「都民の食習慣と外食・中食の利用状況」調査(都政モニター対象) 

2017年11月29日
東京都は、インターネット都政モニターを対象に「都民の食習慣と外食・中食の利用状況」アンケート結果を発表。
今回の調査は、5年目となる「東京都健康推進プラン21(第二次)」の中間評価と今後の食環境整備施策推進の参考とするため実施したものです。

【主な調査結果】

昼食の外食・中食の利用状況(P5)
昼食の外食・中食の利用状況は、『週1回以上利用する』(46.9%)(「ほとんど毎日」(15.6%)、「週に3~4回」(9.8%)、「週に1~2回」(21.5%))は5割近く、「月に1~3回」(26.4%)は3割近くとなっている。
※中食とは、持ち帰り弁当や持ち帰り寿司、おにぎり、惣菜類など調理済みの料理を購入して家や職場などで食べる食事のこと

飲食業者への希望(P12)
外食・中食を提供する飲食業者への希望は、「野菜たっぷりのメニュー」(52.7%)が約5割で最も高く、「カロリーの表示」(35.0%)、「減塩のメニュー」(30.1%)、「栄養情報の表示」(26.0%)、「栄養成分の表示」(25.4%)などと続いている。

野菜の摂取状況(P14)
健康維持に必要な1日の野菜の摂取状況は、「足りないと思う」(58.0%)が6割近く、「足りていると思う」(32.2%)は約3割となっている。
※都は、「東京都健康推進プラン21(第二次)」(平成25年3月策定)の栄養・食生活分野において、野菜の摂取量を1日当たり350g以上の人の割合を増やすことを目標としている。

野菜を食べるための工夫(P15)
野菜を食べるための工夫は、「食事にできるだけサラダやおひたしなどをつける」(67.0%)が7割近くで最も高く、「野菜の多く入っているメニューを選ぶ」(50.1%)、「野菜を多くとれるように料理の工夫をする」(46.9%)、「野菜ジュースを飲む」(30.9%)などと続いている。

都民の野菜摂取量が不足している原因(P17)
都民の野菜摂取量不足の原因は、「外食や中食の利用が多く、野菜が少ないから」(56.9%)、「野菜の値段が高いから」(52.9%)の2つが5割を超え上位であり、「調理に手間がかかるから」(29.4%)、「他のものをたくさん食べてしまうから」(29.2%)、「食べたい野菜メニューがないから」(23.7%)などと続いている。

※インターネット都政モニターは、インターネットが使える18歳以上の都内在住者を対象に公募し、性別、年代、地域等を考慮して500人を選任。

【調査結果】

朝食の摂取状況
Q1 あなたは、ふだん朝食を食べていますか。
ふだん朝食を食べているか聞いたところ、「ほとんど毎日食べる」(85.1%)が 9 割近くとなっている。
また、『週に数回食べる』(7.9%)(「週に 2~3 回食べる」(4.3%)、「週に 4~5 回食べる」(3.6%))や「ほとんど食べない」(7.0%)は、1 割未満となっている。

昼食にかける時間
Q2 あなたは、平日の昼食にどのくらいの時間(実際に食べている時間)をかけていますか。

平日の昼食時間(実際に食べている時間)を聞いたところ、「10 分以上 20 分未満」(45.6%)が 5 割近くで最も高く、以下、「20 分以上 30 分未満」(26.9%)、「10 分未満」(9.8%)、「30 分以上 40 分未満」(9.8%)、「40 分以上」(3.6%)と続いている。

昼食に利用する飲食店
Q3 あなたは、平日の昼食で外食をする場合、利用することが多い(または利用したいと思う)飲食店はどのような店ですか。次の中から 3 つまで選んでください。

平日の昼食に利用することが多い飲食店を聞いたところ、「定食屋」(29.2%)、「そば・うどん店」(27.9%)の 2 つが 3 割近くで上位となっており、以下、「ファミリーレストラン」(21.1%)、「中華料理店(ラーメン店、餃子店など)」(21.1%)、「ファストフード店」(14.5%)、「社員食堂」(13.0%)などと続いている。
なお、「外食しない」(19.8%)は、2 割近くとなっている。

昼食の外食・中食の利用状況
Q4 あなたは、平日の昼食で外食・中食をどのくらい利用しますか。
* 中食とは、持ち帰り弁当や持ち帰り寿司、おにぎり、惣菜類など調理済みの料理を購入して家や職場などで食べる食事のこと。

