炭水化物の理解度と食物繊維に関する意識調査(都内在住の20代~40代男女対象) 

2018年06月14日

スーパー大麦素材事務局は、日本人の食物繊維不足が進む中、農林水産省が定める6月の食育月間を受けて、食生活の見直しを図ると共に、日本人の主食である炭水化物についての正しい理解度と食物繊維の摂取率を調査すべく、都内在住の20代~40代男女1,200名を対象に、「炭水化物の理解度と食物繊維に関する意識調査」を実施いたしました。

近年、生活者の中で糖質制限が話題になり、様々な商品が発売され、市場が創造されました。一方で、炭水化物を抜くなど、過度な糖質制限により、体調不良を訴えるケースも出てきています。その要因の1つとして、過度な糖質制限による食物繊維の摂取不足から起きる腸内環境の劣化が挙げられます。さらに、近年の研究にて、日本人は炭水化物代謝に優れた腸内フローラをもっていることも分かってきており、日本人にとって炭水化物から高品質な食物繊維を摂取することは重要であると考えられます。

今回の調査では、炭水化物抜きダイエットに対する賛否の割合の他、炭水化物に関する理解度の低さ、さらに、食物繊維の摂取源と1日の必要摂取量の認識不足など、日本人の炭水化物や食物繊維摂取に関する勘違いとして明らかになった以下内容をご報告いたします。

主な調査結果TOPICS


  • (1) 今流行りの炭水化物抜きダイエットは、『否定派62.5% 肯定派37.5%』で否定派が優勢に!
    ダイエット効果は認めつつも長期的に行うことで健康への問題意識があることが明らかに…
  • (2) 『炭水化物=糖質+食物繊維』と理解をしている人わずか10.0%という結果に!
  • また、8割が「糖質が含まれている」と回答し、炭水化物=糖質という認識が浮き彫りに。
  • (3) 普段の食生活において、82%が「食物繊維は野菜から摂取することが多い」と回答!
    一方で最も低いのは“穀類からの摂取(23.6%)”という結果に。
  • (4) 実際に野菜から摂取できている食物繊維量の少なさが明らかに…
    野菜から摂取できている食物繊維量の平均はわずか3.6g~4.5gという結果に!

※厚生労働省が推奨する1日の食物繊維摂取量は、成人男性20g以上/成人女性18g以上

調査結果


(1) 今流行りの炭水化物抜きダイエットは、『否定派62.5% 肯定派37.5%』で否定派が優勢に!
  ダイエット効果は認めつつも長期的に行うことで健康への問題意識があることが明らかに…

炭水化物抜きダイエットについてどう思うか質問したところ、半数以上(62.5%)が「腸内環境が乱れて、太りやすい身体になると思う」「長期的に続けるのは、身体の不調につながると思う」など否定派であることが分かりました。一方、「血糖値の上昇が抑えられるので、脂肪がつきにくい身体になるのは良いことだと思う」「糖質を抑えられるので、減量には最適だと思う」など肯定派も37.5%存在し、賛否両論分かれる結果となりました。

(2) 『炭水化物=糖質+食物繊維』と理解をしている人わずか10.0%という結果に!
  また、8割が「糖質が含まれている」と回答し、炭水化物=糖質という認識が浮き彫りに。

 炭水化物が何からできているかについて質問したところ、8割(81.8%)が「糖質が含まれている」と回答。「食物繊維が含まれている」と回答した人は2割に満たない(16.9%)結果となりました。
さらに、『炭水化物=糖質+食物繊維』であることを正しく理解している人はわずか1割(10.0%)となり、炭水化物を抜くことで、実は食物繊維も抜いていることに気づいていない実態が浮き彫りになりました。

(3) 普段の食生活において、82%が「食物繊維は野菜から摂取することが多い」と回答!
  一方で最も低いのは“穀類からの摂取(23.6%)”という結果に。

普段の食生活において、どのような食材から食物繊維を摂取することが多いかを質問したところ、約8割(82%)が「野菜類から」と回答。次いで海藻類(36.7%)、果物類(29.8%)、豆類(25.3%)、最も少なかったのは、穀物類で23.6%でした。結果、生活者の多くが野菜類から食物繊維を摂取していることが分かりました。では、1日に必要な食物繊維量を野菜だけで補えている人はどのくらい存在するのでしょうか。

(4) 実際に野菜から摂取できている食物繊維量の少なさが明らかに…
  野菜から摂取できている食物繊維量の平均はわずか3.6g~4.5gという結果に!

1日分の食物繊維を摂取するには、野菜では何グラム必要だと思うか質問をしたところ、平均量は317.6gという結果で、実際に必要な700gから大きな開きがあり※、野菜から摂取できる食物繊維の目安量について正しく理解できていない実態が明らかになりました。さらに、実際に1日に摂取できている野菜の平均量は158.4gで、これは厚生労働省が推奨する1日分の野菜摂取量350gに含まれる食物繊維量で計算する※と、わずか3.6g~4.5gという結果となりました。野菜から少量しか食物繊維を摂取できていないという実態から、1日に摂取すべき食物繊維量の18g~20gを実現する難しさが浮き彫りになりました。

※ 厚生労働省が推奨する1日分の野菜摂取量350g(そのうち含まれる食物繊維量はわずか8~10g)
一方、厚生労働省が推奨する1日の食物繊維摂取量は、成人男性20g以上/成人女性18g以上
野菜だけで1日分の食物繊維量を補うとすれば、単純計算で350g×2倍の700g摂取が必要。

調査概要


目的:炭水化物の理解度と食物繊維に関する意識調査
方法:インターネット調査
対象:都内在住20~40代男女1,200名
調査期間:2018年5月18日~5月20日

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