世界の観光都市Top100 2017版 

2017年11月07日
ユーロモニターインターナショナルはこの度、英国ロンドンにて開催されている旅行業界における世界最大級のイベント、World Travel Market London (WTM)にて『Top 100 City Destinations Ranking WTM London 2017 Edition(世界の観光都市Top100 2017版)』を発表しました。

近年、ビジネスの世界では、もはや国単位ではなく、都市ごとにその市場性を見ることが重要になっています。『Top 100 City Destinations Ranking WTM London 2017 Edition』は、旅行・観光業からの観点だけでなく、企業のイノベーションや新たなビジネスモデルを生み出す拠点としての都市の魅力度を測る目的からも、旅行業界だけでなく、様々な業界より注目されています。当社は、本レポートを毎年発行していますが、2017年版は、旅行業界と都市の魅力度が密接に関わっているという背景から、当社が10年以上に渡ってパートナーとして携わっているWTMの場で発表する運びとなりました。

本レポートでは、世界の観光都市ランキングと共に、アジア、ヨーロッパ、イギリス、南北アメリカ大陸、中東アフリカの地域別に、主要なトレンドを取り上げています。例えばアジアでは、現在多くの都市でデジタル決済化が急速に進んでおり、「キャッシュレス化」が今後の旅行業界のトレンドを方向づける鍵となりそうです。

世界の観光都市Top10:香港が8年連続第1位

1位 香港(中国)
2位 バンコク
3位 ロンドン
4位 シンガポール
5位 マカオ
6位 ドバイ
7位 パリ
8位 ニューヨーク
9位 深圳
10位 クアラルンプール

・1位の香港は、延べ旅行者人数では第1位の座を守っていますが、2016年から2017年にかけてマイナス3.2%で減少傾向にあります。

・対照的に、近年大きく伸びているのが2位のバンコクです。2016年の延べ旅行者人数は2,125万人でしたが、2017年には9.5%増の2,327万人となる見込みです。

旅行市場を牽引するアジア
 
・中国人旅行者の増加により、今後10年間、アジアの都市が世界の観光都市ランキング上位を占めていくと予測されます。

・インドネシアの都市ではビザ免除などの背景が後押しし、中国人旅行者が増加すると見込まれます。
バリの玄関口であるデンパサールは、今回50位にランクインし、2017年は旅行者数の伸び率が50%を超える見込みです(対2016年)。

・実際の延べ旅行者人数が最も増えると見込まれるのはインドのデリー(対2016年、280万人増)で、背景には2014年に施行されたe-visaによる旅行者数の増加が挙げられます。

・韓国は、隣国である中国との情勢悪化により、2016年から2017年にかけてマイナス14.9%と大きく減少しました。済州(チェジュ)はこれまで、中国から物理的に距離が近いことや入国にビザが不要であること、低価格で知られるチェジュ航空の急成長により、強い成長を見せていましたが、2017年にはマイナスに転じました。

・日本では、中国人旅行者の増加により東京や千葉でのホテル料金が急騰し、そのことが結果的に旅行者数増加の足かせとなりました。

アジアの旅行市場の鍵を握るのは「キャッシュレス化」

・韓国では完全キャッシュレス化が定着しつつありますが、中国やインドでも「キャッシュレス化」は主要なトレンドになりつつあります。

・中国では、AlipayやWeChat Payといった簡便なモバイル決済方法が都市部に住む人々の多くに受け入れられ、完全キャッシュレス化が進んでいます。

・インドでも、モバイル決済アプリ、PayTMの登場により、銀行口座の有無を問わず、多くの消費者がキャッシュレスで旅行グッズを購入するようになってきています。

地域別ランキング概要

アジア
2010年にはアジアからTop100にランクインしたのは34都市だったが、2025年までにその数は47都市に増えると予測される。

ヨーロッパ
ヨーロッパの都市、特にフランスやトルコの都市ではテロ襲撃による影響が残る。

イギリス
EU離脱で進んだポンド安の影響によって、イギリスへの旅行者が増加。

南北アメリカ大陸
北米都市のランクインが目立つが、トランプ政権による不安定な政治情勢により、将来の見通しは不透明。

中東アフリカ
中東アフリカ地域からTop100入りしたのは、そのほとんどが中東と北アフリカの都市で、サハラ以南のアフリカ地域からランクインしたのはヨハネスブルグのみ。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
 マイページ TOP