病院グループに関する調査(2017年) 

2017年11月24日
矢野経済研究所は、国内における病院グループの調査を実施した。

<病院グループとは>
 本調査においては、3施設以上の病院を有する団体を病院グループと定義した。2017年9月現在、国内で特定された病院グループは180グループ(522法人、うち医療法人は399法人)であった。なお、医療法人とは医療法に基づき民間医療機関等に与えられる法人格、病院とは病床数20床以上の医療機関である。

【調査結果サマリー】

◆国内の180病院グループが保有する病院数は1,184施設で、国内病院総数の14.0%を占める
 3施設以上の病院を有する団体を病院グループとすると、2017年9月現在、国内で特定された病院グループは180グループであった。これらの病院グループが保有する病院数の合計は1,184施設で、わが国の病院総数8,448施設(2017年4月時点の地方厚生局公開情報)の14.0%を占める。また、病院グループの許可病床数の合計は24万1,882床となり、国内の総許可病床数152万5,201床(同公開情報)の15.9%を占めている。

◆国内の180病院グループに属する病院は、首都圏、大都市圏に集中
 国内の180病院グループに属する病院1,184施設は、人口が増加傾向にある、あるいは一定の人口があるにもかかわらず病院が不足している首都圏、大都市圏に集中する傾向にある。病院グループに属する病院の都道府県別での施設数は、東京都が153施設で最も多く、次いで大阪府が105施設、神奈川県が88施設、北海道が82施設、埼玉県が74施設、福岡県が70施設の順となった。

◆病院グループに所属する、事業収益上位100医療法人の2015年度決算は増収減益
 国内の180病院グループに属する医療法人399法人のうち、2015年度の上位100医療法人の事業収益(収入)を合算すると前年度比105.0%の2兆1,301億4,900万円となり、2014年度を上回ったものの微増であった。一方で、2015年度の経常利益(集計対象は98医療法人)の合計は前年度比96.8%で、2015年度決算は増収減益となった。


【調査概要】
・調査期間:2016年4月~2017年9月
・調査対象:医療機関、製薬企業、医薬品卸、行政当局、学識経験者、業界関係者
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、文献調査(地方厚生局の各種公開資料、地方自治体などへの情報公開請求、病院を有する団体公表資料等)および弊社DBを利用

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[矢野経済研究所]
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