「いい夫婦の日」に関するアンケート調査(20~79歳の既婚男女対象) 

2017年11月16日
明治安田生命保険相互会社は、11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、夫婦をテーマとしたアンケート調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

1.夫婦の関係
■意外!?約8割の人が円満と回答!「生まれ変わっても、もう一度同じ相手と結婚したい」は夫婦間に大きな開きが!
・結婚までの交際期間は「1年以下」がトップ!約6割の夫婦が交際から「2年以下」に結婚!
・円満夫婦の平日の会話時間は平均「113分」。円満でない夫婦と約3倍の開き!
・約8割の妻が夫に不満あり!「気を利かせる」、「整理整頓」や「家事協力」など妻への気配り・協力が円満のカギ!
・家計の消費は増加傾向!?プレゼントの予算は2年連続の増加!リーマンショック以降の最高額に!

2.夫婦と働き方
■夫の年収は理想と現実で100万円以上のギャップあり!夫に稼いでほしい理想年収は「662.2万円」。

3.理想の有名人夫婦
■理想の有名人夫婦は「三浦友和・山口百恵」夫妻がV12達成!
・2006年の調査開始以来、12年連続トップ「三浦友和・山口百恵」夫妻!
・2位は、昨年3位の「佐々木健介・北斗晶」夫妻。20代では堂々の1位!

【調査結果】

1.夫婦の関係
(1)夫婦の円満度と絆
意外!?約8割の人が円満と回答!
「生まれ変わっても、もう一度同じ相手と結婚したい」は夫婦間に大きな開きが!

○夫婦関係が円満かどうか聞いてみました。
○「円満である計」と回答した人は76.1%と、実に約8割の人が円満と回答する結果となりました。
○ただし、生まれ変わっても、もう一度同じ相手と結婚したいかどうかを聞いてみると、「結婚する計」と回答した人は、全体で46.7%と、40%台にとどまっています。「円満である計」と回答した人でも、「結婚する計」と回答した人は58.2%と6割以下であり、少し寂しい結果となりました。
○日々の生活では、不満の少ない“現実の夫婦関係”を受け入れることで「円満」と感じてはいるものの、生まれ変わっても再び結婚したいと思うほどの“理想の夫婦関係”には達していない人が多いようです。“理想”と“現実”とには大きなギャップが存在しているということでしょうか。
○「結婚する計」を年代別にみると、20代(64.6%)から50代(34.5%)にかけて低くなる一方、50代(34.5%)から70代(40.9%)にかけて反転してきます。年齢を重ねるにつれて徐々に気持ちが離れていきますが、50代を底に気持ちが戻ってくるのかもしれません。
○「結婚する計」を夫・妻別でみると、夫が53.1%、妻が40.3%と、12.8ポイントの差があり、妻よりも夫の方が「夫婦の絆」を実感しているようです。

(2)結婚までの交際期間
結婚までの交際期間は「1年以下」がトップ!
約6割の夫婦が交際から「2年以下」に結婚!

○結婚までの交際期間について聞いてみました。
○結婚までの交際期間は、「1年以下」(32.5%)がトップ、「1年超~2年以下」(26.6%)が2位、「3年超~5年以下」(15.2%)が3位という結果になり、約6割の夫婦が交際から2年以内に結婚していることがわかりました。
○年代別で比較すると、70代はお見合い結婚等「結婚前提の交際」が主流であったのか、「1年以下」と回答した人が45.8%と一番多く、平均年数も「2年0ヵ月」となりました。なお、「1年以下」と回答した20代は26.1%、30代は24.0%にとどまっており、平均年数は、20代「3年0ヵ月」、30代「3年1ヵ月」という結果になりました。晩婚化が進む昨今、なかなか結婚に踏み切れない若者の姿が目に浮かびます。
○交際期間を円満度別でみると、交際期間と円満度に明確な傾向は見られませんでした。「スピード結婚」に対して躊躇する人もいるかもしれませんが、夫婦円満になるためには、交際期間よりも「夫婦としてどのように過ごすか」が大切なようです。

(3)夫婦の会話時間と円満度
円満夫婦の平日の会話時間は平均「113分」。
円満でない夫婦は「40分」と、約3倍の開きが!

