自宅や職場で食べられる間食に関する意識と実態調査(東京都および大阪府20~40代の働く単身男女対象) 

2018年03月29日

日清オイリオグループ「生活科学研究課」は、社会環境や生活者の価値観の変化、それらに起因する生活習慣の動向などについて調査し、情報発信をしています。
 2017年ごろから、適度に間食することで、極端な空腹を作らず、食べ過ぎを防止しようというアメリカの間食習慣が日本でも注目され始めています。また、総務省統計局「家計調査」によると、単身世帯の菓子類の支出金額が増加傾向にあり、2017年は41,815円となりました。そこで、当研究課では、働く20~40代の男女を対象に、自宅や職場で食べられる間食に関する意識と実態を調査しました。

調査結果サマリー


■男性の約25%、女性の40%強が毎日間食

 間食が「週1回以上」(※)の割合は、東京と大阪を比べると、男性は地域差はみられないものの、女性は東京で6ポイント高くなりました。また、「週1回以上」の割合を性年代別に比べると、40代は男性に比べ、女性で顕著に高くなり、特に東京女性で87%と最も高くなりました。(Q1参照)
※「1日1回以上」、「1日1回未満~週1回以上」、「週1回未満~月1回以上」の合計

■職場での間食の特徴、大阪と比べて、東京男性は“栄養調整食品”・“ドーナツ”
 東京女性は“ナッツ・ドライフルーツ”が多い

 職場で食べる間食は、男女とも「チョコレート」、「クッキー・ビスケット」が上位に挙がっており、次いで男性は「スナック菓子」、女性は「せんべい」が高くなりました。東京と大阪を比べると、男性は東京で「栄養調整食品」、「ドーナツ」が10ポイント、大阪で「クッキー・ビスケット」が6ポイント高くなり、女性は東京で「ナッツ・ドライフルーツ」が15ポイント、大阪で「クッキー・ビスケット」が7ポイント高くなりました。(Q3参照)

■間食する理由、女性は“ストレス解消のため”にも

 間食する理由は、どの層も「小腹を満たすため」が最も高くなりましたが、男性と比べると、女性は「イライラ・不安・ストレス解消」、「自分へのご褒美」などが高くなるのも特徴的でした。また、男性は大阪で「小腹を満たすため」が6ポイント、女性は、東京で「イライラ・不安・ストレス解消」が6ポイント高くなりました。「イライラ・不安・ストレス解消」を性年代別にみると、男性30代、男性40代、女性40代で、東京がそれぞれ6ポイント、11ポイント、14ポイント高くなりました。(Q5参照)

■片手で食べられ、まわりを汚さないスマートな食べ方に配慮

 どの層も「食べ過ぎないようにする」が最も高くなり、男性は「片手で食べられる」、女性は「カロリーをとり過ぎないようにする」、「ボロボロとまわりを汚さない」が上位に挙がっていました。東京と大阪を比べると、男女とも、東京は「糖質をとり過ぎないようにする」が上位に挙がるのも特徴的でした。(Q6参照)

調査結果


①男性の約25%、女性の40%強が毎日間食

Q1.間食を食べる頻度はどのくらいですか?

  • 間食が「週1回以上」※の割合は、東京と大阪を比べると、男性は地域差はみられないものの、女性は東京で6ポイント高くなりました。
  • 「週1回以上」の割合を性年代別に比べると、40代は男性に比べ、女性で顕著に高くなり、特に東京女性で87%と最も高くなりました。

②女性の間食場所、“職場”が約70%で最も多い

Q2.平日によく間食をする場所はどこですか?(「週1回以上」間食をしている人のみ・複数回答)

  • 間食をする場所として、男性は「自宅」、女性は「職場」が最も高くなりました。
  • 「職場」で間食する割合を性年代別に東京と大阪を比べると、大阪は男性20代で10ポイント、東京は全年代の女性で、それぞれ、5ポイント、7ポイント、10ポイント高くなりました。

③職場での間食の特徴、大阪と比べて、東京男性は“栄養調整食品”・“ドーナツ”、東京女性は“ナッツ・ドライフルーツ”が多い

Q3.平日に食べる間食は何が多いですか?(「週1回以上」間食をしている人のみ・複数回答)

