今シーズン(2017年12月~2018年1月)の忘新年会の動向を調査 

2017年12月08日
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象として、今シーズン(2017年12月~2018年1月)の忘新年会についてのカスタマーアンケートを実施し、年末年始宴会シーズンの動向を発表いたします。

<要約>

POINT1 今シーズンの忘新年会への参加回数は「前年並み」の見込み
・3圏域(首都圏・関西圏・東海圏)合計では、忘新年会の参加予定回数の見込みは「昨年と変わらない」が79.4%と過去最多。今シーズンの忘新年会マーケットは昨年と大きく変わらないと予想される。
【参考】
前シーズン(2016年12月~2017年1月)の忘新年会の参加回数平均は、忘年会1.16回、新年会0.68回。

POINT2 1回あたりの予算は4,376円/回(前年比+50円)の想定
・今シーズンの忘新年会1回あたりの予算は、「5,000円~ 6,000円未満」(29.2%)と「3,000円~4,000円未満」(25.6%)が多く、平均想定額4,376円と2年ぶりに増加(前年比+50円)の予想。
・圏域別では関西圏の想定額の上げ幅(前回調査4,296円→今回調査4,383円)が最も大きい(+87円) 。

POINT3 参加予定の忘新年会は「会社・仕事関係」が最多の43.5% プライベートな相手との忘新年会の機会が経年で減少傾向
・今シーズンに参加予定の忘新年会は「会社・仕事関係」(43.5%/前年比-0.6ポイント)が最も多く 、続いて「友人・知人関係」(37.9%/前年比-0.7ポイント)だった 。
・積極的に参加したい忘新年会は「友人・知人関係」(31.0%/前年比-0.4ポイント)が最も多く、続いて「会社・仕事関係」(18.6%/前年比-0.4ポイント)だった。
・ここ6シーズンの推移を見ると、プライベートな相手との忘新年会は参加機会、積極参加意向とも減少傾向。特に東海圏では、プライベートな相手との忘新年会が少ない傾向。

<調査結果>

1. 今シーズンの忘新年会への参加回数は「前年並み」の見込み
今シーズン(2017年12月~2018年1月)の忘新年会の参加回数の見込みは「昨年と変わらない」という回答が首都圏・関西圏・東海圏の3圏域合計で79.4%(前年同調査では78.5% )と過去最高の数字を記録した。2012年の調査開始以来「昨年と変わらない」が増加傾向にある。「昨年より大きく増えそう」「昨年よりやや増えそう」の増加派は計9.9%(前年同調査では10.6%)、「昨年より大きく減りそう」「昨年よりやや減りそう」の減少派は計10.7% (前年同調査では10.9%)で、減少派が増加派を微妙に上回ったが、ともに前年数値に比べて減少し、全体として大きな変化はなさそうだ。過去5シーズンでは、「減少派」が「増加派」をわずかに上回る事前の見込みに対し、実際の参加の有無(次ページ参照)も見込み通り微減してきた。今シーズンもふたを開けたら微減、という可能性が高そうだ。

2.(参考)前シーズン【2016年12月~2017年1月】の忘年会・新年会参加有無
※今回(2017年)調査で聴取

3.(参考)前シーズン【2016年12月~2017年1月】の忘年会・新年会参加回数
※今回(2017年)調査で聴取

4. 1回あたりの忘新年会予算は2年ぶりに増加の見込み(+50円)。圏域別では、関西圏で上げ幅が最大(前年比+87円)
忘新年会の予算について、前シーズンに実際に使った金額と今シーズンの想定予算額を聴取した。想定予算額では、1回あたり「5,000円~6,000円未満」(3圏域計:29.2%)と「3,000円~4,000円未満」(3圏域計:25.6%)の二つのボリュームゾーンがある。0円(自分では払わない)を除く今シーズンの想定額は4,376円(前年比+50円)と2年ぶりにプラス予想となった。実際に使った金額を見ると、前々シーズンに一度減少した後、前シーズンは再び増加に転じている。圏域別(次ページ)では、3圏域とも前シーズン比ではプラスの予測であるが、関西圏での上げ幅(前回調査4,296円→今回調査4,383円、+87円)が最も大きかった。また、前シーズンに実際に使った金額の比較でも、関西圏は首都圏、東海圏より単価が高かった。

5. 「プライベート」な相手と実施する忘新年会が5シーズン連続減少傾向
今シーズンの忘新年会を誰と行うか聴取した結果、3圏域合計で最も多かった相手は「会社・仕事関係」で43.5%、次いで「友人・知人関係」が37.9%だった。前シーズンの調査と比較すると、「会社・仕事関係」は0.6ポイントの減少で過去5シーズンの調査結果と比べても最低値。一方、「友人・知人関係」も-0.7ポイントと2012年~2013年シーズンから年々減少していることがわかる。他に「地域の集まりの関係」(前年比-0.8ポイント)、「家族・親族関係」(前年比-0.5ポイント)、「学校関係」(前年比-0.3ポイント)でも減少が見られた。また、圏域別では、首都圏・関西圏に比べると東海圏は「友人・知人関係」「家族・親族関係」「趣味・サークル関係」などで3圏域平均との数値の乖離がやや大きく、プライベートな相手と実施する忘新年会が少なめという圏域の特徴が例年通り見られる。

6. 忘新年会に積極的に参加したい相手との関係性では、「趣味・サークル関係」が前年並み。「家族・親族関係」がマイナス幅最大
今シーズンの忘新年会で「積極的に参加したい関係」を聴取したところ、「友人・知人関係」が3圏域合計で31.0%と最も多かったが、前年比では-0.4ポイントの減少(5シーズン連続の減少)であった。「会社・仕事関係」は参加機会が多い(前ページ参照)割には、積極的に参加したい割合は低めで18.6%。また、「趣味・サークル関係」は全相手中唯一の微増した相手で8.9%(前年比+0.1ポイント)であった。逆に、「家族・親族関係」は10.9%(前年比-0.7ポイント)と全相手中、最もマイナス幅が大きかった。圏域別には、ここでも東海圏でプライベートな関係の相手との忘新年会への積極参加意向が低いというデータが出ている。

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