国内の市場規模と消費者購買情報が分かるスポーツアパレル・シューズ市場情報サービス『Japan Sports Tracker ※1』を提供するエヌピーディー・ジャパンが、「アスレジャー市場規模870億円、日本は韓国の1/3、中国の1/4」の分析を紹介します。

アスレジャー市場規模870億円、日本は韓国の1/3 中国の1/4

アスレジャーとは、アスレチック(運動)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語で、運動着を街着にするファッションのことで、アメリカでは特に広く取り入れられています。

本分析では、日本・中国・韓国におけるアスレジャー市場(0-13歳除く)を比較し、日本はアスレジャーの市場規模が韓国の1/3、中国の1/4程度しかなく、成長の余地があることがわかりました。

日本・中国・韓国のアスレジャー市場規模
『Japan Sports Tracker』では、スポーツに使われている、またはスポーツ用に販売されているアパレルとシューズの消費者購入動向を継続して毎月調査をしています。2016年(1月~12月計 0-13歳除く)のスポーツアパレル市場をみてみると、金額市場規模は3800億円、成長率は前年同期比で+5.7%でした。使用用途※2はスポーツ使用が76.9%、スポーツ以外のカジュアル使用は23.1%となっています。アスレジャーはこのカジュアル使用を指します。
 
3か国のアスレジャー市場の中では日本が1番小さく、2016年は870億円でした。韓国は日本の3倍、中国は4.5倍の規模になります。2016年のGDPは、日本を1とした場合に韓国は0.3、中国は2.3(IMF World Economic Outlook Database 2017年4月版より計算)であることを考慮すると日本ではアスレジャーの市場が浸透していないことがわかります。

2017年日本のアスレジャー市場規模は880億円の予測です。成長率は2.0%で、中国20.3%、韓国3.1%よりも低くなる予測です。

日本では「カジュアル使い」に伸長の余地
日本のアスレジャー市場規模が小さい原因は、日本ではスポーツウェアのカジュアル使いが定着していないことにあります。
最新の直近1年(2016年10月~2017年9月 0-13歳除く 金額ベース)データによると、日本・中国・韓国のスポーツ使用と、スポーツ以外のカジュアル使用の比率をみると、カジュアル使用は日本では23%ですが、中国では日本の2倍で47%、韓国ではスポーツ使用を上回る53%です(図表2)。

スポーツ使用の市場規模のみを比較すると日本の方が韓国よりも大きいのですが、カジュアル使用では韓国の規模が3倍なので、スポーツアパレル全体の規模は韓国の方が日本よりも大きくなっています。

アスレジャー 日本ではリード役の女性に浸透せず。活性化への鍵は
アスレジャーの着用者男女比を見ると、日本では女性26%、中国では47%、韓国では41%と、他国と比べ日本では女性の比率が低くなっています(図表3)

他方、スポーツ使用の着用者男女比を見ても、他国と比べ日本は女性の比率が低くなっています(特典データ)。更にスポーツ使用では、日本の女性着用者市場はマイナス成長です。
このことから、日本では使用用途を問わず女性のスポーツアパレル全体に占める割合が他国より低くなっています。

日本でもアスレジャーは話題ですが、中国・韓国と比較してスポーツアパレルの使用方法がスポーツの枠を出ておらず、市場規模も小さくなっています。
ファッショントレンドは女性がつくるといわれますが、日本では女性にアスレジャーが浸透していないこともアスレジャー市場が拡大していない理由と思われます。
併せて、アスレジャーのみならずスポーツ使用目的でも女性が占める割合が他国より低く、スポーツアパレルに親しんでいる女性が少ないという状況は、アスレジャーを拡大させたいと考えるメーカーや販売店が注目すべき点です。アスレジャー市場拡大には火付け役となる女性市場の拡大が必要であり、そのためには女性のスポーツ使用拡大にも合わせて取り組んでいく必要があると思われます。

*1 Japan Sports Tracker
スポーツアパレル・シューズ市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。

*2 使用用途
スポーツ使用=「スポーツ用のみ」「主にスポーツ用」「スポーツとそれ以外(普段着)に同程度」の計
カジュアル使用=「主にスポーツ(普段着)以外」「スポーツ以外(普段着)用のみ」の計

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

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