  • 職場で食べる間食は、男女とも「チョコレート」、「クッキー・ビスケット」が上位に挙がっており、次いで男性は「スナック菓子」、女性は「せんべい」が高くなりました。東京と大阪を比べると、男性は東京で「栄養調整食品」、「ドーナツ」が10ポイント、大阪で「クッキー・ビスケット」が6ポイント高くなり、女性は東京で「ナッツ・ドライフルーツ」が15ポイント、大阪で「クッキー・ビスケット」が7ポイント高くなりました。
  • 自宅で食べる間食は、男女とも「チョコレート」、「スナック菓子」、「アイスクリーム」が上位に挙がっていました。東京と大阪を比べると、男性は東京で「チョコレート」、「ケーキ」が9ポイント、大阪で「飲むヨーグルト・スムージー」が11ポイント高くなりました。また、女性は東京で「ヨーグルト」が17ポイント、「飲むヨーグルト・スムージー」が14ポイント高くなりました。

④間食タイミング、職場でも自宅でも“昼食と夕食のあいだ”が圧倒的

Q4.職場で「間食」を食べるタイミングはいつですか?(「週1回以上」間食をし、それぞれの場所で食べている人のみ・複数回答)

  • 間食のタイミングは、職場、自宅とも、どの層も「昼食と夕食のあいだ」が最も高くなりました。
  • 性別で東京と大阪を比べると、職場では「朝食と昼食のあいだ」が東京男性で12ポイント、東京女性で6ポイント高くなりました。自宅では「朝食と昼食のあいだ」が東京女性で7ポイント、「昼食と夕食のあいだ」が東京男性で13ポイント高くなりました。また、「その他」が大阪男性と大阪女性で、それぞれ13ポイント、5ポイント高くなりました。

⑤間食する理由、女性は“ストレス解消のため”にも

Q5.あなたが間食する理由は何ですか?(「週1回以上」間食をしている人のみ・複数回答)

  • 間食する理由は、どの層も「小腹を満たすため」が最も高くなりましたが、男性と比べ、女性は「イライラ・不安・ストレス解消」、「自分へのご褒美」などが高くなるのも特徴的でした。また、男性は大阪で「小腹を満たすため」が6ポイント、女性は、東京で「イライラ・不安・ストレス解消」が6ポイント高くなりました。
  • 性年代別にみると、「小腹を満たすため」は男性30代、男性40代、女性40代で、大阪がそれぞれ9ポイント、15ポイント、5ポイント高くなりました。また、「イライラ・不安・ストレス解消」は男性30代、男性40代、女性40代で、東京がそれぞれ6ポイント、11ポイント、14ポイント高くなりました。

⑥片手で食べられ、まわりを汚さないスマートな食べ方に配慮

Q6.間食する際に気を付けていることは何ですか?(「週1回以上」間食をしている人のみ・複数回答)

  • どの層も「食べ過ぎないようにする」が最も高くなり、男性は「片手で食べられる」、女性は「カロリーをとり過ぎないようにする」、「ボロボロとまわりを汚さない」が上位に挙がっていました。
  • 東京と大阪を比べると、男女とも、東京は「糖質をとり過ぎないようにする」が上位に挙がるのも特徴的でした。

東京男性(n=301)
1位 食べ過ぎないようにする34%
2位 片手で食べられる29%
3位 カロリーをとり過ぎないようにする23%
4位 糖質をとり過ぎないようにする18%
5位 ボロボロとまわりを汚さない17%

大阪男性(n=135)
1位 食べ過ぎないようにする42%
2位 片手で食べられる24%
3位 カロリーをとり過ぎないようにする22%
4位 ボロボロとまわりを汚さない21%
5位 食べる時間帯19%

東京女性(n=322)
1位 食べ過ぎないようにする48%
2位 カロリーをとり過ぎないようにする34%
3位 手や口を汚さずに食べられる33%
4位 ボロボロとまわりを汚さない32%
5位 糖質をとり過ぎないようにする23%

大阪女性(n=116)
1位 食べ過ぎないようにする51%
2位 ボロボロとまわりを汚さない29%
3位 カロリーをとり過ぎないようにする28%
4位 片手で食べられる21%
5位 手や口を汚さずに食べられる19%

調査概要


調査実施:2017年11月2~5日
調査方法:インターネット
調査地域:東京都および大阪府
調査対象:20~40代の働く単身男女
サンプル数:1201サンプル(人口動態に基づきウェイトバック集計し、有職者のみ抽出)

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[日清オイリオグループ]
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