「お花見」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2018年02月28日
アサヒグループホールディングスは、全国の20歳以上の男女を対象に「お花見」をテーマに調査を実施。

【調査結果サマリー】

・6割近くが「お花見へ行く」、寒波が影響!? 例年以上に参加意向の高さが目立つ
・お花見は「大事な家族イベント」、夫婦の歩みや子どもの成長を振り返る機会に
・年々定着する「ひとり花見」、仲間もいいけど一人で静かに桜を愛でるのも格別
・「散歩」「ドライブ」など移動しながらの桜見物が人気、場所取りは不要
・「SNSで穴場探し」「おうち花見」など、お花見の楽しみ方もいろいろ
・「おにぎり」「焼き鳥」「から揚げ」など、箸なしで食べられるモバイルフードが人気
・お花見弁当は「手作り派」から「市販派」へ、たまにプチ贅沢をしてストレス発散!?
・人気は「ビール」「チューハイ」など、寒くてもシュワシュワがなくては始まらない
・「日本酒」「ホットコーヒー」など、寒さ対策に常温、ホットで楽しめるドリンクも
・1回当たりの予算は「2,000円未満」、お花見代は年々渋くなる傾向

【調査結果】

6割近くが「お花見へ行く」、寒波が影響!? 例年以上に参加意向の高さが目立つ

まず今年、「お花見へ行く予定がある」という人はどの位いるのでしょうか。「4月の初め、平塚の湘南平へ、会社の同僚7人で行く予定」(男性30代、神奈川県)など、「必ず行くつもり」と回答した人は24.9%。さらに「子どもが春休みに入ったら、近所の花見が出来るスポットに家族で出かけたい」(女性30大、千葉県)など、「まだ決まっていないが行くつもり」という声も34.6%を数え、全体の6割近くの人びとが「桜開花のニュースを楽しみにしている」ことが明らかとなりました。自由回答の中には「仕事仲間(7~8名)で地元の大きな公園に桜を見に行く。毎年恒例の女子会(笑)」(女性50代、埼玉県)など、「春の恒例イベント」として、同じメンバー、同じ場所で毎年行うのを楽しみにする人もいました。

過去に実施した同調査を振り返ると、「必ず行くつもり」「まだ決まっていないが行くつもり」(2011年=57.7%、2012年=57.3%、2013年=58.1%、2014年=60.9%、2015年=58.3%、2016年=55.3%、2017年=57.6%、2018年=59.5%)という声は昨年よりも1.9%アップ、過去最も低かった2016年よりも4.2%増加し、東日本大震災以降の中では2014年に次いで高い参加意向を示しました。特に今冬は全国的に大寒波が襲い、各地が大雪に見舞われため、桜咲く暖かで穏やかな春の到来を待ち望む人びとが多く、こうした気持ちが参加意向の数値にも反映されているのかもしれません。例年以上に全国各地の「お花見」が盛り上がりそうですね。

その反面、「たぶん行かない」という声も13.5%を占めました。一番多かった理由は「花粉症のため、花見している人が憎い!」(男性50代、三重県)など、花粉症がひどくて、花見は好きだけど行けないという声。さらに「花見の時期はいつも寒くて風がびゅうびゅう吹いているので、花見気分がそがれるから」(男性60代、宮城県)など、花見の時期は寒くて、とてもじゃないけど外では過ごせないという声も寄せられました。また、「仕事が多忙で行けない」(男性50代、島根県)など、「たぶん行かない」(男性=16.2%、女性=10.6%)という声は男性に目立ちました。会社の決算や年度始めの忙しい時期と重なり、花見どころじゃないという人も少なくありませんでした。

お花見は「大事な家族イベント」、夫婦の歩みや子どもの成長を振り返る機会に

6割近くの人びとが「お花見を楽しみにしている」ことが判明しましたが、では皆さんはどんなメンバーでお花見を行うのでしょうか。最も回答が多かったのは「家族(子ども、孫を含め)」(42.1%)でした。「1歳になった息子含め、主人と両親と近くの公園に…」(女性40代、大阪府)など、今春に子どもが「お花見デビュー」するという声。さらに「毎年、夫婦で行っている。桜が咲いたら、近くの桜並木のベンチで、ビールとお団子を手にのんびり語り合うのが恒例」(女性40代、千葉県)など、2位にも「夫婦」(40.4%)が続き、「子どもが生まれて」「結婚以来」など、「家族レジャー」の一環として夫婦や家族で桜を愛でるご家庭がとても多いことがうかがえます。自由回答の中には「子どもが(この春に幼稚園に)入園するので、娘の入園祝いを兼ねて桜と制服姿を写真に収めたい」(女性30代、福島県)など、桜が咲くころは卒業式や入学シーズンとも重なるため、毎年の花見を通じて、子どもの成長を改めて実感するお父さん、お母さんも少なくないことでしょう。

