常勤先での当直状況に関する医師へのアンケート調査 

2017年12月21日
メディウェルが、医師の当直の実態に関する最新のアンケート結果(回答医師数1,649人)について公表しました。

医師の当直に関する詳細な調査としては過去最大規模の調査となっており、当直勤務の実態や、当直を含めた連続勤務が診療の質に及ぼす影響などの最新の状況が明らかになっています。

調査では、当直の翌日も8割以上の医師が通常勤務で、32時間以上の連続勤務が常態化しており、当直明けの勤務では半数以上が処方や手術のミスなどのヒヤリ・ハット経験があるという実態が判明しました。医師の長時間勤務は、労務面だけでなく医療安全上も大きな問題を生じているということを示す結果となったといえます。

<調査結果の概要>

【医師の当直回数】

・医師の当直回数は平均で月2.5回。このうち当直なしが約1/4を占めており、当直ありの医師に限れば、平均で月3.5回当直をしている。
・診療科別では産科・産婦人科と救命救急科で当直回数が多く、眼科と腎臓内科で当直回数が少ない。当直月7回以上の医師の割合は、産科・産婦人科で25%、救命救急科で35%となっている。

【当直時・当直前後の状況、およびヒヤリ・ハットの経験】

・当直時の睡眠時間は平均4.9時間となっており、内訳では5~7時間の医師が約半数を占める。
・当直前は95.4%が通常勤務、当直後は82.5%が通常勤務となっており、32時間以上の連続勤務をしている医師が多くなっている。
・当直明けでのヒヤリ・ハットの経験がある医師は半数以上を占め、最も多かったのは処方・投薬・オーダーミスとなっている。

【当直に関する医師の問題意識・希望】

・医師が適切と思う当直回数は月平均2.2回で、当直0回の医師を除くと平均2.5回となっている。
・勤め先で当直回数を軽減する取り組みが実施されていて、かつその効果を実感できている医師は全体の14.4%に留まる。
・現在の労働環境に関して問題を感じている医師は約8割を占めた。
・当直および医師の労働環境に関する自由回答では、当直明けの勤務の軽減を求める回答が587人と最も多かった。


【調査概要】
調査内容 : 常勤先での当直状況に関する医師へのアンケート調査
調査対象 : 株式会社メディウェルに登録している医師会員
調査時期 : 2017年10月26日~2017年11月30日
有効回答数: 1,649件

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