外食・中食市場における2016年7月~2017年6月計のコーヒーに関する分析レポート 

2017年10月10日
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパンは、外食・中食市場における2016年7月~2017年6月計のコーヒーに関する分析レポートを2017年10月10日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2016年7月~2017年6月計に外食・中食市場においてはソフトドリンクの食機会数*2が2.5%伸長したのにもかかわらず、コーヒーの食機会数は-0.3%減少しました。特に缶・ペットボトルなどの市販品以外の手淹れコーヒーが-2.4%減と大きく減少しました。市場をけん引していたコンビニのカウンターコーヒーも横ばいとなっています。

コーヒーの食機会数は-0.3%減少
外食・中食市場におけるメニュー別の食機会数の成長率をみてみると(図表1)、食べ物・飲み物計は+0.8%小幅増と比べ、ソフトドリンクは+2.5%と大きく成長しました。ソフトドリンクが伸びているにもかかわらず、コーヒー(カフェラテ等を含む)の食機会数は-0.3%減少しました。特に缶・ペットボトル等の市販品以外の手淹れコーヒーは-2.4%減と著しい減少となりました。これまでコーヒー市場をけん引していたコンビニのカウンターコーヒーも-0.02%とほぼ横ばいでした。

コンビニカウンターコーヒーのシェアは0.5ポイント拡大
外食・中食における業態シェア(食機会数ベース)の変化をみてみると、外食・中食計(図表2左)では、コンビニが+0.2Pt、ファストフードが+0.2Ptとそれぞれシェアを伸ばしました。カウンターコーヒーを含む手淹れコーヒー内のシェアの変化(図表2右)をみると、コンビニは+0.5Ptと外食・中食計の成長を上回ってシェア拡大しました。ファストフードは外食・中食計の成長と同じ+0.2Ptのシェア拡大となりました。

2013年に拡大したコンビニカウンターコーヒーは、日本のコーヒー消費を押し上げ成長が続いていましたが、最近では横ばいで、コーヒー全体の消費量もマイナスとなりつつあることが分かりました。コンビニはシェアを伸ばしてはいますが、食機会数は横ばいです。チェーンによって顧客の奪い合いもあり、明暗も分かれています。セブン-イレブンは、2017年初頭からカウンターコーヒーにホットカフェラテ提供を開始し、2017年中に全店に広げる予定です。マクドナルドも2017年1月にコーヒーを5年ぶりにリニューアルしており、減少する限られたパイの中で、競争がし烈化しています。自社の売上状況だけでなく、市場全体における動向と立ち位置を把握することで、より効果的な戦略を立てることが可能となるでしょう。


*1   CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。

*2  食機会数
外食・中食を利用した延べ食機会(朝/午前間食/昼/午後間食/夕/夜間食)数

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エヌピーディー・ジャパン]
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