消費者のSNSにおける承認欲求についての調査 

2018年03月05日

Salesforceは、消費者のSNSにおける承認欲求について、消費者3,720名へのアンケートを通じて調査を行いました。そして、B2C企業のマーケターやSNS担当者が、消費者との効果的なコミュニケーションを実現するための一助となるべく、「SNSに見る 認められたい気持ち 『承認欲求』リサーチ」というeBookにまとめました。

この調査から見えてきたのは、承認欲求とは、その「強さ(どのくらいのいいね!などの承認がほしいか)」と「ベクトル(『承認の数』を重視するか、『承認の相手』を重視するか)」が人それぞれ違い、それよって利用するSNSの種類や利用方法に特徴が現れるということでした。
また同時に、企業としては、消費者の承認欲求の違いに合わせ、より効果が出るコミュニケーション手法を考える必要があることも明らかになりました。

「承認欲求」は、4つのタイプに分類できる

調査の結果、消費者の承認欲求は、「強さ」と「ベクトル」によって、大きく4タイプに分類できることがわかりました。詳細はeBookにまとめていますが、ここでは4タイプの特徴を簡単にご紹介します。

リア充アイドル (承認欲求が強い×承認の数を重視)

承認欲求が最も強く、SNSを最も頻繁に利用するタイプ。10、20代の割合と、TwitterとInstagramの利用率が最も高くなっています。充実した毎日を送っている自分を幅広い人に見てもらい、多くの承認を得たいと考えています。

ミーハー社交家 (承認欲求が強い×承認の相手を重視)

承認欲求は強いものの、ソーシャルメディア上では分別のある行動をとるタイプ。Facebookの利用率が最も高くなっています。好奇心旺盛かつ多趣味で、幅広い交友関係を持ち、SNS上で積極的に交流しています。

議論系オタク (承認欲求は弱い×承認の数を重視)

承認欲求は弱いものの、趣味や好きなことに関する投稿は活発に行うタイプ。男性の比率が最も高く、Twitterをよく利用しています。SNSを通じて、趣味に関する情報収集や、同じ趣味を持つ仲間との交流を楽しんでいます。

協調的フォロワー (承認欲求は弱い×承認の相手を重視)

承認欲求が最も弱く、ソーシャルメディアの利用は最も消極的なタイプ。40、50、60代の割合が最も高くなっています。家族やママ友などの比較的狭い人間関係の中で、周囲に気を遣いながらSNSを利用しています。

「承認欲求」は、SNS上の行動にも影響を与える

承認欲求のベクトルは、「年齢」と「年収」で変わる

年齢が若いほど「承認の数」を重視しますが、年齢を重ねるほど「承認の相手」を重視します。また、年収で比較してみると、高所得者のほうが「承認の数」を重視する傾向がありました。

シニアは、Facebookで活発に交流する

各種メディアで指摘されている「10代のFacebook離れ」は、本調査でも確認できました。一方で、Facebookを最もアクティブに利用しているのは60代でした。この年代は「承認の相手」を最も重視するため、リアルの人間関係をほぼそのまま反映する Facebookを好むのだと考えられます。

他人の力を借りる10代、自分の道を行く60代

他者の写真や投稿を最も拡散するのは10代でした。この年代は「承認の数」を最も重視するので、他者の力を借りることで自分のいいね!を増やそうとしていると推測されます。一方で60代は、自分自身の情報発信に集中していると考えられます。

若いほど、複数人格を使い分ける

年齢が若いほうが複数のSNSとアカウントを使いこなし、承認されやすい自分(=素敵な自分)と承認されにくい自分(=人に知られたくない自分)を使い分けていることがわかりました。

Twitterは「素の自分」、Instagramは「よそいきの自分」

TwitterとInstagramは、10、20代にとって身近なSNSですが、それぞれに求める承認欲求は異なっています。前者には「普段の自分」を、後者には「特別な自分」を認めてもらいたいという欲求を持っていると考えられます。


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