平日の昼食に外食・中食を利用する割合を聞いたところ、『週1回以上利用する』(46.9%)(「ほとんど毎日」(15.6%)、「週に 3~4 回」(9.8%)、「週に 1~2 回」(21.5%))は、5 割近くであり、「月に 1~3 回」(26.4%)は 3 割近く、『年に何回か利用する』(11.7%)(「半年に 2~5 回」(5.5%)、「年に数回」(6.2%))は、約 1 割となっている。
なお、「ほとんど利用しない(利用しない場合も含む)」(14.9%)は、約 1 割となっている。

外食・中食のメニューの選択理由
Q5 あなたは、平日の昼食で外食・中食を利用するとき、どういう理由でメニューを選択しますか。最も優先する理由を 1 つ選んでください。

平日の昼食に外食・中食を利用する際のメニュー選択理由を聞いたところ、「そのときに食べたいもの」(57.6%)が 6 割近くで最も高く、以下離れて、「価格の安いもの」(11.9%)、「野菜を多く含むもの」(6.2%)、「食べやすいもの」(5.5%)、「低カロリーのもの」(3.4%)などと続いている。

外食・中食で使用する金額
Q6 あなたは、平日の昼食で外食・中食を利用する場合、1 回あたりの平均金額はいくらくらいですか。

平日の昼食で外食・中食に使用する金額を聞いたところ、「500 円以上 800 円未満」(34.1%)が約 3 割、以下、「800 円以上 1,000 円未満」(23.2%)、「300 円以上 500 円未満」(21.5%)、「1,000 円以上 1,300 円未満」(10.9%)、「1,300 円以上」(1.9%)、「300円未満」(1.5%)と続いている。

ヘルシーメニューを提供している飲食店の認知度
Q7 飲食店には、食材やカロリーなどをメニュー表に表示したり、野菜、煮物類の単品が追加できるお店があります。
 また、野菜メニュー店のように、野菜を食べられるメニューを提供しているお店もあります。
あなたは、このようなヘルシーメニューを提供している飲食店が東京都内にあることを知っていますか。

* 野菜メニュー店とは、都が東京都保健所管内(多摩・島しょ地区)で進めているもので、1食当たり1日の野菜摂取目標量の約3分の1量である120g以上の野菜を使用したメニューがあるお店をいい、以下のステッカーが目印です。
 特別区(一部の区を除く)及び八王子市、町田市は、独自の取り組みを行っています。
** ヘルシーメニューとは、栄養バランス・低カロリー・野菜たっぷりなど健康に配慮したメニューのこと

ヘルシーメニューを提供している飲食店の認知度を聞いたところ、「知らない」(78.9%)が 8 割近くであり、『知っている』(21.1%)(「知っているが行ったことがない」(14.9%)、「知っており行ったことがある」(6.2%))は、約 2 割となっている。

ヘルシーメニューの選択
Q8 あなたは、平日の昼食で外食・中食をする際、ヘルシーメニューがあった場合、どのような理由で選びますか。最も優先する理由を 1 つ選んでください。

平日の昼食で外食・中食をする際、へルシーメニューを選択する理由を聞いたところ、「内容で決める」(57.4%)が 6 割近くで最も高く、以下、「値段で決める」(21.7%)、「見た目で決める」(6.4%)、「カロリーの値で決める」(6.0%)と続いている。
なお、ヘルシーメニューを「選ばない」(4.7%)は、1 割未満となっている。

栄養成分の表示
Q9 あなたは、外食・中食を利用する場合に栄養成分等の表示を参考にしますか。
* 栄養成分等とは、たんぱく質、脂質、炭水化物などの栄養素及びエネルギー(カロリー)のこと。

外食・中食利用時に栄養成分等の表示を参考にするか聞いたところ、『参考にしている』(49.5%)(「時々参考にしている」(40.1%)、「いつも参考にしている」(9.4%))は、5 割近くであり、『参考にしていない』(35.4%)(「あまり参考にしていない」(27.5%)、「まったく参考にしていない」(7.9%))は 4 割近く、「気にしたことはない」(15.1%)は、2 割近くとなっている。

飲食業者への希望
Q10 あなたは、外食・中食を提供する飲食業者に対して、栄養に関するメニューや表示などの希望はありますか。次の中から 3 つまで選んでください。

外食・中食を提供する飲食業者への希望を聞いてみると、「野菜たっぷりのメニュー」(52.7%)が約 5 割で最も高く、以下、「カロリーの表示」(35.0%)、「減塩のメニュー」(30.1%)、「栄養情報の表示(食材の産地や旬、アレルギー情報など)」(26.0%)、「栄養成分の表示」(25.4%)などと続いている。
なお、「希望はない」(10.9%)は、約 1 割となっている。

