一人暮らしにおける食生活の意識・実態調査(20代~60代の現在一人暮らしをしている男女対象) 

2018年01月25日
フォーデイズは、“食“の重要性を再認識し、「食でつくる健康」を追求し、食が持つ意味(社会性、文化性)を考え、人生を楽しむためのより良い「食べもの」や「食事」の在り方を研究する「食の研究会」を立ち上げました。

立ち上げに伴い、孤食が社会問題になっている今、一人で食べる機会が多いと思われる、「一人暮らしにおける食生活の意識・実態調査」を実施しました。
調査対象は、20代~60代の、現在一人暮らしをしている男女。

【調査結果のまとめ】

①食生活の意識と実態について
・一人暮らしの食生活と意識・実態を調査したところ、基本的には3食とも一人で食べている傾向が見られる中、半数は「誰かと一緒に食べたい」という気持ちを持っていることが分かりました。
・特に20代女性は、「誰かと一緒に食べたい」と答えた人が約8割と、突出して共食意向が高い結果となりました。
・自炊に対しても、全体の約6割が「週の半分以上は自炊する」と回答しておりますが、60代は男女とも「ほぼ毎日自炊する」と答えた人が約6割以上と、他の世代に比べて自炊率が圧倒的に高いことが特徴です。
・平日、休日に関わらず夕食に関しては、自宅で食べる人が大多数ですが、約4割が「出来あいの食品」を食べていることが分かりました。
・一人暮らしの人が食事で最も重視するのは、「おいしいものを食べること」ですが、年代とともに「おいしいものを食べたいグルメ志向」から「栄養バランスを気にする健康志向」へシフトしていく様子が見られました。また、男性は年とともに食への関心は薄れていく傾向が見られます。

②特徴が大きくみられた世代について
大きな特徴がみられた年代は、20代女性と60代男女であり、この2つの層については食生活の意識や実態などが他の世代とは大きく異なる結果になりました。

◆20代女性は、食事は誰かと食べたい。栄養バランスよりグルメ志向。
・約8割以上が誰かと食べたいと感じています。特に「平日のお昼」では約6割、「休日の夕食」では約4割の人が誰かと一緒に食べているようです。
・「栄養バランスを気にする健康志向」より「おいしいものを食べたいグルメ志向」の方が強く、バランスのよい食事を「ほぼ毎日2回以上」とっているのは10%以下でした。

◆60代男女は自炊中心。栄養バランスを意識して実践している。
・自炊率が50代より20%以上も高まり、外食はほとんどしないようです。
・食事で最も重視しているのは「栄養バランス」であり、その食事内容を実践している世代です。

【調査結果】

共食意向と食育経験の関係性

共食意向を示す人が少ない男性高年齢層では、食育における「料理を教えてもらった・手伝った」経験のない人が多い。
・一人暮らしの方の半数以上が、共食意向(食事を誰かと一緒に食べたい)を持っているが男女とも40代を超えると共食意向を示す人の割合が減少。
特に男性60代では、共食意向を示す人が4割未満と低い。
男性60代の食育経験をみると、「食事のしつけや作法の指導」「四季や行事等を意識した食生活」の経験については、男性の他の年代に比べて高いが、「料理を教えてもらった・手伝った」経験については他の年代より低いという傾向がみられた。

食への関心と食生活改善意識

女性の若年層では食への関心が高く、食生活の改善意識も高いが、現時点では「おいしいものを食べること」が最優先。
・食への関心(関心度TOP2のスコア)はいずれの年代でも6割を超えるが、特に関心が高いのは女性の20代〜40代である。
この層では食生活の改善についての意識も高いが、現状では食生活において「おいしいものを食べること」を最も重視しており、栄養バランスを重視する女性50代以上とは食生活に関する意識が異なることがうかがえる。ただし、女性20代〜40代のうち、女性20代で「なるべく食事を手作りすること」に気を付けているのは特徴的な傾向といえる。

一人暮らしの方の食生活の実態(平日/休日に摂る食事)

一人暮らしの方においては、平日より休日の方が朝食を食べない人が多い。
・一人暮らしの方が平日/休日に摂る食事をみると、昼食・夕食はほとんどの方が食べているが、朝食については食べる割合が6〜7割程度。
特に、平日に比べて休日の方が朝食を食べない人が多いのが特徴的であり、休日は全体の3分の1以上が朝食を食べないと回答している。
・ 性年代別にみると、間食(おやつ)を食べる割合については男女間の差が大きく、男性で間食を食べる人の割合は平日で2〜3割、休日で3〜4割程度。
また、男性20代では朝食を食べない人の割合が高い。

一人暮らしの方の食生活の実態(食事の調達方法)

平日に比べて、休日の朝食・昼食は自炊する割合が1割程度高い。夕食については平日・休日とも6割前後が自炊。
・平日の朝食は「そのままの素材で食べれるものを食べる」が4割弱で最多だが、休日の朝食は「〜料理を行い、食べる」と「そのままの素材で〜」が3割で同程度。
・平日の昼食は、「調理済のものを買ってきて食べる」が3割強で最多。一方、休日の昼食は「〜料理を行い、食べる」が36%で最も多い。
・夕食については平日・休日とも6割前後が「〜料理を行い、食べる」と回答。ただし、男性50歳以下では休日の夕食でも、料理する割合が5割を下回る。

