通年性・季節性アレルギー性鼻炎患者の意識・実態調査 

2017年11月21日
ダニアレルギーの啓発を行っているサンゲツ、塩野義製薬、ダイキン工業、帝人の4社は、通年性アレルギー性鼻炎患者の疾患に対する認識、行動の実態、現在の治療への評価や今後の治療・対策の方針について明らかにすることを目的に、インターネットによるアンケート調査を行いましたので結果をお知らせいたします。

本調査は、千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授 岡本美孝先生に調査票の監修を頂きました。
調査は、35,000 人についてスクリーニング調査を行い、2017 年 3 月に通年性アレルギー性鼻炎患者 800 名、その比較対照として季節性アレルギー性鼻炎患者 800 名の 計 1,600 名について本調査を行いました。アンケート調査結果は、論文として 2017 年 10 月に学術誌で発表されました*。

通年性アレルギー性鼻炎患者について判明した主な調査結果は下記の通りです。詳細は「調査結果資料」をご覧ください。

【調査結果概要】

1. 「鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2016 年版(改訂第 8 版)」(以下、ガイドライン)に基づく通年性・季節性アレルギー性鼻炎患者の重症度(スクリーニング調査から)
⇒10 代では中等症以上が 6 割を超えている(図1)

・通年性・季節性患者別では、通年性患者で「中等症」以上が 49.1%、季節性患者で 46.1%
・年代別にみると、10 代の「中等症」以上の割合は通年性患者で 63.0%、季節性患者で 61.6%と、いずれも 6 割を超えた

2. アレルギー性鼻炎に対する認識
⇒通年性患者は、「症状が重いと感じていない」が 51.8%、「慣れてしまって普段は気にしていない」が 54.3%だが、「できれば完全に治したい」は 66.5%(図 2)

・「症状が重いと感じていない」:通年性患者は 51.8%、季節性患者では 32.0%で、通年性患者は 19.8 ポイント高い
・「仕事や勉強、日常生活などへの影響が大きいと感じていない」:通年性患者は 50.0%、季節性患者は 28.3%で、通年性患者は 21.7 ポイント高い
・「慣れてしまって普段は気にしていない」:通年性患者で54.3%、季節性患者では31.1%で、通年性患者は 23.2 ポイント高い
・「できれば完全に治したい」:通年性患者で 66.5%、季節性患者では 74.9%

3. アレルギー性鼻炎に対する捉え方
⇒通年性患者で、鼻炎の症状を「持って生まれた体質」と考えている患者は 56.8%、「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」と考えている患者は 25.9%と 3 割以下(図 3)

・「持って生まれた体質だ」:通年性患者では 56.8%、季節性患者では 42.7%で、通年性患者が 14.1 ポイント高い
・「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」:通年性患者は 25.9%、季節性患者では29.2%といずれも 3 割未満

4. アレルギー性鼻炎に対する知識や学習態度
⇒通年性患者で、「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は 28.9%、「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は 39.1%(図 4~6)

・「アレルギー性鼻炎について知っている」:通年性患者は 42.8%、季節性患者は 51.8%で通年性患者が 9 ポイント低い
・「アレルギー性鼻炎に関する学習経験」:「アレルギー性鼻炎について全体的に調べた」は、通年性患者は 58.1%、季節性患者は 65.2%で、通年性患者は 7.1 ポイント低い
・「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は、通年性患者は 28.9%、季節性患者は16.7%で、通年性患者が 12.2 ポイント高い
・「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は、通年性患者39.1%、季節性患者 28.6%で、通年性患者が 10.5 ポイント高い

5. アレルギー性鼻炎に対する現在の病院治療や受診、および評価
⇒病院での治療を受けていない通年性患者は 6 割超(図 7・8)

・アレルギー性鼻炎の治療を病院で行っていない:通年性患者 62.4%と 6 割を超え、季節性患者 38.3%より 24.1 ポイント高い
・「医師から舌下免疫療法について説明されたことがある」:通年性患者 14.3%、季節性患者 13.7%でともに 20%以下
・「医師から家庭内での防ダニや防花粉の“寝具”について利用をすすめられたことがある」は、通年性 14.3%、季節性 12.7%、「“対策グッズ”の利用をすすめられたことがある」は通年性 15.3%、季節性 12.5%でいずれも 20%以下

6. アレルギー性鼻炎に対する日常的な対処行動と今後の対処行動の意向
⇒通年性患者の対処行動として「空気清浄機の利用」は、「現在利用している」19.4%だが今後の「利用意向」は 45.4%、「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーの利用」は、「現在利用している」4.5%だが今後の「利用意向」は 36.8% (図 9・10)

◆ 現在の対処行動:通年性患者でもっとも多かったのは、「家の中をまめに掃除している」33.3%、次が「バランスのとれた食生活を心掛けている」29.0%、「十分な睡眠をとるようにしている」26.1%と続いた

・「家では空気清浄機を使っている」:通年性患者は 19.4%、季節性患者は 27.9% で、通年性患者が 8.5 ポイント低い
・「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーを利用している」:通年性患者が 4.5%、季節性患者が 3.5%といずれも 5%以下

◆ 今後の対処行動の意向:「十分な睡眠をとる」が最も高く(通年性 66.6%、季節性 72.6%)(図17)、次いで「バランスのとれた食生活を心掛ける」(61.4%、65.6%)、「家の中をまめに掃除する」(58.2%、54.7%)

・「家では空気清浄機を使う」:通年性患者 45.4%、季節性患者 50.8%といずれも 5 割程度
・「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーを利用する」:それぞれ 36.8%、31.0%で、いずれも 3 割程度

7. 各対処法への評価
⇒「舌下免疫療法」について医師から説明を受けた通年性患者の実施意向は、受けたことのない人より 25.1 ポイント高かった。「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」認知者の利用意向は非認知者より 24.1 ポイント高く、「空気清浄機」では認知者の利用意向は非認知者より 17.7ポイント高かった(図 11~13)

・「舌下免疫療法」の医師からの説明:医師から説明を受けた通年性患者の実施意向は、48.8%で、受けたことのない人の 23.7%より 25.1 ポイント高かった
・「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」:認知者の通年性患者の利用意向率は 60.3%、非認知者は 36.2%で、認知者で 24.1 ポイント高かった
・「空気清浄機」:通年性患者で「室内環境(掃除や温度・湿度)の対策」の認知者の利用意向は 68.6%、非認知者は 50.9%で、認知者で 17.7 ポイント高かった


【調査概要】
・目的:家の中のホコリ(ハウスダスト)に含まれるダニなどによる「通年性アレルギー性鼻炎」と「季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)」に対する感じ方や治療のための行動、生活環境の改善などについての実態を調査する
・方法:インターネットによるアンケート調査
・対象:全国の 10~60 代の男女(スクリーニング調査 35,000 名、本調査 1,600 名)
・期間:2017 年 3 月 10 日~28 日

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