○仕事等で顔をあわせる時間が限られる20代~50代の平日と休日の会話時間を比較してみました。
○平日の会話時間は、約6割の夫婦が「1時間以下」(56.7%)、休日の会話時間は、実に4割以上の夫婦が「3時間超」(44.2%)と答えています。会話時間の平均は、平日が「98分」、休日が「253分」という結果となりました。
○夫婦の会話時間を円満度別でみると、平日の会話時間の平均は「円満である計」で「113分」、「円満でない計」で「40分」となりました。また、休日の会話時間は「円満である計」で「297分」、「円満でない計」で「101分」と、平日・休日ともに約3倍の差があり、円満夫婦ほど会話時間が長くなることがわかりました。
○主な会話内容については、「子どものこと」(73.2%)、「テレビなどのニュース」(62.9%)、「仕事のこと」(54.6%)となりました。
○やはり、積極的なコミュニケーションが夫婦の愛情を育んでいくようです。

(4)夫婦間の不満
約8割の妻が夫に不満あり!
「気を利かせる」、「整理整頓」や「家事協力」など妻への気配り・協力が円満のカギ!

○夫婦間の不満について聞いてみました。
○夫婦間の不満は、全体で「整理整頓ができない」(19.0%)がトップ、「気が利かない」(18.5%)が2位、「家事の協力をしない」(11.4%)が3位となりました。
○夫婦別にみると、「特にない」と回答した夫は47.4%、妻が23.8%という結果でした。不満がない夫が約5割に対して、不満がない妻は約2割と、妻の約8割は夫に不満を感じていることがわかりました。
○夫が妻へ持つ不満トップ3は、「整理整頓ができない」(17.0%)、「気が利かない」(12.0%)、「体型が変わってきたところ」(9.6%)でした。これに対して、妻が夫へ持つ不満トップ3は、「気が利かない」(25.1%)、「整理整頓ができない」(21.0%)、「家事の協力をしない」(19.3%)という結果でした。
○夫婦間の不満を円満度別でみると、「円満でない計」では「気が利かない」、「家事の協力をしない」、「話を聞いてくれない」が上位となっています。相手の話に耳を傾け、気を利かせて家事の協力をすることが、夫婦円満の秘訣と言えそうです。

(5)夫婦間のプレゼントと愛情
家計の消費は増加傾向!?
プレゼントの予算は2年連続の増加!リーマンショック以降の最高額に!

○夫婦の記念日やイベントの際に、プレゼントを贈る夫婦も多いと思います。そこで、年に何回プレゼントを贈るか、また、1回あたりのプレゼント予算はいくらかを聞いてみました。
○プレゼント回数は「0回」(37.7%)がトップ、「1回」(27.7%)が2位となり、平均回数は1.3回となりました。
○プレゼントと愛情の関係をみてみると、プレゼントを「1回以上」すると回答した夫婦は、「愛情を感じている計」が69.8%に対し、「愛情を感じていない計」は40.0%と、29.7ポイントの差がありました。夫婦の愛情は“かたち”にすると、伝わりやすいようです。
○プレゼントの平均金額は1回あたり「13,327円」と、2年連続で増加しました。
2008年のリーマンショックに端を発した世界同時不況等により、プレゼントの平均金額は2009年に調査開始来過去最低を記録しましたが、景気回復や株価上昇等を背景に、消費者心理は改善傾向にあるようです。また、男女別でみると、夫は全ての年代でプレゼント代が増加するなど、その傾向が特に顕著になっています。
○夫は、全ての世代で昨年よりプレゼント代が増加しています。賃金の伸び悩み等を背景に、個人消費は依然として力強さを欠いていますが、プレゼント代の増加には少し明るい兆しが表れているのかもしれません。

(6)夫婦円満のために必要なこと
対面でのコミュニケーションが大切!
配偶者から言われたい一言は「ありがとう」がトップ!

