シニアのリアル調査2017【シニアの夫婦像】(55~74歳の男女対象) 

2017年11月15日
あおぞら銀行は、日本の60代を中心とするチャレンジ精神旺盛でアクティブな世代を「Brilliant60s=輝ける60代」と名付け、ポジティブな人生をおくるサポートをすべく、シニア層のお客さまへの資産運用コンサルティングに注力しております。

 あおぞら銀行では、このBrilliant60s世代に注目し、コアとなる全国の55~74歳の男女約2,000名を対象にした「シニアのリアル調査」を2014年から毎年実施しております。今回は、”いい夫婦の日”に因み、得られた回答からシニアの夫婦像の実態を紐解きます。

<調査結果概要>

1.「配偶者・パートナーに内緒で買ったものはない」と回答したシニアは、男女ともに6割以上。
 ~一方、内緒で買ったもの1位は「株式」~
★配偶者・パートナーに内緒で買ったモノやコトの有無について聞いたところ、「内緒で買ったものはない」と答えたシニアは全体の66.4%(前年比0.1ポイント増)で、買い物における夫婦間の隠し事は少なかった。男女別では、男性シニアは65.0%(前年比3.1ポイント減)、女性シニアは67.8%(前年比3.4ポイント増)だった。
★一方、「内緒で買ったものがある」と答えたシニアのうち、何を買ったのか聞くと、1位は「株式」(17.2%)だった。男女別では、男性シニアは「株式」(23.5%)が多く、女性シニアは「指輪、ネックレス、イヤリング」(19.5%)が1位だった。

2.配偶者とのイベントは「食事に行く」が1位に。
 ~プレゼントを贈るシニア、プレゼント金額の実態と理想は2倍の差~
★配偶者の誕生日にどんなことをしているかを聞いたところ、「食事に行く」が40.7%、「プレゼントを贈る」が25.3%だった。結婚記念日では「食事に行く」が32.4%、「プレゼントを贈る」が8.1%だった。 (いずれも複数回答可)
★配偶者へ贈るプレゼント金額の実態と理想に関する質問では、実態の平均金額は6,600円(前年同額)である一方、理想の平均金額は13,500円(前年比1,600円減)と、前年から実態と理想の差は縮まったものの、依然として2倍以上の差となった。

3.夫婦での旅行、平均金額は国内旅行93,600円、海外旅行404,600円。
 ~夫婦でいく旅行より、子どもや孫との旅行に多くの費用をかけるシニア~
★夫婦での国内旅行の費用(平均金額)は93,600円(前年比200円増)と、前年と同水準の結果となった。夫婦でいく海外旅行の費用(平均金額)は404,600円(前年比5,700円減)となり、前年からやや減少した。
★一方、夫婦以外の同伴者別でみた旅行費用は、子供や孫との国内旅行142,400円(前年比800円増)、子供や孫との海外旅行490,200円(前年比6,100円減)と国内・海外とも夫婦での旅行費用を上回った。ほかに、友人との国内旅行54,400円(前年比1,800円減)、友人との海外旅行208,200円(前年比4,500円減)、一人での国内旅行43,400円(前年比1,100円増)、一人での海外旅行200,500円(前年比3,600円減)という結果だった。

4.「内緒で買ったものはない」夫婦でも、”へそくり”はしっかり確保。
 ~平均金額99万円。男性シニア58万円、女性シニア138万円と2倍以上のひらき~
★へそくりの有無について聞いたところ、43.7%のシニアがへそくりを持ち、その平均金額は99万円(前年比1万円減)だった。男女別では、男性シニアは58万円(前年比9万円減)、女性シニアは138万円(前年比6万円増)と、2倍以上の差があった。

<調査結果詳細>

1.「配偶者・パートナーに内緒で買ったものはない」と回答したシニアは、男女ともに6割以上。
 ~一方、内緒で買ったもの1位は「株式」~

質問:これまでに配偶者(夫/妻)・パートナーに内緒で買った最高額のモノやコトは?その金額は?

 配偶者・パートナーに内緒で買ったものの有無について聞いたところ、「内緒で買ったものはない」と答えたシニアは全体の66.4%(前年比0.1ポイント増)で、前年同様、買い物における夫婦間の隠し事は少なかった。男女別では、 男性シニアは65.0%(前年比3.1ポイント減)、女性シニアは67.8%(前年比3.4ポイント増)だった。(【図1】参照)

 一方、「内緒で買ったものがある」と答えたシニアのうち、1位は「株式」(17.2%)、2位は「指輪、ネックレス、イヤリング」(12.4%)、3位は「パソコン」(11.5%)だった。男女別に見ると、男性シニアは1位「株式」(23.5%)、2位「パソコン」(17.2%)、3位「時計・腕時計」(11.2%)に対し、女性シニアは1位「指輪、ネックレス、イヤリング」(19.5%)、2位「洋服・コート」(12.9%)、3位「投資信託」(11.7%)であった。また、平均購入金額は、「株式」で男性528万円、女性531万円、「投資信託」で男性697万円、女性531万円など高額なものも見られる。(【表1】参照)

2.配偶者とのイベントは「食事に行く」が1位に。
 ~プレゼントを贈るシニア、プレゼント金額の実態と理想は2倍の差~

質問:普段、以下のイベントではどんなことをしていますか?

