家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査 

2018年04月12日

東京都は、家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査結果を発表。
調査対象者は、都内在住で、小学生(4~6年生)、中学生及び高校生の子供に携帯電話等を持たせている保護者 1,500 名

調査結果


携帯電話・スマートフォンの利用状況について

≪携帯電話・スマートフォン別の利用割合≫
お子さんが現在利用している携帯電話・スマートフォンのタイプを教えてください。
■ 子供が利用している携帯電話のタイプについて、「スマートフォン」が 72.5%、「携帯電話」は 26.4%、「両方利用している」は 1.1%であった。
■ スマートフォンの利用割合は、小学生で 40.4%、中学生で 83.6%、高校生では 93.6%となっており、年齢が上がるにしたがって割合が高くなっている。
■ 過年度調査と比較すると、スマートフォンの利用割合は平成 28 年度より 7.8 ポイント増加している。

≪スマートフォンを持たせた時期≫
お子さんにスマートフォンを持たせた時期はいつですか。
■ 「中学 1 年生」が 28.2%と最も多く、「小学 5 年生から 6 年生」が 21.6%と続く。
■ 《未就学児》で持たせ始めている割合は 0.7%、《小学生》31.9%、《中学生》が 47.0%であり、昨年度調査と比較すると、スマートフォンを持たせた時期の低年齢化が進んでいる。

≪スマートフォンを持たせた理由≫
お子さんにスマートフォンを持たせた理由(きっかけ)は何ですか。
■ 「子供にせがまれたため仕方なく持たせた」が 33.1%と最も多く、次いで「子供の所在地がわかるようにするため」が 30.8%となっている。

≪携帯電話・スマートフォンの使用目的≫
お子さんは、携帯電話・スマートフォンで主に何をしていますか。(1つだけ)
■ 児童・生徒別では、小学生は「電話をする」が 42.8%と多く、「SNS 等のコミュニケーションアプリ」は 12.6%であった。
中学生は、「SNS 等のコミュニケーションアプリ」は 32.0%、高校生は 37.6%となっており、年齢が上がるにしたがって、SNS等の利用割合が高くなっている。

≪1 日の利用時間≫
お子さんは、携帯電話・スマートフォンを 1 日にどのくらい使用していますか。
■ 子供が携帯電話・スマートフォンを 1 日に利用する時間は、「30 分未満」と回答した保護者が 29.3%であり、平成 28 年度より 6.9 ポイント減少している。
また、「1 時間以上 2 時間未満」と回答した保護者は 19.8%であり、平成 28 年度より2.9 ポイント増加している。

悪影響・トラブルの有無について

≪悪影響の有無・内容≫
お子さんに携帯電話・スマートフォンを持たせたことにより、どのような悪影響がありましたか。(いくつでも)
■ 「睡眠不足になった」が 19.9%、「視力が落ちた」が 18.7%、「勉強に集中できなくなったり、記憶力が下がったりした」が 15.3%となっている。
一方、「悪影響は特にない」と回答した保護者も 48.8%いた。
■ 子供に携帯電話・スマートフォンを持たせたことにより、何らかの悪影響があったと回
答した保護者は、 小学生 31.0%、中学生 61.6%、高校生 61.0%であり、全体では51.2%であった。
■ 平成 28 年度調査と比較すると、小学生は 14.6 ポイント、中学生は 10.8 ポイント、高校生は 7.0 ポイント、全体では 10.8 ポイント増加した。

≪トラブルの有無・内容≫
お子さんが携帯電話・スマートフォンを利用する中で、どのようなトラブルに遭ったことがありますか。(いくつでも)
■ 「トラブルに遭ったことはない」が 70.1%を占めたが、16.2%が何らかのトラブルに遭ったと回答し、平成 28 年度調査結果より 6.5 ポイント増加した。

家庭におけるルール作りについて

≪家庭内でのルールの有無・内容≫
お子さんが携帯電話・スマートフォンを使うことについて、家庭内でルールを作っていますか。
■ 家庭内で何らかのルールを作っていると回答した保護者は 71.7%で、平成 28 年度調査より 12.0 ポイント増加している。

≪ルールは守られているか≫
家庭内で作ったルールは守られていますか。
■ 家庭内で作ったルールについて、「守られている」「だいたい守られている」を併せると73.8%となっており、「あまり守られていない」「守られていない」を併せると 20.7%となっている。
■ 平成 28 年度の調査において「守られている」「だいたい守られている」と回答した保護者は併せて 82.0%であり、本年度は 8.2 ポイント減少した。

フィルタリングサービスについて

≪フィルタリングサービスの加入状況≫
お子さんが利用している携帯電話・スマートフォンは、現在フィルタリングサービスに加入していますか。
■ 「加入している」が 35.9%、「加入していない」が 34.9%、「インターネットが使えない機種・設定になっている」が 12.3%、「わからない」が 16.9%となっており、平成28 年度調査と比較すると、「加入している」が 5.3 ポイント増加した。

保護者の意識について

≪適切な監督≫
お子さんの携帯電話・スマートフォンの利用時間、利用金額、利用サイト等を把握し、適切に監督することができていますか。
■ 子供の携帯電話・スマートフォンの利用を適切に監督できているかは、「利用状況は把握しているが、監督まではできていない」が 42.6%で最も高くなっている。
■ 「利用状況の把握及び監督もできている」は 36.7%となっており、平成 28 年度と比較すると 1.6 ポイント減少している。

≪保護者として必要な課題≫
携帯電話・スマートフォン・インターネットを、お子さんが正しく使用するために、保護者として必要な課題は何だと思いますか。(2つまで)
■ 保護者として必要な課題は、「インターネットや携帯電話等について、子供に教育できる十分な知識を身につけること」が 43.5%と最も高く、次いで「親子のコミュニケーションを緊密にすること」が 37.4%、「子供の使用状況について、保護者がもっと関心を払うこと」が 30.9%となっている。
■ 過年度調査と比較すると、「今のままで問題ない」と回答した保護者が 2.7 ポイント増加し、他の項目は、平成 28 年度と同じか、減少している。

調査概要


・調査の目的:東京都内の小・中学生及び高校生の携帯電話等(スマートフォンを含めた携帯電話・PHSをいう)の所有率を調査するとともに、小・中学生及び高校生の子供に携帯電話等を持たせている保護者に対して、子供が利用する携帯電話等のフィルタリングへの加入状況や意識を調査し、フィルタリングの重要性と必要性の啓発及び青少年健全育成条例における保護者の責務の更なる周知・徹底を図るとともに、今後の施策の参考とする。
・調査対象者:都内在住で、小学生(4~6年生)、中学生及び高校生の子供に携帯電話等を持たせている保護者 1,500 名
・調査期間:平成 30 年 2 月 16 日(金)から同年 2 月 19 日(月)まで
・調査方法:インターネットパネルを使用してのネット調査アンケート


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