○夫婦円満のために何が必要かを聞いてみました。
○「よく会話をする」(70.1%)がトップ、2位が「感謝の気持ちを忘れない」(59.2%)、3位が「相手を尊重・信頼する」(57.9%)という結果になりました。メールやSNSの普及が著しい昨今でも会話でのコミュニケーションは重視されているようです。
○年代別にみると、「育児に協力する」が20代で52.2%、30代で57.7%と、若い世代で特に高い結果となりました。「イクメン」が浸透してきている昨今、夫婦で支え合いながら育児していくことが重要なようです。
○配偶者から言われたい一言を聞いたところ、全体では「ありがとう」(28.4%)がトップ、2位が「結婚して良かった」(8.6%)、3位が「感謝しています」(6.6%)という結果になりました。
○配偶者から言われたい一言は、夫・妻ともに「ありがとう」となっています。対面でコミュニケーションをし、「ありがとう」としっかり感謝の気持ちを伝えることが夫婦円満の秘訣のようです。

(7)配偶者の評価
妻の半数以上が現在の夫に厳しい評価!!
「夫婦の会話時間」、「妻への気づかい」が評価ポイント!!

○結婚当時の点数を100点とした場合の、現在の配偶者の点数を聞いてみました。
○全体の平均点は「98.7点」となり、結婚当時とほぼ変わらない結果となりました。
○男女別の平均点をみると、男性が「102.1点」、女性が「95.3点」となり、夫の方が、現在の妻を高評価しています。夫のことを「結婚当時より現在の方が点数が低い」とする妻は55.7%と半数以上にのぼっています。年齢別では、妻は年齢を重ねるごとに夫に対する評価が厳しくなっていることがわかります。
○評価の理由についても聞いてみました。
○評価が上がった理由は、全体で「自分のことを気づかってくれる」(24.0%)がトップ、「性格が変わらない」(16.8%)が2位、「家事を手伝ってくれる」(13.2%)が3位となりました。
○年代別にみると、「一途である」と回答した20代は25.7%、30代で12.0%である一方、70代は1.1%と、若い世代は「一途な気持ち」が評価されるポイントのようです。
○評価が下がった理由は、全体で「自分のことを気づかってくれない」(16.8%)がトップ、「夫婦の会話が減った」(15.4%)が2位、「性格が変わった」(11.3%)が3位となりました。
○男女別にみると、妻による評価が下がった理由は「家事を手伝ってくれない」、「育児を手伝ってくれない」と回答した人が夫に比べ多くなりました。夫は家事・育児への参加が評価されるポイントのようです。夫による評価が下がった理由は「容姿が変わった」、「性格が変わった」が妻より高い結果になりました。夫は妻が結婚当時から見た目や性格などが「変わった」ところに注目しているようです。

2.夫婦と働き方
(1)配偶者の理想の年収
夫の年収は理想と現実で100万円以上のギャップあり!
夫に稼いでほしい理想年収は「662.2万円」!

○20代~50代を対象に、配偶者の理想の年収について聞いてみました。
○妻が夫に望む理想年収は「662.2万円」となりました。国税庁が公表している「平成28年分民間給与実態統計調査結果」によると、男性の平均年収は「521万円」であり、実に100万円以上の差がありました。夫の年収については、理想と現実のギャップが大きいようです。
○夫が妻に望む理想年収は「209.5万円」となりました。「平成28年分民間給与実態統計調査結果」によると、女性の平均年収は「280万円」と、夫は妻に現実より多くの年収を望んでいない結果となりました。家計の担い手は夫、という意識はまだ根深いのかもしれません。
○理想の年収を円満度別でみると、夫が妻に望む年収は「円満である計」と「円満でない計」に大きな差はない一方、妻が夫に望む年収は「円満である計」が「661.7万円」、「円満でない計」が「733.2万円」と約70万円の差がありました。円満でない夫婦の妻は、夫へ「愛」よりも「お金」を望んでいるのでしょうか。

(2)妻の働き方
半数以上の夫が妻のキャリアアップを望んでいない!!
「女性の活躍推進」に対する意識は若い世代を中心に定着?

