食への意識に関する調査(日本人男女と米国人男女対象) 

2018年02月22日
まめプラス推進委員会の代表幹事である不二製油グループ本社は、1950年代~1999年生まれの日本人男女と1980年代~1999年生まれの米国人男女の合計1,446名を対象に、Plant-Based Food(植物性由来食、以下「PBF」)の実態について聞いた、「食への意識に関する調査」を実施いたしました。

調査結果から、日本国内では健康志向の高まりを背景とし、肉類や乳製品以上にたん白源として「大豆」が求められていること、特に今後の市場を牽引すると考えられるミレニアル世代において「PBF」が定着しつつある実態が明らかになりました。一方、米国ミレニアル世代は、多く存在するベジタリアンを背景に、周囲の家族や友人の影響を受け、安全性や環境への配慮から動物性食を減らしたいという意向が強く、より徹底した植物性食中心の食生活を送っていました。そして、動物性食を減らしたい意向が強いほど、大豆製品や技術革新で誕生した「PBF」が受け入れられているといった世界の食分野で存在感を増す「PBF」をめぐる様々な実態が浮き彫りになりましたので、ここにご報告いたします。

【主な調査結果】

<日本国内全体の実態>
1. 積極的に摂ろうとしているたん白源No.1は「大豆製品」
2. 3人に1人(34.0%)が植物性食中心のライフスタイルに興味を持つ
3. 半数以上がベジファーストや野菜多めの食事を実践

<日本国内ミレニアル世代の実態>
4. 4割が植物性食中心のライフスタイルに興味を持つ
5. 他の世代以上に植物性食中心の食生活を実践!約7割(67.5%)がべジファーストをしていると回答
6. 植物性食に興味を持つ理由、「美味しそうだから」は他世代より10ポイント以上高い
7. 技術革新による「PBF」に対し他世代より肯定的で、約85%が取り入れたいと回答

<米国ミレニアル世代の実態>
8. 約4割(38.7%)がベジタリアン!そのうち4割以上は、場合によって肉も食べる「フレキシタリアン」
9. 約6割(60.1%)が植物性食中心のライフスタイルに興味を持つ
10. 植物性食に興味を持つ理由、「安全性」「環境への配慮」は日本の5倍、「家族・友人の影響」は20倍
11. 植物性食中心の食生活を国内ミレニアル世代以上に徹底!約半数(48.6%)が週1回以上肉・卵を抜く
12. 4人に3人(75.9%)が動物性食を減らしたいと回答
13. 動物性食を減らしたい人程、「大豆製品」を活用し、新技術で生まれた「PBF」への受容度も高い

【調査結果】

<日本国内全体の実態>

1. 積極的に摂ろうとしているたん白源No.1は「大豆製品」
~「肉類」や「乳製品」を押さえ、約8割が「大豆製品」と回答~

たん白質を摂取するために積極的に摂ろうとしている食品を質問したところ、全体の78.3%が「大豆製品」と回答しました。「乳製品」は56.0%、「肉類」は53.6%にとどまっており、栄養成分の中でも重要視されているたん白質の中でも「大豆製品」は最も大切な食品として認識されていることがわかりました。

2. 3人に1人(34.0%)が植物性食中心のライフスタイルに興味を持つ
~直近5年で食に期待するようになったこと第1位は「健康」~

34.0%が植物性食中心のライフスタイルに「興味がある」と回答しました。直近5年間で食に期待するようになったことの1位は「健康」であったことからも、健康志向の高まりを背景に、植物性食への関心が高まっていることが考えられます。

3. 半数以上がベジファーストや野菜多めの食事を実践
~1割以上の人は徹底した植物性食中心の生活を送っている~

62.4%の人が「焼肉では、サラダから食べるようにしている」、56.2%が「野菜のおかずが多いお弁当を選ぶようにしている」と答えました。日常的に野菜の摂取を心掛ける生活が実践されています。また、「サラダだけで食事を完結する時がある」人は14.6%、「週に1回以上肉や卵などを食べないようにしている」人は12.7%と、徹底した野菜中心の生活を送る人も1割以上存在していることが明らかになりました。

<日本国内ミレニアル世代の実態>

4. 4割が植物性食中心のライフスタイルに興味を持つ
~他世代と比較して約10ポイント上回る~

世代別に植物性食中心のライフスタイルへの興味を見ると、1980年代以降に生まれたミレニアル世代では12.4%が「興味がある」、27.6%が「どちらかというと興味がある」と回答し、合計40.0%が興味を持っていることが明らかになりました。この割合は他世代と比較して10ポイント程上回るものになっています。

