主企画調査です。アジア各国の生活者の生活・消費実態や買い物・情報接触行動、意識・価値観を聴取しています。)

調査のポイント


  • ファンデーションの使用有無により、「しっかりメイク派」「ナチュラルメイク派」に分かれる
  • 「しっかりメイク派」は複数アイテムでベースメイク、リップメイク、アイメイク
  • 「ナチュラルメイク派」は、フェイスパウダー+リップメイクが主流
  • 友人・家族のくちコミの影響力が強く、化粧品購入後には友人・家族に情報シェア

調査結果


■ジャカルタ在住20代女性が使用している化粧品は?

まず、普段どんな化粧品を使用しているのかを見てみましょう。図表1は普段の化粧品の使用率です。使用率が高い順にフェイスパウダーが88%、口紅が76%、ファンデーションが54%となりました。

■ファンデーション使用者=「しっかりメイク派」?

調査結果を詳細に見てみると、ファンデーションの使用有無により、化粧品全般の使用状況が大きく異なることが分かりました。ファンデーション使用者は非使用者に比べ、図表2にあるように化粧品アイテム全般の使用率が高く、1人あたりの化粧品使用アイテム数も平均8.1個と、非使用者の平均3.9個に比べて高い結果となりました。

この結果から、ファンデーション使用者を「しっかりメイク派」、ファンデーション非使用者を「ナチュラルメイク派」として美容に関する情報接触や購買行動を比較してご紹介します。

■「しっかりメイク派」、「ナチュラルメイク派」、それぞれの特徴は?

それでは、しっかりメイク派・ナチュラルメイク派、それぞれにどんな特徴があるのでしょうか。Asia Insight Researchの2017年第2回調査の結果から、それぞれの特徴を以下のとおりまとめました(図表3)。

しっかりメイク派は、ファンデーションの他に、フェイスパウダー、口紅、チーク、アイメイク製品など幾つもの化粧品を使用しています。化粧が好きということもありますが、フルタイム勤務者が多いことから仕事柄しっかりした化粧が求められるということや、車で通勤する人も多いため化粧崩れを気にする必要がないという背景もあるとみられます。

ナチュラルメイク派は、ベースメイクにはフェイスパウダーを、ポイントメイクには口紅を使用しています。ミニマムなお化粧しかしていない背景には、インドネシアでナチュラルメイクが流行していることに加え、1日6回の礼拝の度に洗顔をするという宗教的な理由がありそうです。また、ナチュラルメイク派には、移動手段としてバイクを利用している人が多く見られます。交通渋滞だけでなく大気汚染も深刻化していることから、せっかく時間をかけて化粧をしても崩れてしまうのであれば、初めから最低限の化粧で済ませてしまおう、ということになるのではないでしょうか。

日本の女性は、ファンデーションやアイメイク製品など複数の化粧品を使って丹念にナチュラルメイクを仕上げますが、インドネシア女性にとっては、ほんの僅かな化粧品で素顔と近い状態に仕上げることを指すようです。

■化粧品購入時に参考にする情報源は?「しっかりメイク派」はデジタル、ソーシャルも活用

しっかりメイク派とナチュラルメイク派、それぞれが化粧品購入時に参考にしている情報源を見てみましょう(図表4)。しっかりメイク派・ナチュラルメイク派、どちらも1位は「TVCM」。2番目に高いのは「友人や家族によるくちコミ」です。親しい人々のくちコミを信頼するというインドネシアの実態が結果に表れています。YouTubeなどによる「オンライン広告」や「友人・知人や有名人のSNSやブログ」といったデジタル/ソーシャルのメディアや広告も上位に入っていますが、まだTVCMやリアルのくちコミには及ばないようです。

しっかりメイク派とナチュラルメイク派を比べると、しっかりメイク派の方が多くの情報源を使って自発的に情報収集をしている様子が浮かび上がってきます。「企業のホームページ」や「企業のSNSやブログ」、「TV番組の紹介」「新聞/雑誌」を参考にしている人は、しっかりメイク派の方がナチュラルメイク派よりも10ポイント以上高くなっています。その他にも、しっかりメイク派は「友人・知人や有名人のSNSやブログ」「くちコミサイトの評価」など、幅広い情報源を駆使して化粧品に関する情報を集めています。

調査概要


・調査地域:インドネシア(ジャカルタ)
・対象者条件:20-29歳の女性で、次の条件に該当の方-スマートフォン所有、化粧品をご自身で選んで購入、普段の化粧品の購入方法が「決まった銘柄を買う」のみではない
・標本抽出方法:アジアモバイルパネル※より抽出
・ウェイトバック:なし
・標本サイズ:インターネット調査 n=137/MyReco(マイレコ)調査 n=51 
・調査実施時期:
 インターネット調査2017年12月12日(火)~2017年12月20日(水)
 MyReco(マイレコ)調査2018年1月4日(木)~2月5日(月)

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