1 日に必要な野菜の摂取量
Q11 あなたは、健康維持に必要な野菜は 1 日どのくらい摂取したらよいと思いますか。
(目安:小鉢 1 皿=70g)

健康維持に必要な1日の野菜摂取量を聞いてみると、都が目標としている「350g」(51.2%)が約 5 割と最も高く、以下、「250g」(29.0%)、「150g」(8.7%)、「450g」(7.2%)、「550g」(3.8%)と続いている。
※ 都は、「東京都健康推進プラン21(第二次)」(平成 25 年 3 月策定)の栄養・食生活分野において、野菜の摂取量を 1 日当たり 350g以上の人の割合を増やすことを目標としている。

野菜の摂取状況
Q12 あなたは、健康維持に必要な 1 日の野菜を毎日摂取していると思いますか。

健康維持に必要な 1 日の野菜を毎日摂取しているか聞いてみると、「足りないと思う」(58.0%)が 6 割近くであり、「足りていると思う」(32.2%)は約 3 割となっている。
なお、「わからない」(9.8%)は、1 割近くとなっている。

野菜を食べるための工夫
Q13 あなたは、野菜を食べるためにどのような工夫を心がけていますか。次の中から3 つまで選んでください。

野菜を食べるための工夫を聞いてみると、「食事にできるだけサラダやおひたしなどをつける」(67.0%)が 7 割近くで最も高く、以下、「野菜の多く入っているメニューを選ぶ」(50.1%)、「野菜を多くとれるように料理の工夫をする」(46.9%)、「野菜ジュースを飲む」(30.9%)、「食べられる時にまとめて食べるようにしている」(16.4%)と続いている。
なお、「工夫はしていない」(6.6%)は、1 割未満となっている。

野菜料理に使用する金額
Q14 あなたは、外食を利用する際に、値段がいくらまでなら野菜料理(サラダ・おひたしなど)を追加しようと思いますか。次の中から 1 つ選んでください。

外食を利用する際、追加する野菜料理の金額を聞いたところ、「100 円以上 150 円未満」(31.1%)、「150 円以上 200 円未満」(26.2%)の 2 つが 3 割前後で上位となっており、以下、「250 円以上 300 円未満」(13.9%)、「200 円以上 250 円未満」(10.4%)、「100 円未満」(7.5%)、「300 円以上」(5.8%)と続いている。
なお、「いくらであっても追加しない」(5.1%)は、1 割未満となっている。

都民の野菜摂取量が不足している原因
Q15 成人 1 日当たりの野菜の平均摂取量は、目標量を下まわっている結果が出ています。あなたは、どのようなことが原因だと思いますか。次の中から 3 つまで選んでください。
 ※ 「平成 27 年東京都民の健康・栄養状況」調査結果(福祉保健局)
 1 日の野菜摂取目標量 350g 以上に対し、男性 293.5g、女性 268.0g

成人 1 日当たりの野菜の平均摂取量が目標量(350g)を下まわっている原因を聞いたところ、「外食や中食の利用が多く、野菜が少ないから」(56.9%)、「野菜の値段が高いから」(52.9%)の2つが5割を超え上位であり、以下、「調理に手間がかかるから」(29.4%)、「他のものをたくさん食べてしまうから」(29.2%)、「食べたい野菜メニューがないから」(23.7%)などと続いている。

情報収集方法
Q17 あなたは、健康や栄養に関する情報をどこで知ることが多いですか。次の中から3 つまで選んでください。

健康や栄養に関する情報の収集方法を聞いたところ、「テレビ」(64.2%)が約 6 割で最も高く、以下、「インターネット」(52.0%)、「新聞」(40.1%)、「雑誌や本など」(26.9%)、「家族、友人、知人など」(14.5%)、「都や区市町村の広報誌など」(14.3%)などと続いている。


【調査概要】
・アンケートテーマ:「都民の食習慣と外食・中食の利用状況」
・アンケート目的:「東京都健康推進プラン21(第二次)」(平成25年度から平成34年度までの10年間)の中間評価と今後の食環境整備施策推進の参考とするため、都民の意見を聞く。
・アンケート期間:平成29年9月6日(水曜日)12時00分から 平成29年9月12日(火曜日)17時00分まで
・アンケート方法:インターネットを通じて、モニターがアンケート専用ホームページから回答を入力する。
・インターネット都政モニター数:500人
・回答者数:469人
・回答率:93.8%

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