夫婦の家事分担に関する調査(30・40代の既婚男女対象) 

2017年10月18日
パナソニックは、30・40代の既婚男女2,742人を対象に、夫婦の家事分担に関する調査を行い、特に共働き夫婦に注目し、その家事の特徴をまとめました。主な調査結果は以下の通りです。

【調査結果サマリー】

【1】ほぼ全ての家事を担い、頑張る共働き妻。「平日の夕食作り」が特に負担。
・共働き家庭でも、家事の大半は妻の負担。共働き妻が時間が足りないと感じる家事は「平日の掃除」「平日の夕食作り」。
・「夕食」は家事の鬼門!? 共働き妻が最も負担に感じ、最も手を抜けず、夫に任せることを諦めているのが「夕食作り・後片付け」。
・普段の家事が目指すレベルに達していないと焦る共働き妻。「家事を頑張りすぎ」(53.7%)と自覚しているがやめられない。

【2】家事分担をめぐる夫婦のすれ違い その原因は夫の「タフ妻幻想」?
・共働き妻は、夫が思う以上に「夫は仕事で疲れているだろう」と思いやり、「家事を頼むのは諦めよう」といたわっている。
・逆に共働き夫は、妻の仕事や家事の疲れを過小評価する傾向。「妻はまだ大丈夫そう」と解釈。
・共働き夫の7割が「家事はもっと引き受けたい」と思うものの、「忙しい」「妻の家事レベルが高くて満足されない」など言い訳しがち。

【3】共働き妻のささやかな願い。今よりあとほんの1割、夫に家事を頑張って欲しい。
・妻が夫に望む家事分担は5:5ではなく、今より、 あと1割ぐらいがんばって欲しいだけ。妻のささやかな願い。

【4】夫の頑張りは勿論、家電への家事代行“家事シェア”で家事負担そのものの軽減を。
・家事負担軽減のために共働き妻が最も利用したいものNo.1は「家事を助けてくれる家電」。
・家電が家事を代行する“家事シェア”は共働き夫婦双方が歓迎、中でもワーキングママは71.3%と歓迎度大。

【5】新・三種の神器家電とIoT家電が 共働き家庭の救世主に。
・家事シェアに欲しい「食器洗い乾燥機」、「ロボット掃除機」、「洗濯乾燥機」は、共働きの家事をサポートする「新・三種の神器」。
・もうひとつの家電トレンド「IoT家電」。外出先から家電を操作するIoT化、共働き家庭の過半数(54.7%)が歓迎。

【6】休日は時間をかけたい妻の意向に添い、鬼門の平日の夕食作り対策は “週末の作り置き” 。
・共働き妻は休日は料理に時間をかけて楽しみたい。家事の鬼門「平日の夕食作り」の解決に、平日の料理は最低限に、休日まとめて作り置きする”週末の作り置き”を。休日に楽しみながら1週間分の食材買い出し&料理を作ることで、平日もおいしい家族の食卓に。

【調査結果】

■夫婦共働き時代の家事実態
 厚生労働省の統計によると、2016年の日本の共働き世帯は1,129万世帯、男性雇用者と無業の妻からなる専業主婦世帯は664万世帯となっています。共働きが主流となった今の日本、家事分担についてはどうなっているのか、30~49歳の既婚男女2,742人(男性1,555人、女性1,187人)を対象に、夫婦共働き時代の家事分担の実態を探りました。

ー共働き家庭でも専業主婦家庭でも、家事はほとんど妻がメイン。共働き妻にとって時間が足りない家事は、「平日の掃除」と「平日の夕食作り」。
  23種類の家事項目をあげ平日の家事分担を聞くと、共働き家庭でも専業主婦家庭でも、家事は妻が行うことが圧倒的に多くなっています。共働き時代になっても夫婦の家事分担は進まず、いまだに妻の負担が大きいままです[グラフ1]。

 家事負担の大きい妻たちに、かける時間が足りないと感じる家事を聞くと、共働き妻の方が時間が足りないと感じる割合が高く、中でも「平日の掃除」(50.9%)と「平日の夕食の用意」(38.0%)は共働き妻にとって最も時間が足りない家事となっています[グラフ2]。

-共働き妻が最も負担に感じている家事はやはり「夕食作り」。
 また、共働き妻に最も負担に感じる家事をあげてもらうと、やはり「夕食の用意」(54.9%)と「夕食後の後片付け」(54.1%)が特に負担を感じられていました[グラフ3]。

ー共働き妻にとって鬼門の家事は「夕食」。負担に感じるも最も手を抜けず、夫に任せることを諦めている。
 共働き妻が負担に感じる「夕食」ですが、彼女たちが質にこだわっている家事のトップも「夕食の調理」(42.5%)で、逆に、夫に「夕食の調理」を分担して欲しいと答えた妻はわずか10.3%でした[グラフ4]。
「夕食」は、共働き妻にとって最も負担に感じる家事であるとともに、最も手を抜けない家事で、夫には任せることを諦めてもいる最重要家事であることがわかります。

ー共働き妻の過半数が、自分の家事へ厳しい自己評価。
 家事のほとんどを担う妻たちですが、普段の家事が自分の目指すレベルまでできていると思うか?と聞くと、専業主婦の6割が「できている」(61.3%)と回答しているのに対し、共働き妻の自己評価は低く、過半数の51.9%が家事を「できていない日が多い」と感じています[グラフ5]。

ー共働き妻にとって、家事はやってもやっても足りないもの。自分が頑張りすぎなのも自覚している。
 家事について自己評価の低い共働き妻たち。家事に対しどう思っているかを聞くと、約6割が「家事はやってもやっても足りないような気がする」(56.9%)と感じています[グラフ6-1]。また、「自分自身が家事を頑張りすぎている」と53.7%が感じており[グラフ6-2]、頑張りすぎとわかっていても、なかなか手を抜けないのが実情のようです。