どんなメンバーと一緒に行く予定(行きたい)?
1 家族(子ども・孫を含め) 42.1%
2 夫婦 40.4%
3 友人 (学生時代など) 20.7%
4 自分一人で 17.2%
5 仕事仲間 (同僚、部署など) 13.7%
MA(複数回答)/n=2259人
(「たぶん行かない」と回答した人は除く)

「夫婦」「家族」以外で多かったのは、3位の「友人(学生時代など)」(20.7%)。「学生時代の友人と、東京上野へ桜の見えるレストランでランチを計画している」(女性50代、神奈川県)など、学生時代からの気の置けない友人たちと、同窓会を兼ねて催すという声。さらに「職場の仲間同士で声を掛け合って、千鳥ヶ淵や靖国神社周辺に行く」(男性60代、東京都)など、5位にも「仕事仲間(同僚、部署など)」(13.7%)が挙げられました。そのほか、「サークルのメンバーと4月初旬に飛鳥山公園に行く」(男性70代、東京都)など、学生時代の友達、職場の同僚、習い事のメンバー等々、自分が属する各コミュニティの仲間達を誘って出かけるという人が目立ちました。

年々定着する「ひとり花見」、仲間もいいけど一人で静かに桜を愛でるのも格別

家族や仲間など、複数人数で開催する「お花見」が多かった一方で、4位には「自分一人で」(17.2%)がランクイン。「一人で会社の帰りに近所の日本桜百選の茂原公園(千葉県茂原市)の夜桜を観に行く」(男性40代、千葉県)など、グループでわいわい楽しむのも良いですが、一人静かに過ごすお花見も格別という声が目立ちました。ちなみ過去の同調査によれば、「自分一人で」(2007年=6.7%、2010年=7.0%、2013年=11.6%、2016年=16.6%、2017年=16.0%、2018年=17.2%)という声は、昨年より1.2%アップ、2007年よりも10.5%増加。2016年以降は16%以上の高い数値をキープし、「ひとり花見」が確実に定着していることが判ります。自由回答の中には「先ずは一人で咲き始めを楽しんで、次は仲良しの友だちと、満開になったら会社の同僚と恒例のお花見大会」(女性40代、神奈川県)など、桜の開花の状態に合わせて、メンバーを変えながら短いシーズンを思う存分味わい尽くすという人もいました。

「散歩」「ドライブ」など移動しながらの桜見物が人気、場所取りは不要

今年は例年以上の盛り上がりを見せそうですが、では皆さんはどんなお花見を楽しみたいと考えているのでしょうか。次にお花見タイプを見ていきましょう。最も回答が多かったのは「歩きながら桜を鑑賞する『散歩派』」(66.5%)でした。「通勤で駅まで歩く際にちょっと遠回りして、桜並木の道を通って行く」(女性40代、大阪府)、「買い物などで外出する時に、歩きながら公園や学校の桜を見るのが好き」(女性50代、愛知県)など、通勤や買い物途中に、ちょっと行動範囲を伸ばして歩きながら桜を眺めるという声。日ごろは忙しい現代人ですが、寄り道すら楽しめるのもこの時期ならではと言えそうです。さらに「広島県内の桜の名所へドライブとウォーキングを兼ねて出かける」(男性60代、広島県)など、6位に「車でめぐる『お花見ドライブ派』」(12.9%)、8位にも「ジョギング・自転車に乗りながら楽しむ『スポーツ派』」(5.6%)が挙げられ、腰を据えて楽しむよりも、むしろ移動しながらお花見を楽しむ人が目立ちました。人気スポットは混雑が予想され、場所取りも大変なことから、固定場所を作らないというケースも案外多いのかもしれません。

お花見のタイプは?
1 歩きながら桜を鑑賞する「散歩派」 66.5%
2 昼間にお弁当持参の「ピクニック派」 36.2%
3 お酒を飲みながらの「宴会派」 25.6%
4 混雑を避けて楽しむ「穴場スポット派」 16.5%
5 ライトアップで艶やかな「夜桜派」 13.3%
6 車でめぐる「お花見ドライブ派」 12.9%
7 花より、屋台の「食いしん坊派」 8.3%
8 ジョギング・自転車に乗りながら楽しむ「スポーツ派」 5.6%
9 自宅から桜を観賞する「おうち花見派」 4.0%
10 眺め最高のレストランで鑑賞する「プチセレブ派」 3.5%
MA(複数回答)/n=2233人