○「女性の活躍推進」が求められるなか、20代~50代の夫婦に「キャリアアップ」について聞いてみました。
○「妻にキャリアアップしてほしい」と思っている夫は全体で39.5%と、約4割の夫しか妻のキャリアアップを望んでいない結果となりました。また、「キャリアアップしたい」と思っている妻は全体で45.2%と、半分以上の人がキャリアアップに消極的という結果になりました。
○年代別にみると、「妻にキャリアアップしてほしい」と思っている夫は20代で42.9%、30代で43.9%である一方、50代では31.9%と、若い世代の方が妻にキャリアアップを望んでいることがわかりました。妻も同様に、「キャリアアップしたい」と思っている20代は52.6%、30代で56.3%である一方、50代では27.3%と若い世代の方がキャリアアップ意欲に溢れていることがわかりました。「女性活躍推進」に対する意識はまだ定着しているとは言い難いですが、若い世代から徐々に定着してきていると言えそうです。
○「妻のキャリアアップを阻害する要因」を聞いたところ、夫・妻ともに「育児」、「家事」が上位となっており、「仕事と家庭の両立」がキャリアアップのカギとなりそうです。
○「女性のキャリアアップのために必要だと思うこと」を聞いてみました。夫・妻ともに「柔軟な勤務体系の整備」がトップとなりました。夫の2位は「女性自身のキャリアアップに対する意欲」、妻の2位は「家族の理解」という結果でした。
○妻は「家族の理解」が必要と考えている一方、夫は「女性自身のキャリアアップ意欲」が必要と考えており、夫と妻で意識の差がみられました。

3.理想の有名人夫婦
理想の有名人夫婦は「三浦友和・山口百恵」夫妻がV12達成!
2位は、昨年3位の「佐々木健介・北斗晶」夫妻。20代では堂々の1位!

○最後に、毎年恒例の「理想とする有名人夫婦」を聞いてみました。
○総合1位は、12年連続のトップであり、昨年より票を伸ばした「三浦友和・山口百恵」
夫妻でした。選んだ理由に「自分たちの夫婦の形を持っているように見える」、「お互いの存在を認め合い、思いやっているように感じる」等のコメントが多く見られました。
お二人の息子である三浦祐太朗さんと三浦貴大さんがテレビで活躍されていることも、お二人が昨年より票を伸ばした要因なのかもしれません。
○2位は、昨年3位の「佐々木健介・北斗晶」夫妻。「お互いのことを大事にし合っているから」、「いつも仲良さそうだし、晶さんが闘病中に支えている姿が印象的」等のコメントが多く見られました。20代では堂々の1位、30代では2位と、若い世代から支持を得ているようです。
○3位は、「ヒロミ・松本伊代」夫妻。4位は、「唐沢寿明・山口智子」夫妻。5位には、「田中将大・里田まい」夫妻となりました。
○総合ランキングでは1位~4位までの顔ぶれは同じで、昨年6位の「田中将大・里田まい」が5位になる等、上位勢は根強い人気があるようです。今年結婚された「長友佑都・平愛梨」夫妻と「渡部建・佐々木希」夫妻が20代で8位になっていますが、来年以降、上位にランクインするためには、二人の幸せの時間を重ねて「夫婦の絆」を大切にしていくことが重要なようです。

○全体
1位 三浦友和・山口百恵 214人 (1位)
2位 佐々木健介・北斗晶 88人 (3位)
3位 ヒロミ・松本伊代 83人 (2位)
4位 唐沢寿明・山口智子 69人 (4位)
5位 田中将大・里田まい 56人 (6位)
6位 DAIGO・北川景子 52人 (5位)
7位 江口洋介・森高千里 47人 (12位)
8位 名倉潤・渡辺満里奈 42人 (12位)
8位 渡辺徹・榊原郁恵 42人 (14位)
10位 宇崎竜童・阿木燿子 41人 (7位)
10位 中尾彬・池波志乃 41人 (18位)


【調査概要】
調査対象:20~79歳の既婚男女
調査エリア:全国
調査期間:2017 年 10 月 10 日(火)~10 月 16 日(月)
調査方法:インターネット調査
有効回答者数:1,596人 

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