5. ミレニアル世代は他の世代以上に植物性食中心の食生活を実践!約7割(67.5%)がベジファーストをしていると回答

世代別に食生活を比較すると、ベジファーストを実践しているのは67.5%(他世代59.1%)、「サラダだけで食事を完結する時がある」と回答したのは19.2%(他世代11.5%)と。ミレニアル世代は他世代以上に植物性食中心の食生活を送っていることがわかりました。

6. 植物性食に興味を持つ理由、「美味しそうだから」は他世代より10ポイント以上高い
~動物性・植物性への意識が低い一方、「美味しそう」という理由で興味を持つ~

普段の食事で動物性・植物性を意識しているか質問したところ、ミレニアル世代は26.2%に対し、他の世代は32.0%と、意識が低いことがわかりました。また、植物性食中心のライフスタイルに興味を持った理由を調べたところ、ミレニアル世代は他の世代よりも「美味しそうだから」と回答した割合が10ポイント以上高くなりました。このことから、ミレニアル世代にとって、植物性食は意識して摂取する特別なものではなく、美味しそうだからと自然に取り入れる存在になっていると考えられます。

7. 技術革新による「PBF」に対し他世代より肯定的で、約85%が取り入れたいと回答

技術革新により誕生した植物性の肉・ヨーグルト・チーズ・卵・マヨネーズ・シーフードを取り入れたいか質問したところ、ミレニアル世代の84.5%が「取り入れたい」と回答しました。他世代では78.8%であり、より抵抗感なく受け入れられてることがわかりました。

<米国ミレニアル世代の実態>

8. 約4割(38.7%)がベジタリアン!そのうち4割以上は場合によって肉も食べる「フレキシタリアン」

米国ミレニアル世代の食生活のスタイルを見ると、38.7%が「ベジタリアン」であると回答しています。また、16.6%は場合によっては肉も食べる柔軟な菜食主義者「フレキシタリアン」と答えました。米国ミレニアル世代は、常に身近にベジタリアンがいるという環境にいることがわかります。

9. 約6割(60.1%)が植物性食中心のライフスタイルに興味を持つ
~国内ミレニアル世代より約20ポイント上回る~

米国ミレニアル世代に植物性食中心のライフスタイルへの興味を聞くと、国内ミレニアル世代の40.0%を大きく超える60.1%が「興味がある」「どちらかというと興味がある」と回答しました。

10. 植物性食に興味を持つ理由、「安全性」「環境への配慮」は日本の5倍、「家族・友人の影響」は20倍

植物性食中心のライフスタイルに興味を持った理由を日米のミレニアル世代で比較すると、米国ミレニアル世代は「安全性」「環境への配慮」を理由に挙げた割合が日本の5倍以上高い数値になりました。さらに、「家族・友人の影響」と回答した割合は日本の20倍以上になっています。

11. 植物性食中心の食生活、国内ミレニアル世代以上に徹底!約半数(48.6%)が週1回以上肉・卵を抜く

実際の行動においても米国ミレニアル世代は、国内ミレニアル世代以上に植物性食中心の食生活が徹底され、48.6%が「週に1回以上肉や卵などを食べないようにしている」と回答しました。

12. 4人に3人(75.9%)が動物性食を減らしたいと回答
~普段の食事の中で動物性・植物性を意識している割合は日本の倍以上~

米国ミレニアル世代の72.1%が普段の食事で動物性か植物性かを意識し、75.9%が動物性食を減らしたいと回答しています。

13. 動物性食を減らしたい人程、「大豆製品」を活用し、新技術で生まれた「PBF」への受容度も高い

動物性食の摂取意向別に「大豆製品」摂取意向および新技術で生まれた「PBF」への受容度を確認すると、動物性食を減らしている人の55.2%が「大豆製品」の摂取意向を持ち、96.8%が新技術で生まれた「PBF」を取り入れたいと回答しました。動物性食を避ける程、その割合が高まることがわかりました。


【調査概要】
目的:現代における植物性食および「PBF」への関心の高まりと、背景にある食への意識を明らかにする
方法:インターネット調査(調査委託:マクロミル)
対象:
 1950年~1999年生まれの日本人男女1,030名
 1980年~1999年生まれの米国人男女416名
調査期間:
 2017年11月10日~11月11日(日本)
 2017年12月13日(米国)
調査主体:不二製油グループ本社株式会社
監修:品田 知美(社会学者/大学講師)

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