次に2位は「昼間にお弁当持参の『ピクニック派』」(36.2%)。「ピクニックに最適な場所を探し、お弁当と必ず持参する桜餅を食べて楽しむ」(女性40代、東京都)など、春の柔らかな日差しを浴びながら、お弁当を食べて過ごすのが定番という声。レジャーシートを広げ、小さな子ども同伴で出かける「お弁当持参の昼間のお花見」が目立った一方で、大人中心の「お酒を飲みながらの夜桜」にも高い支持が寄せられました。自由回答の中には「毎年、鶴間公園の桜の下に友人家族40名程で集まり大宴会を開いている。酒屋からビールサーバーを、業務スーパーで大量の食材とお酒を仕入れてパーティを楽しんでいる」(女性50代、東京都)など、3位に「お酒を飲みながらの『宴会派』」(25.6%)がランクイン。さらに「屋台でお酒や食べ物を買って、歩きながら夜桜を見物する」(女性30代、滋賀県)など、5位に「ライトアップで艶やかな『夜桜派』」(13.3%)、7位にも「花より、屋台の『食いしん坊派』」(8.3%)が続き、お酒と屋台グルメで「夜桜宴会」を盛り上げるという人もいました。「お弁当」「屋台グルメ」「お酒」など、主役は「桜」とはいえ、お花見には「飲食」が欠かせない存在であることがうかがえます。

「SNSで穴場探し」「おうち花見」など、お花見の楽しみ方もいろいろ

ランキング上位には混雑を避けて「散歩派」「ドライブ派」を支持する声が目立ちましたが、同じく4位にも「混雑を避けて楽しむ『穴場スポット派』(16.5%)が挙げられました。「人が沢山いると落ち着いて桜と酒を楽しめないので、穴場を見つけてあるのでいつもそこに行く」(男性50代、徳島県)、「神田川沿いは穴場。東中野から小滝橋にかけては、人が多すぎずゆっくりできる」(女性40代、東京都)など、人ゴミを避けたスポットでのんびり過ごすという声。さらに「SNSを参考にして穴場のお花見スポットを探して行く」(女性40代、新潟県)など、SNSや口コミを参考にして出かける人もいました。

「お花見=アウトドア」が主流ですが、見逃せないのは9位の「自宅(リビング、バルコニー、庭など)から桜を観賞する『おうち花見派』」(4.0%)です。「毎年楽しんでいるのは洗濯物を干しながら家のベランダから眺める桜」(女性60代、広島県)、「庭でバーべキューしながら花見を楽しむ」(男性50代、岡山県)など、混雑や人ゴミとは無縁でのんびり、自宅で花見酒と洒落込むという声。同じく室内見物派では、10位にも「眺め最高のレストランで鑑賞する『プチセレブ派』」(3.5%)がランクイン。「時期的に肌寒い事が多いので、外での食事は避け、レストランから桜を楽しみながら美味しいお食事がしたい」(女性50代、神奈川県)など、防寒や花粉症、場所取りの心配が一切ない、窓越しから桜が楽しめるレストランを予約する人もいました。ちょっとリッチですが、お花見シーズンならではのプチ贅沢と言えるでしょう。

「おにぎり」「焼き鳥」「から揚げ」など、箸なしで食べられるモバイルフードが人気

お花見の楽しみ方として「お弁当」「屋台グルメ」「お酒」など、「飲食」を挙げる声が多数寄せられました。そこで次に、皆さんが楽しみにしている「お花見グルメ」をランキング形式で見ていきましょう。堂々の人気ナンバーワンは「おにぎり」(22.5%)でした。「お花見のお弁当は手作りのおにぎり、中身は好きな具材を入れる」(女性40代、東京都)、「コンビニおにぎりを買って」(男性60代、山梨県)など、お花見とはいえ、決して凝った食事を用意するわけでもなく、シンプルなおにぎりが一番人気。さらに「一口サイズのサンドイッチを持参する」(女性60代、東京都)など、10位にも「サンドイッチ」(11.1%)が続き、箸や取り皿などの用意がなくても、素手で手軽に食べられる「おにぎり」「サンドイッチ」は、お花見時に最適なモバイルフードと言えそうです。

楽しみにしているお花見グルメは?
1 おにぎり 22.5%
2 焼き鳥・串焼き 20.6%
3 寿司・いなり 20.1%
4 揚げ物(唐揚げ、フライドポテトなど) 19.8%
5 市販のお花見弁当(デパ地下など) 18.6%
6 手作りのお花見弁当 17.2%
7 たこ焼き・お好み焼き・焼きそば 14.1%
8 季節限定フード(春限定や桜のデザインなど) 13.1%
9 つまみ・乾き物 11.2%
9 サンドイッチ 11.1%
MA(複数回答)/n=2205人