一人暮らしの方の食生活の実態(食事を摂る場所)

平日・休日とも、朝食・夕食は自宅で食べる人が大半。平日の昼食は職場/学校、休日の昼食は自宅が多い。
・朝食は、平日・休日とも自宅で食べる人が9割超。
・平日の昼食は、職場/学校が5割半ばで最多。休日の昼食は自宅で食べる人が8割強で最多だが、飲食店で食べる人も1割半ば程度存在。
・夕食は、平日・休日とも自宅で食べる人が8割超。ただし、休日の夕食については飲食店で食べる人も1割強存在。
・当然のことではあるが、仕事を持つ人の多い男女20代〜40代では、平日の昼食を職場で食べる人が多い様子。

一人暮らしの方の食生活の実態(一緒に食事をする相手)

平日の昼食は3割程度が職場関係の人と食事に。休日の昼食・夕食は1割前後が友人との食事を楽しんでいる様子。
・朝食は、平日・休日とも一人で食べる人が9割超。
・平日の昼食は、職場関係の人と食べる人も3割強いるが、6割以上の人が一人で食べている。休日の昼食は一人で食べる割合が8割半ばと高いが、友人と食べる人も1割弱存在している。
・平日の夕食は、一人で食べる人が9割強。休日の夕食は、一人で食べる割合が8割程度で、友人と食べる人が1割、家族と食べる人が6%程度。

一人暮らしの方の食生活の実態(自炊/外食の頻度)

女性では若い年代ほど自炊の頻度が低い傾向。男性は60代を除くと「ほぼ毎日自炊する人」は3割以下。
・一人暮らしの方の4割程度がほぼ毎日自炊している。性年代別では女性60代の7割半ば、男性60代の6割がほぼ毎日自炊。女性では若い年代ほど自炊の頻度が低い傾向で、女性20代で毎日自炊する人の割合は3割程度にとどまる。また、男性では60代を除くと「ほぼ毎日自炊する人」は3割以下。
・毎日自炊を行わない(行えない)理由では「作るのが面倒だから」が突出しており(6割半ば)、次いで「作る時間がない」が3割半ば。
・自炊頻度の低い男性50代以下や女性の若年層では、外食頻度が高めの傾向である。

一人暮らしの方の食生活の実態(「主食・主菜・副菜」の揃った食事への意識)

「1日に2回以上、主食・主菜・副菜を揃えて食べる日」が「ほとんどない」人が4割弱存在している。
・調理済食品の主な購⼊場所は、スーパー(8割弱)とコンビニ(6割弱)。女性の20代〜30代ではコンビニで買う人が多い傾向。
・一人暮らしの方で、「1日に2回以上、主食・主菜・副菜を揃えて食べる日」が「ほぼ毎日」と回答した人は2割程度にとどまる。
逆に「ほとんどない」という方が4割弱おり、「主食・主菜・副菜」という食事の基本的な組み合わせについて意識していない人が多い。
性年代別にみると、男女60代では「主食・主菜・副菜」への意識が比較的高い傾向にあるが、男性50代以下では意識が低い人が多い。

【参考】世帯年収別にみた、食生活の意識・実態の分析①

世帯年収400万円以上の層では共食意向が高く、おいしいものを食べることを重視。
・世帯年収400万円以上の層では、共食意向の「そう思う_計」の割合が57%で、400万円未満の層と比べて共食意向が高い。
・また、世帯年収400万円以上の層では、食事について「おいしいものを食べること」を最も重視する割合が34%と、400万円未満の層と比べて高い。
一方、「食材・食費を安くすませること」は6%で、食費節約の意識を持つ人は少ない。
・食への関心や、「主食・主菜・副菜」の揃った食事への意識については、世帯年収による傾向の違いはみられない。

【参考】世帯年収別にみた、食生活の意識・実態の分析②

世帯年収400万円以上の層では自炊の頻度が低く、外食の頻度が高い傾向。
・世帯年収400万円以上の層では、400万円未満の層と比べて、平日の朝食で「調理済のものを買ってきて食べる」、平日の昼食・夕食で「飲食店等に行って食べる」割合が高い傾向。一方、平日に「〜料理を行い、食べる」割合は、夕食でも48%と5割を下回る。休日についても、昼食・夕食で「飲食店等に行って食べる」割合が2割弱と高い。
・世帯年収400万円以上の層の自炊頻度・外食頻度をみると、ほぼ毎日自炊をする人の割合(32%)は400万円未満の層(43%)に比べて低く、週に2〜3日以上外食する人の割合(58%)は400万円未満の層(40%)に比べて高い。自炊頻度が低い分、外食頻度が高くなっていると考えられる。


【調査概要】
調査目的:現代社会における食の実態の研究の一環として、一人暮らしをしている20代〜60代の食生活の意識や実態の調査を行う。
調査対象 : 20〜69歳の男女
調査地域 : 全国
調査方法 : インターネットリサーチ
調査時期 : 2017年10月6日(金)〜10月7日(土)
有効回答数 : 1,030サンプル
※スクリーニングにて抽出した「一人暮らしの方」を対象に、以下の割付にてサンプルを回収した。

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