ガーデニング市場に関する調査(2017年) 

2017年12月19日
矢野経済研究所は、国内のガーデニング・家庭菜園市場について調査を実施した。

<ガーデニング・家庭菜園市場とは>
本調査におけるガーデニング・家庭菜園市場は植物分野と資材分野に大別され、植物分野とは、花壇用苗物、野菜苗・果樹苗、花木、球根、芝・グランドカバープランツ、鉢物等を対象とし、資材分野とは、鉢・プランター、家庭園芸用農薬、家庭園芸用肥料、家庭園芸用培養土、芝刈機・草刈機・刈払機、ガーデニング関連商品*を対象とする。なお、家庭菜園向け野菜苗・果樹苗の市場規模は、ガーデニング・家庭菜園市場規模の内数である。
*ガーデニング関連商品とは輸入ブランドガーデニンググッズ(グローブ、ウェストエプロン、その他ブランド物)、ガーデンファニチャー、ウッドデッキ・トレリス等のウッド製品、園芸関連機器(噴霧器、散水用品)、園芸金物類(移植ゴテ、スイーパー草抜き、ガーデンハンマー、ハサミ等)などを示す。

【調査結果サマリー】

◆2017年度のガーデニング・家庭菜園市場は前年度比99.9%の2,229億円の見込
 2016年度における国内のガーデニング・家庭菜園市場規模は、前年度比99.2%の2,231億円であった。主要顧客層であった60歳~70歳代のシニア層が高齢化してきており、ここ数年、市場は横這いの推移となっている。2017年度の同市場規模も同99.9%の2,229億円の見込みであり、苗の生産者やガーデニング資材メーカーなど各業種において、今後の新規顧客の開拓に向けた取組みが進展している。

◆ガーデニング・家庭菜園市場は主要顧客層が高齢化に伴い減少傾向となる中、次の柱となる新規顧客の獲得が大きな課題に
 ガーデニング・家庭菜園市場では、主要顧客であったシニア層が高齢化に伴い減少傾向となる中、次の消費の柱となる新規顧客の獲得が大きな課題となっている。これに対し、苗の生産者では、収穫のし易さ・高栄養などの機能性を特色とした苗や秋冬栽培向けの苗の商品化が進められ、資材メーカーではインテリアグリーンやキッチン菜園の提案など、屋内園芸を入り口とした新規顧客の獲得に向けた取組みを積極展開している。また、ホームセンターの出店が少ない都心部では、コンビニエンスストアで家庭栽培キットなどの販売が開始されている。


【調査概要】
調査期間:2017年8月~11月
調査対象:植物取扱企業、ガーデニング資材取扱企業、関連団体等
調査方法:当社専門研究員による直接面接取材及び電話などによるヒアリング、および文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[―]
 マイページ TOP