同じく「主食系」で人気が高かったのは、3位「寿司・いなり」(20.1%)。「妻が作ってくれるいなり寿司は私には最高のご馳走」(男性60代、茨城県)、「ちょっとお洒落な手毬寿司」(女性40代、北海道)など、華やかさとリッチさを兼ね備える「寿司」に高い支持。お弁当のため、生ものが乗った「にぎり寿司」よりも、「いなり寿司」「ちらし寿司」などを挙げる声が目立ちました。

上位には御飯ものの「おにぎり」「寿司」が挙げられましたが、おかず系で人気が高かったのは、2位の「焼き鳥・串焼き」(20.6%)でした。「ビールと焼き鳥はベストマッチ」(女性60代、福島県)など、御飯のおかず、お酒のおつまみとして「焼き鳥」が最高という声。中には「焼き鳥を温めるためのガスコンロも」(男性60代、山口県)など、花見会場で焼き鳥を焼くという人もいました。さらに「子どももいるので、今年は手で簡単に食べられるから揚げを持って行く」(女性30代、愛知県)など、4位にも「揚げ物(唐揚げ、フライドポテトなど)」(19.8%)が挙げられ、「おにぎり」と同じく、手で食べられるモバイルフードの代表格として「焼き鳥」「から揚げ」に人気集中。コンビニや屋台でも販売されているため、お花見会場付近で比較的に手に入りやすいフードと言えそうです。

お花見弁当は「手作り派」から「市販派」へ、たまにプチ贅沢をしてストレス発散!?

またお花見といえば、見逃せないのが5位「市販のお花見弁当(デパ地下など)」(18.6%)です。「デパ地下で、ワンランク上のお花見弁当を購入している」(女性50代、神奈川県)、「この時期にしか食べられないお花見弁当が楽しみ」(女性50代、富山県)など、ちょっとリッチで、春ならではの旬の味が詰まった「市販の弁当」を楽しみにする声。さらに「手作りの花見弁当。中身はだし巻き卵、鶏のから揚げ、焼き魚、サラダ、煮物、いつものお弁当よりちょっと贅沢にローストビーフなども入れる」(女性60代、神奈川県)など、6位にも「手作りのお花見弁当」(17.2%)が挙げられ、大空の下、野外で食べるお弁当の美味しさは何物にも代えられないという声が寄せられました。ちなみに過去調査で「市販お弁当派」(2014年=22.5%、2015年=17.9%、2016年=17.6%、2017年=18.8%、2018年=18.6%)と「手作りお弁当派」(2014年=27.1%、2015年=18.8%、2016年=18.6%、2017年=18.9%、2018年=17.2%)の数値を比較してみたところ、4年前の2014年時は圧倒的に「手作りお弁当派」が多かったものの、2015年以降から「手作り派」が急減。昨年2017年時は「手作り派」と「市販派」がほぼ均衡し、今年は「市販派」が急増して「手作り派」を一気に引き離す結果となりました。「市販」よりも「手作り」のほうが家計には優しいものの、たまの野外イベントだからこそ、「少しプチ贅沢をしてストレスを発散したい」という人が案外多いのかもしれません。

人気は「ビール」「チューハイ」など、寒くてもシュワシュワがなくては始まらない

「お花見グルメ」に続き、お花見に欠かせないドリンクはいかがでしょうか。最も回答が多かったのは「ビール」(全体=65.2%、男性=71.1%、女性=59.2%)でした。「退職後、OBで近隣の桜名所に出かけてビールを飲みながら懇親を深める」(男性70代、茨城県)、「ビール片手に散歩しながらの花見が恒例」(女性40代、東京都)など、まだ肌寒さが残る季節とはいえ、お花見にビールがないと始まらないという声。同じく4位に「新ジャンル(第3のビール)」(全体=13.9%、男性=15.5%、女性=12.4%)、6位にも「発泡酒」(全体=12.0%、男性=12.7%、女性=11.4%)が挙げられ、野外飲みでは炭酸の喉ごしが良い「ビール系飲料」に高い支持が集まりました。

お花見に欠かせない飲料は?
1 ビール 65.2%
2 お茶(緑茶・ウーロン茶など) 23.9%
3 チューハイ 19.3%
4 新ジャンル(第3のビール) 13.9%
5 日本酒 12.4%
6 発泡酒 12.0%
7 ワイン 10.6%
8 ノンアルコールビール 9.9%
9 ジュース 9.8%
10 コーヒー 9.6%
MA(複数回答)/n=2202人

