トイレタリー市場に関する調査を(2017年) 

2017年11月21日
矢野経済研究所は、国内のトイレタリー市場の調査を実施した。

<トイレタリー市場とは>
 本調査におけるトイレタリー市場とは、主として日用雑貨ルートを通じて販売される製品を指し、「衣料関連(衣料用合成洗剤、柔軟仕上剤等7品目)」「ホームケア関連(台所用洗剤、ラッピングフィルム、芳香・消臭剤、殺虫剤等16品目)」「フェイス・ボディケア関連(ボディシャンプー、ハンドソープ等10品目)」「オーラルケア関連(歯磨、洗口液等6品目)」「サニタリー関連(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、大人用紙おむつ等11品目)」5分野計50品目を対象として、メーカー出荷金額ベースにて算出した。

【調査結果サマリー】

◆2016年度のトイレタリー市場は前年度比103.3%の1兆8,780億7,200万円
 2016年度の国内トイレタリー市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比103.3%の1兆8,780億7,200万円となった。サニタリー分野はインバウンド需要や高齢化、高付加価値化を、オーラルケア分野は口腔ケアによる口腔衛生や心身の健康促進、快適性・エチケット・清潔感などの意識の高まりによる生活の質の向上を、背景として伸長している。また、トイレタリーの本来の役割である効果・実感といった実用性に加え、生活スタイルや価値観の多様化によるパーソナル需要が拡大したことにより、2016年度もプラス成長となった。

◆国内トイレタリー市場はパーソナルをキーワードに高付加価値商品の投入が活発化、海外向けは越境ECビジネスの取組みを一層強化
 今後のトイレタリー市場は、中高年~高齢者層を更に属性毎に区分した商品や、有職女性・単身世帯・男性専用など「パーソナル」をキーワードにした、高付加価値で高単価の商品が増加する見通しである。トイレタリーメーカー各社は一巡した感のあるインバウンド需要の取り込みと、中国国内向けを中心に越境ECビジネスの取組みを一層強化していくものと考える。


【調査概要】
調査期間:2017年9月~10月
調査対象:トイレタリーメーカー、その他関連企業等
調査方法:当社専門研究員による参入企業分析、ヒアリング、ならびに文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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