トイレの快適利用に関する意識調査(20歳から69歳の男女を対象) 

2017年11月09日
アイカ工業は、20歳から69歳の男女を対象に「トイレの快適利用に関する意識調査」を実施しました。

<調査の背景>
近年、公共トイレがその場所のイメージを左右したり、集客などにも影響したりすることから、ユニバーサルデザインを採用するトイレも増えています。また、名古屋市が公衆トイレを全て洋式化する方針を明らかにするなど、公衆トイレの整備も進んでいます。11月10日の「トイレの日」に向けて、誰もが安全・快適に使いやすいトイレとは何かを浮き彫りにするため、トイレの快適利用に関する意識調査を実施しました。

<おもな調査結果>

・最も利用したことがある公共トイレについて、トップは商業施設(38.0%)である。男性40代は、コンビニ利用の割合(全体では15.1%)が高い。
・最も利用したくない公共トイレについて、最も高いのは、「公園」(64.8%)である。次いで「駅・その他交通機関(空港や高速道路のサービスエリアなど)」(2.4%)、「病院」(2.1%)、「コンビニ」(1.3%)と続いた。
・公共トイレでチェックするところについて、全ての場所で「不衛生ではないか」がトップだった。
・公共トイレが汚いとき何を思うかについて最も高いのは、「施設のイメージが下がる」(64.2%)である。
・男性トイレの完全個室化については、「良いと思う」は17.8%である。「まあ良いと思う」(24.0%)を合計すると、4割超え(41.8%)の結果となった。
・LGBTの方のために配慮された表示を「見たことがある」割合は4.4%、色覚障害の方のために配慮された表示を「見たことがある」割合は4.8%と、少数にとどまった。

<調査結果詳細>

【1】最も利用したことがある公共トイレ

・最も利用したことがある公共トイレについて、トップは商業施設(38.0%)。
・ 男性40代は、コンビニ利用がトップ。

■最も利用したことがある公共トイレについて、最も高い回答は「商業施設(デパート、ショッピングセンター、スーパー)」(38.0%)である。次いで「オフィス」(19.4%)、「コンビニ」(15.1%)、「駅・その他交通機関(空港や高速道路のサービスエリアなど)」(9.6%)と続いた。

■男性はオフィスが1位(25.5%)で、年代別でみると、40代は「コンビニ」が最も高い。

■女性は「商業施設(デパート、ショッピングセンター、スーパー)」の割合が全体よりも高い。

■子どもありでみると、男性子どもありは「オフィス」が最も高い。全体と比較すると、女性子どもありは「商業施設(デパート、ショッピングセンター、スーパー)」の割合が全体よりも高い。

【2】最も利用したくない公共トイレ

・最も利用したくない公共トイレは、「公園」が6割超え(64.8%)で圧倒的に高い。

■最も利用したくない公共トイレについて最も高いのは、「公園」(64.8%)である。次いで「駅・その他交通機関(空港や高速道路のサービスエリアなど)」(2.4%)、「病院」(2.1%)、「コンビニ」(1.3%)と続いた。

■男性は、「利用したくないトイレはない」が4割近くを占めた。

【3】公共トイレで困ったこと

・「不衛生だった」という回答が6割超え(65.3%)でトップ。

■公共トイレで困ったことについて最も高いのは、公園は「不衛生だった」、役所・教育機関は「臭かった」、病院は「床や洗面カウンターが濡れていた」である。それ以外は全て「用をたす部分(ブース・小便器)が混んでいた」である。

【4】利用をやめたことがある公共トイレ (【3】で困ったことがあると回答した方)

・「公園」が7割超えでトップ、女性は約9割(87.0%)と圧倒的に高い。

■利用をやめたことがある公共トイレで最も高いのは、「公園」(72.6%)である。次いで「コンビニ」(47.1%)、「駅・その他交通機関」(46.7%)、「商業施設」(32.0%)と続く。

【5】公共トイレでチェックするところと、汚いときのイメージ

・全ての場所で、「不衛生ではないか」をチェックするとの回答がトップ。
・汚いときは、「施設のイメージが下がる」が6割超え。

■公共トイレでチェックするところについて、全ての場所で「不衛生ではないか」がトップだった。

■商業施設では、「混雑していないか」「荷物を置くスペースがあるか」「ベビーシートがあるか」の回答割合がトップ。

■公共トイレが汚いときに何を思うかについて最も高いのは、「施設のイメージが下がる」(64.2%)である。次いで「今後はなるべくその施設を利用しない」(44.0%)、「我慢して別のトイレに行く (43.7%)、「利用者への配慮が無い」(36.8%)と続く。

■女性年代別でみると、40代は「我慢して別のトイレに行く」「今後はなるべくその施設を利用しない」の割合が全体よりも高い

【6】公共トイレであったら嬉しい機能

・「洋式便座」(72.1%)が7割超えでトップ。
・「擬音装置」は女性が45.5%に対し男性が5.5%と、男女差あり。

■公共トイレで「あったら嬉しい」と思う機能について最も高いのは、「洋式便座」(72.1%)である。次いで「荷物置き棚、荷物・傘掛けフック(トイレブース内)」(50.1%)、「個室ごとの消臭機能」(45.3%)、「温水洗浄便座」(44.9%)と続いた。

■男性年代別でみると、50代は「温水洗浄便座」が最も高い。

■女性年代別でみると、60代は「荷物置き棚、荷物・傘掛けフック(トイレブース内)」が最も高い。

【7】トイレの配慮について(表示・男性トイレ)

・LGBTの方のために配慮された表示を「見たことがある」割合は4.4%
・色覚障害の方のために配慮された表示を「見たことがある」割合は4.8%

・男性トイレの完全個室化については、賛成回答は4割超え。
・男性トイレ内で要望する子ども用設備は、「子ども用トイレ」が約3割。

■男性トイレの完全個室化については、「良いと思う」が17.8%で、「まあ良いと思う」(24.0%)を合計すると賛成回答が4割越え(41.8%)となった。

■男性年代別でみると、20代は賛成解答(良いと思う・まあ良いと思うの合計)の割合が全体よりも高い。

■男性トイレ内への子ども用設備の要望について最も高いのは、「特にない」(59.3%)である。次いで「子ども用トイレ」(31.3%)、「子ども用洗面台」(24.3%)、「ベビーシート」(18.0%)と続いた。


【調査概要】
調査方法:ウェブにより実施
調査期間:2017年10月31日~11月2日
調査対象:20歳〜69歳までの男女
有効サンプル数:800名

■回答者プロフィール
性別:男性:女性=1:1
年齢:20歳~69歳
地域:全国

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