 各記念日別におこなっていることを聞くと、「食事に行く」「プレゼントを贈る」シニアが多数おり、配偶者の誕生日に「食事に行く」と回答したシニアは40.7%、「プレゼントを贈る」が25.3%。結婚記念日には「食事行く」が32.4%、「プレゼントを贈る」は8.1%と回答された。(【図2】参照)

 バレンタインデーでは「何もしない」と答えたシニアが71.8%を占めたが、「プレゼントを贈る」と答えたシニアも24.6%(女性シニア32.6%、男性シニア16.1%)いることがわかった。(いずれも複数回答可)また、「ホワイトデー」でのプレゼントは男性シニア25.1%、女性シニア13.0%と、プレゼントを贈る人が必ずしも男女はっきり分かれている訳ではなかった。
 一方で、「特に何もしない」と回答したシニアもおり、夫婦のドライな関係も伺えた。(【表2】参照)

質問:配偶者への記念日のプレゼントにかける金額とその理想の金額は?

 配偶者への記念日(誕生日、結婚記念日等)のプレゼントにかける金額を聞くと56.6%のシニアがプレゼントを贈っていることがわかった(※「0円」と答えた人以外)。プレゼントの金額は「1~3万円未満」が27.5%と最も多く、次いで「5千~1万円未満」が15.3%であった。男女別に見ても「1~3万円未満」が男性シニア30.1%、女性シニア24.7%と最も多い金額となっている。
 プレゼントにかける理想の金額は、「1~3万円未満」が39.1%と回答が集中し、次いで「5千~1万円未満」が10.0%であった。男女別に見ても理想は「1~3万円未満」が最も多く、男性シニアが40.5%、女性シニアが37.5%であった。(【図3】参照)

 配偶者への記念日のプレゼントの平均金額(実態)は6,600円(前年同額)であるが、理想額の平均は13,500円(前年比1,600円減)と、実態と2倍の差となっている。ただし理想とするプレゼント金額は一昨年から減少傾向だが、実態の金額はこの4年間あまり変動していない。(【図4】参照)

3.夫婦での旅行、平均金額は国内旅行93,600円、海外旅行404,600円。
 ~夫婦でいく旅行より、子どもや孫との旅行に多くの費用をかけるシニア~

質問:国内・海外の旅行についてあなたが普段使う平均的な金額は?

■国内旅行費用(平均金額)

 国内旅行の費用について同伴者別に聞いたところ、その平均金額は「子供や孫との旅」が最も高く142,400円(前年比800円増)、次いで「夫婦だけの旅」が93,600円(前年比200円増)、「友人との旅」が54,400円(前年比1,800円減)、「一人旅」が43,400円(前年比1,100円増)と続く。友人との旅以外は全て前年を上回った。(【図5】参照)

■海外旅行費用(平均金額)

 海外旅行の費用(平均金額)は「子供や孫との旅」が490,200円(前年比6,100円減)、「夫婦だけの旅」が404,600円(前年比5,700円減)、「友人との旅」が208,200円(前年比4,500円減)、「一人旅」が200,500円(前年比3,600円減)と、軒並み減少。(【図6】参照)

4.「内緒で買ったものはない」夫婦でも、”へそくり”はしっかり確保。
 ~平均金額99万円。男性シニア58万円、女性シニア138万円と2倍以上のひらき~

質問:実際にしている「へそくり」額と理想の「へそくり」額は?

 43.7%のシニアはへそくりを持ち、その平均金額は99万円(前年比1万円減)と、前年並みの結果だった。(【図7】参照)
 
 へそくりをしている人(へそくりをしていない人[0円]除く)について、男女全体では「100~500万円未満」(12.1%)と「10~50万円未満」(10.2%)が多数派という結果になった。男女別では、男性シニアは「10~50万円未満」(13.3%)、女性シニアは「100~500万円未満」(14.2%)が多数派となっている。へそくり理想額は男女ともに「100~500万円未満」(男女全体25.7%、男性シニア26.5%、女性シニア24.9%)が多数派となっている。(【図8】参照)

■へそくり額(実態)の男女差推移

 へそくり額(実態)の平均は、男性シニア58万円(前年比9万円減)、女性シニア138万円(前年比6万円増)と、前年同様女性シニアは男性シニアの2倍超。男女差も80万円となり、昨年の男女差(65万円)からさらに広がりを見せた。(【図9】参照)
 約2/3のシニアが「配偶者に内緒で買ったものはない」としながら、内緒のお金=「へそくり」はしっかり貯めていることが浮き彫りとなった。

■へそくり額(理想)の男女差推移

 へそくり額(理想)の平均金額を男女で比較すると、男性シニア160万円(前年比71万円減)、女性シニア330万円(前年比86万円減)で、前年と比べ男女とも大幅に減少する結果となった。それでも男女差は2倍以上あり、女性シニアの「へそくり」に対する意識の高さが窺える。(【図10】参照)

■へそくり額の東西比較

 へそくり額を東西で比較すると実態も理想も、関東(東京、神奈川、埼玉、千葉)の方が関西(大阪、兵庫、京都、奈良)より高かった。実態は、関東が114万円(前年比21万円増)、関西が95万円(前年比44万円減)。一方、理想は関東が291万円(前年比32万円減)、関西が271万円(前年比119万円減)という結果になった。(【図11】参照)


【調査概要】
・調査目的:シニアの方々の暮らしぶり・老後の意識・資産運用・旅行や外食・趣味・お子さまやお孫さまについてなど、様々な視点からお金に関連する実態やその意識を調べる。
・調査対象者:全国55~74歳の男女 合計2,070人
・調査内容:インターネット調査 2017年6月14日(水)~2017年6月16日(金)実施
・金融資産背景:当調査対象者の平均金融資産額:50代後半1,654万円、60代2,092万円、70代前半2,317万円
一般(二人以上の世帯)の平均金融資産額(*):50代1,650万円、60代2,202万円、70歳以上1,963万円
 (*)出典:2016年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」調べ

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