転職活動に関する実態調査(直近1年半以内で転職をした年収600万円以上と400万円以下の方対象) 

2018年01月16日
RIZAPと、総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトは、直近1年半以内で転職をした(ⅰ)年収600万円以上と(ⅱ)400万円以下、それぞれの属性に対し、転職活動に関する調査を共同で行いました。

【調査結果のポイント】

■年収によって転職活動前の準備行動に大きな差あり。
年収600万円以上の層は「業界・職種研究」「スキルアップ」や「TOEIC/英検取得のための学習」を怠らない傾向に。

■年収600万円以上の2人に1人が「英語学習」に取り組んでおり、400万円以下の層と2倍以上の差がつく。

■転職のために取得しようとした資格は「英検/TOEIC」が1位。
TOEICを選んだ理由においても、年収の違いによって大きく差が出る結果に。

■400万円以下の層では3人に1人が「転職準備の効果は実感しなかった」。
600万円以上の層は「収入が上がった」と回答する傾向あり。

■高年収層の方が転職時の休暇期間も長い傾向に。
年収600万円以上はその期間を「スキルアップのための勉強」に費やす一方、400万円以下の3人に1人は「何もせず」、時間を無駄にしがち?

【調査結果】

■年収によって転職活動前の準備行動に大きな差あり。年収600万円以上の層は「業界・職種研究」「スキルアップ」や「TOEIC/英検取得のための学習」を怠らない傾向に。
首都圏在住の25歳~49歳の会社員男女で、直近1年半以内に転職しており、現在の年収が600万円以上もしくは400万円以下の方を対象に、転職を成功させるために在職中から取り組んでいたことについて尋ねたところ、「職務経歴書・履歴書の整理」が1位となりました。
しかし、2位以下を確認すると、年収600万円以上の層では「業界・職種研究」(44.1%)、「スキルアップのための学習」(38.0%)と続くのに対し、400万円以下の層においては「転職サイト/職業案内所への登録(44.5%、同率1位)」「友人・知人への相談(27.3%)」と続きます。また、「TOEIC/英検取得のための学習」においても、年収600万円以上の人と400万円以下の人では10ポイント近くの差があり、年収が比較的高い人たちは、よりよい条件で転職をするために自己研鑽を怠らない傾向があることがわかります。<グラフ1>

■年収600万円以上の2人に1人が「英語学習」に取り組んでおり、400万円以下の層と2倍以上の差がつく。
転職活動時の英語学習状況について聞くと、年収600万円以上の層では約半数、年収400万円以下の層では2割弱が「学習したいと考えており、取り組んでいた」と回答。2倍以上の差がつく結果となりました。反対に年収400万円以下の層では「学習したいと考えず、取り組んでもいなかった」という回答が47.3%と、年収600万円以上の層の2倍以上となっています。
高年収層は、英語のスキルが転職活動において役に立つと考え、行動を起こしている傾向があるようです。<グラフ2>

■転職のために取得しようとした資格は「英検/TOEIC」が1位。TOEICを選んだ理由においても、年収の違いによって大きく差が出る結果に。
転職活動前、スキルアップのために「資格の勉強をした」と回答した方に、どういった資格の取得を目指したか聞いたところ、「英検/TOEIC」が1位となりました。年収600万円以上では4人に3人が、年収400万円以下でも2人に1人が英検またはTOEICを選択したことがわかります。<グラフ3>

また、英検やTOEICを選択した理由については、どちらの年収層でも1位は「転職の助けになりそうだから」でしたが、2位からは年収差によって異なる結果となりました。年収600万円以上の層では「将来海外で活躍したいから(63.4%)」、年収400万円以下の層では「海外旅行の際にも役に立つから(55.2%)」が2位となり、高年収層は、仕事面でのさらなる活躍機会の創出を目指す傾向があると考えられます。<グラフ4>

■400万円以下の層では3人に1人が「転職準備の効果は実感しなかった」。 600万円以上の層は「収入が上がった」と回答する傾向あり。
転職活動の際、何かしらの活動を行ったと回答した人に対し、それらの活動によってどんな効果が得られたかを聞いたところ、1位は「転職先が早く決まった」となりました。しかし、年収600万円以上の層で2位になった「高収入の転職先に転職できた(44.2%)」は、年収400万円以下の層ではわずか15.0%となったことをはじめ、「役職者としての転職」「初年度給のアップ交渉」など、年収額を左右すると考えられる項目において、年収400万円以下の層ではあまり効果を実感していないという結果になりました。<グラフ5>

しかしながら、年収400万円以下の人であっても、「TOEIC/英検取得のための学習」をした人においては、年収を左右する選択肢において「効果があった」と考えている人が多く、高年収層でTOEIC/英検の学習をした人と合わせると、約半数がこれらの英語系資格が年収アップの役に立ったと考えていることが分かります。<グラフ6>

■高年収層の方が転職時の休暇期間も長い傾向に。
  年収600万円以上はその期間を「スキルアップのための勉強」に費やす一方、400万円以下の3人に1人は「何もせず」、時間を無駄にしがち?
辞職後、次の職場で働き始めるまでに有給消化などでの長期休暇を取得したかを尋ねたところ、年収600万円以上の層では約8割、400万円以下の層では約6割がそういった休暇があったと回答しました。内訳をみると、「2週間以上」と回答した割合は年収600万円以上で約半数、400万円以下では約3割と、高年収層の方が休暇期間も長い傾向があることが分かります。<グラフ7>

上記設問にて「休暇期間があった」と答えた人を対象に、その期間で行ったことについても調査したところ、年収600万円以上の層では「スキルアップのための勉強(47.4%)」が1位となり、年収400万円以下の層よりも20ポイント近く多い結果になりました。また、600万円以上の層では9割弱が休暇中に何かしらの行動をしているのに対し、400万円以下の層は約3割が「特にない」を選択するなど、年収によって時間の使い方にも差異があることがわかりました。<グラフ8>


【調査概要】
調査日程:2017年10月24日(火)~11月16日(木)
調査対象:
(ⅰ).過去1年半以内に転職経験のある会社員で、年収600万円以上
(ⅱ).過去1年半以内に転職経験のある会社員で、年収400万円以下
有効回答者数:(ⅰ)347名、(ⅱ)330名
調査方法:インターネットリサーチ

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