2018年新卒社員の特徴(「ストレス耐性」や「EQ(感情マネジメント力)」) 

2018年01月31日
アドバンテッジ リスク マネジメントは、採用適性検査「アドバンテッジ インサイト」の受検者のうち、2018年3月卒業予定者(=2018年新卒社員)500サンプルを無作為抽出して集計し、その傾向を調査いたしました。
このたび当検査のデータを4か年で比較したところ、2018年新卒社員には以下の傾向が見られました。

【「アドバンテッジ インサイト」に見る2018年新卒社員の特徴】

<ストレス対処方法(コーピング)>

「気晴らし」、「対人」の項目は、2017年新卒までは上昇傾向にあったが、2018年新卒は下降傾向に転じている。年々「積極対処」が下降し、「あきらめ」傾向が強まる傾向にある。
・ストレス対処方法のパターンが少なく、自身がストレスを感じたときの乗り越え方をあまり把握できていない。状況に合ったストレス対処方法を知り、セルフケアを学ぶ必要があると考えられる。

<EQ>

「感情の理解」は年々上昇しているものの、他の項目については2016年新卒から2018年新卒にかけて年々下降している。特に「感情の調整」の低下が顕著である。
・相手がなぜそのように感じるのか、感情の起こる原因は理解できているが、自身の感情に押し流され、感情的な行動を取ってしまう傾向にある。

<ストレス対処方法(コーピング)>

(項目の解説)

何か困難な出来事・状況を経験したときの対処方法を指す。適切な対処方法をとることによりストレス反応が生じにくくなるため、いろいろな対処方法をバランスよく使えることが望ましいとされる。

・「気晴らし」:気分転換や気晴らしをする/スコアが高いと、自分なりの方法で気分転換ができているといえる。

・「積極対処」:前向きに問題解決を目指す/スコアが高いと、嫌なこと・困難なことが起こった場合、前向きに問題解決を目指して対処行動を取る傾向があるといえる。

・「対人」:周囲の人に相談または援助を求める/スコアが高いと、周りの人に困っていることなどを打ち明け、援助を求めることで対処する傾向があるといえる。

・「否認」:不快なことなどに目を向けないようにする/スコアが高いと、問題から目を背けたり考えないようにしたりする傾向はないといえる。

・「あきらめ」:仕方がないこととして片付けようとする/スコアが高いと、いやなこと・困難なことが起こった場合、自力での解決をあきらめない傾向にあるといえる。

*「否認」「あきらめ」は意味が反転しており、思考/行動をしない方が値が高くなる(望ましくなる)

<EQ>

(項目の解説)

「感情をうまく管理し、利用できる能力」を指し、ビジネスシーンにおいて必要となるコミュニケーションの基礎能力ともいわれている。検査では、EQ理論提唱者による、EQを形成する以下の4つのEQ能力を測定する。

・「感情の識別」:気持ちを読み取る能力/スコアが高いと、相手の表情から、その人がどのように感じているかを正しく読み取ったり、その場の持つ雰囲気を的確に認識したりできる傾向がある。

・「感情の利用」:その場・状況にふさわしい気持ちになる能力/スコアが高いと、効果的な問題解決や、創造性を発揮するために、どのような感情を作り出せば良いのかを知り実際にその感情を作り出す能力を備えている傾向がある。

・「感情の理解」:気持ちから未来を予測する能力/スコアが高いと、相手がなぜそのように感じるのか、感情の起こる原因を正しく理解する傾向がある。

・「感情の調整」:気持ちをともなって実行する能力/スコアが高いと、感情的になった場面でも問題解決への最善行動は何かを考え、最も効果的な行動を取ることができるといえる。対人関係を維持し、対人問題を解決するために、相手や状況に応じた最善な行動を取る傾向にある。

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