「糖質」に関する調査(20~60代男女対象) 

2018年03月13日

マクロミルは、「糖質」をテーマに、全国20~60代の男女1,000名に対して意識を調査しました。

調査TOPICS


  • 健康維持・増進のために意識することは「睡眠」76%、「食事」75%が圧倒的
  • 糖質量を意識した食生活、42%が経験あり。経験者の3割が、糖質の「適正量」を意識、7割が糖質を「減らす」ことを意識
  • 糖質量を意識する理由、1位「ダイエット」、2位「生活習慣病の予防」。3位は男女で違い、男性は「血糖値の改善」、女性は「美容」のため
  • “低糖質”に対するイメージは、「ダイエット」52%、「病気の予防・健康維持」38%、「病気の治療」10%。世代差があり、20~40代は「ダイエット」、50~60は「病気の予防・健康維持」のイメージ強く
  • 同じ商品なら“低糖質品”と“通常品”、どちらを買う? 購入意向はほぼ同率。また、糖質量を意識した食生活をしたことがない人も、3割が“低糖質品”を「買いたい」

調査結果


健康維持・増進のために意識することは「睡眠」76%、「食事」75%が圧倒的

糖質について触れる前に、まず生活者の健康意識について尋ねた結果を見てみましょう。「健康維持・増進のために、あなたは何を意識しますか」と尋ねたところ、最も意識されていることは「睡眠」で76%、2番目は「食事」で75%でした。トップ2は僅差であり、3番目以降とは18ポイントほどの差が開きました。なお、3番目は「運動」で58%、4番目は「規則正しい生活」で57%でした。

糖質量を意識した食生活、42%が経験あり。経験者の3割が、糖質の「適正量」を意識、7割が糖質を「減らす」ことを意識

健康の維持や増進のために、75%と多くの人が、“食事”を意識していることが分かりましたが、今回注目する“糖質”についてはどうでしょうか。意識や実態を見ていきます。

今までに健康維持・増進のために“糖質量”を意識した食生活を送ったことがあるか、全体1,000名に対して過去の経験を尋ねたところ、経験率は4割でした。この経験者における糖質量の意識の仕方を確認すると、「適正な糖質量を意識した食生活を送ったことがある」は30%、「適正量は意識せず、糖質を減らした食生活を送ったことがある」は73%でした。

昨今、ダイエットなどの目的で必要以上に糖質を制限してしまった場合の健康被害の懸念も言われるようになっています。しかし、“糖質量”を意識したことのある人の多くが、“適正量”を意識するのではなく、糖質量を“減らす”ことにフォーカスしていることがわかりました。

糖質量を意識する理由、1位「ダイエット」、2位「生活習慣病の予防」。3位は男女で違い、男性は「血糖値の改善」、女性は「美容」のため

“糖質量”を意識した食生活を送ったことがある人に、その理由を尋ねました。その結果、男性と女性で回答傾向に差が確認できたため、ご紹介します。

男性は「ダイエット」と「生活習慣病の予防」が同率の52%でトップ、次いで「血糖値の改善」が28%でした。男性が糖質量を気にする理由は、「ダイエット」と「生活習慣病の予防」がメインで、中には「血糖値の改善」や5位の「病気の治療」のためなど、“健康”面を理由に糖質量を意識した食生活を送っている方が多いようです。

女性はトップが「ダイエット」で断トツの65%、男性よりも13ポイント高い結果となっています。2位は「生活習慣病の予防」43%で1位の「ダイエット」とは22ポイント差でした。また、3位は「美容」で32%でした。女性の場合は、「ダイエット」がメインで、男性と比較し“美容”面を理由に糖質量を意識した食生活を送っている方が多いと言えそうです。

“低糖質”に対するイメージは、「ダイエット」52%、「病気の予防・健康維持」38%、「病気の治療」10%。世代差があり、20~40代は「ダイエット」、50~60は「病気の予防・健康維持」のイメージ強く

さて、最近メディアでもよく取り上げられる「低糖質」というテーマですが、「低糖質」という言葉にはどのようなイメージを持たれているのでしょうか。また世代によってその差はあるのでしょうか。「ダイエット」、「病気の予防・健康維持」、「病気の治療」の3つの中から、一番近いイメージを選んでもらいました。

全体において最もイメージされているのは「ダイエット」53%で、過半数となっています。次に「病気の予防・健康維持」で38%、「病気の治療」で10%でした。
この結果を年代別に見ると、「ダイエット」をイメージする割合が、20~40代では過半数ですが、50~60代では半数未満と、差が現れています。また60代では、「ダイエット」よりも「病気の予防・健康維持」をイメージする人が過半数となっています。中高年層では、「低糖質」は健康のためという認識が広がっているようです。

同じ商品なら“低糖質品”と“通常品”、どちらを買う? 購入意向はほぼ同率。また、糖質量を意識した食生活をしたことがない人も、3割が“低糖質品”を「買いたい」

最近、低糖質を訴求する食品や飲料が店頭で販売されているのを目にする人も多いのではないでしょうか。そこで、「食品や飲料を買おうとして、その商品とまったく同じもの、同じ価格で、低糖質の商品があったとしたらどちらを買うか」と尋ねていました。結果は、「低糖質の商品」と回答した人が51%、「通常の商品」と回答した人が49%で、ほぼ半数ずつとなっています。

なお、糖質を意識した食生活をしたことが“ある人”と“ない人”でこの傾向に違いがあるかも確認しました。すると、経験がある人は74%が「低糖質品」を購入すると回答していますが、一方で、経験なしの人も35%が「低糖質品」を買うと回答していることが分かりました。今まで、糖質を意識してこなかった人でも、質や価格が同じであれば低糖質の方が良いと考える人が3割強のいることがわかりました。

調査概要

調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20歳~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査日:2018年3月6日(火)

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[マクロミル]
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