「ビール」と同じく炭酸シュワシュワ系では、3位に「チューハイ」(全体=19.3%、男性=16.4%、女性=22.1%)がランクイン。「期間限定のチューハイを楽しみにしている」(女性40代、埼玉県)など、春や花見シーズン限定で発売される商品を心待ちにする声。さらに「ノンアルコールのドリンクも用意する。酔いつぶれてしまったり、具合が悪くなってしまうと大変なので…」(女性30代、神奈川県)など、8位にも「ノンアルコ-ルビール」(全体=9.9%、男性=8.7%、女性=11.2%)が挙げられました。「ビール系飲料」は男性支持が目立った一方で、気分を盛り上げる「チューハイ」や、飲み過ぎを避けるための「ノンアルコールビール」は女性回答に多く、同じ炭酸飲料でも男女間で好みに違いが見られました。

「日本酒」「ホットコーヒー」など、寒さ対策に常温、ホットで楽しめるドリンクも

そのほか、「とりあえずビールを飲み、寒いと日本酒が嬉しい」(男性50代、滋賀県)など、5位に「日本酒」(12.4%)、6位にも「ワイン」(10.6%)が続き、寒さ対策に常温やホットとでも美味しいお酒にも人気が寄せられました。お酒以外のドリンクでは、2位に「お茶(緑茶・ウーロン茶など)」(23.9%)。「散策をしていると喉が渇くので、必ずアルコール他にお茶も必需品」(女性50代、千葉県)など、長時間野外にいると、気温がそう高くなくても脱水症状を起こしやすく、水分補給用にお茶が必須という声。さらに「マイボトルに温かいお茶かコーヒーを淹れて持参」(女性60代、宮城県)など、10位にも「コーヒー」(9.6%)が挙げられ、日が落ちると急に寒くなる時期だけに「温かいドリンク」の持参も目立ちました。

1回当たりの予算は「2,000円未満」、お花見代は年々渋くなる傾向

お花見に欠かせないグルメとドリンクをランキングで見てきましたが、1回のお花見にかける一人当たりの飲食代の平均はどの位でしょうか。「屋台の焼き鳥とかフランクフルトとか…、コンビニで仕入れたビールを飲みながらそれを食べるのが楽しみ、予算は1,000円から2,000円程未満で」(男性60代、東京都)など、「1,000円台」と回答した人が最も多く26.3%。さらに「1,000円未満」という声も23.0%を数え、全体の半数近くの人びとが「2,000円未満」の予算内でお花見を楽しんでいることが明らかとなりました。外食よりもコストパフォーマンスよく、家計にも優しい行事の一つと言えそうです。また自由回答の中には「花見を散歩で楽しんだ後、居酒屋に入って5,000円程度の費用で飲食する」(男性60代、東京都)、「桜を愛でながら一杯飲み、その後、お店に移るパターンが多い」(女性40代、埼玉県)など、桜の下では飲食はほとんどせず、桜見物の後にお店でしっかりと飲み食いするという人もいました。

過去調査から予算を比較してみると、「2000円未満(1,000円未満+1,000円台)」(2014年=46.5%、2015年=45.2%、2016年=45.5%、2017年=47.2%、2018年=49.3%)という声は昨年よりも2.1%アップ、4年前の2014年よりも2.8%アップし、年を追う毎に1回当たりのお花見予算の減少が明らかとなりました。自由回答の中には「屋台グルメの一つ値段がワンコインなので、2つ楽しめたらいい方かも。時代とともに単価が高くなっている」(女性30代、福岡県)など、日本経済の回復が話題になる一方で、各ご家庭の出費は年々渋くなる傾向がうかがえます。


今回は「お花見」をテーマに、皆さんの今年の計画などについて詳しく聞いてきました。 「必ず行くつもり」「まだ決まっていないが行くつもり」という声は59.5%を数え、昨年より1.9%増、2016年よりも4.2%増加し、例年よりも高い参加意向を示しました。今冬は寒波に厳しく大雪に見舞われた地域も多かったことから、おそらくは桜咲く穏やかな春の訪れを待ち望む人がいつもよりも多いのかもしれません。また昨今の傾向としては、グループで賑やかにやる従来のお花見のほか、「ひとり花見」など一人で静かに桜を愛でる人が以前に比べて増えています。人の予定や場所取り、混雑を気にせずに、自分のペースで自由に過ごせるのも魅力の一つなのでしょう。お花見の楽しみ方が、ますます多様化していることがうかがえる今回の結果となりました。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,650人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年2月21日~2月27日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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