■夫婦の家事分担 夫の言い訳、妻の願い
 仕事の共働きは進んでも、家事の共働きはまだまだというのが実情ですが、なぜ家事の分担が進まないのでしょうか?共働き夫婦を対象に、家事に関わるパートナーへの意識を調べてみました。
ー夫の仕事の疲れを本人以上に気遣う妻。仕事で疲れているだろうから、家事を頼むのは諦めようと思いやる。
 まず、夫の仕事に対する疲労度を聞くと、「自分は仕事に疲れている」と思う夫は63.4%ですが[グラフ7-1]、共働き妻が「夫は仕事で疲れている」と思う割合は78.8%となり[グラフ7-2]、夫が自分で思う以上に妻は夫が仕事で疲れていると思いやっています。「夫は仕事で疲れているだろう」から、家事を頼むのを諦めているのかもしれません。

ー妻の仕事や家事の疲れに気づかない夫。妻はまだ大丈夫そうだから、家事も任せようと甘える夫。
 次に妻の仕事の疲労について聞くと、「自分は仕事に疲れている」と答えた共働き妻は69.7%ですが[グラフ 8-1]、「妻は仕事で疲れている」と思う夫は55.1%と少なく[グラフ8-2]、夫は共働き妻のことを妻本人が思うほど疲れているとは感じていません。家事に関しても同様で、夫は共働き妻の家事の疲れ(44.6%)を、妻が思う(61.3%)ほど疲れていると感じていません[グラフ9-1][グラフ9-2]。夫は「妻はまだ大丈夫そう」と都合よく捉え、だから「家事も妻に任せよう」と甘えているようです。

ー夫の7割は「家事分担したい」と思っているが、忙しいし、妻は満足してくれないし… と言い訳を重ねている状態。
 現状では家事分担を共働き妻任せにしている夫たちですが、家事分担の意識を聞くと、共働き妻を持つ夫の7割が「家事はもっと分担して引き受けたいと思っている」(72.4%)と答えています[グラフ10]。そこで、分担して引き受けたいと答えた夫(771人)に、分担したいと思っているのに分担できていない理由を聞くと、「家事をする時間がないから」(56.1%)、「家事よりも他のことを優先してしまうから・他のことがしたいから」(48.1%)、「妻の家事レベルが高いから」(42.5%)が上位にあげられました[グラフ11]。「ホントは家事もやりたいんだけど、なにかと忙しいし、他にやりたいこともあるし、それにやってもどうせ満足してもらえないから…」という構図が目に浮かびます。

ー家事にも共働きを!共働き妻が今望む夫との家事分担は5:5ではなく、今よりほんの1割程度がんばって欲しいだけ。
 では、共働き妻たちは夫にどれくらいの家事負担を望んでいるのでしょうか?
 共働き妻に自分と夫との家事負担の割合について実態と理想を聞くと、実態は妻:夫=80.0:20.0、理想は妻:夫=66.6:33.4となり、夫に対して望む家事負担は今より13.4ポイント増とほんの1割程度の負担であることがわかりました。妻たちは夫との家事負担に5:5を望んでいるわけではなく、今より1割程度の家事負担増を求めているに過ぎません[図1]。

■共働き家庭の家事負担を軽減する解決策① 家電へ“家事シェア”
 なかなか進まない家事分担。夫のあと1割程度のがんばりに期待しつつも、何か根本的な解決方法はないのでしょうか?共働き妻の家事負担を減らす方法と、家事の鬼門である夕食について解決策を探ってみました。
ーさまざまな家事負担軽減サービスの中で、これからもっと利用したいサービスは「家事を助けてくれる家電」の利用。
 出来合いのお惣菜から有料の家事代行まで、さまざまな家事負担軽減サービスが登場しています。これらのサービスの利用意向と利用経験を聞き、その差(利用意向−利用経験)から今後もっと利用したい度合いを算出したのが[グラフ12]です。共働き妻が家事負担軽減のためにこれからもっと利用したいと望んでいるのは、「家事を助けてくれる家電」(34.5%)の利用、つまり人ならぬ家電への“家事シェア”です。

ー共働き妻の中でもワーキングママが特に歓迎、夫も「家電への家事代行」=“家事シェア” を希望。
 今後の利用意向が最も高い、家事を助けてくれる家電(=家電への“家事シェア”)について、共働き家庭に改めてニーズを聞くと、夫(66.8%)も妻(69.0%)も7割近くが家電に家事を代行してほしいと答え、中でもワーキングママ(子どものいる共働き妻)の意向が71.3%と最も高くなっています[グラフ13]。家電に家事を代行してもらう“家事シェア”は、これからの新しい家事分担スタイルになるかもしれません。

■​共働き家庭の家事負担の軽減と家電のトレンド
ー“家事シェア”のために欲しい家電は、 「食洗機」 「ロボット掃除機」 「炊飯器」 「洗濯乾燥機」。共働き家庭の“新・三種の神器”になりそう。
 共働き妻だけでなく夫の意向も高い家電への“家事シェア”ですが、“家事シェア”のためにどのような家電が欲しいか具体的に聞いてみました。その結果、「食洗機(食器洗い乾燥機)」(52.5%)、「ロボット掃除機」(48.7%)、「炊飯器」(45.7%)、「洗濯乾燥機」(43.6%)、「スチームオーブンレンジ」(42.3%)が上位にあげられました[グラフ14]。1960年代、カラーテレビ、クーラー、自動車(カー)の「3C」が三種の神器として注目され急速に普及しましたが、現在の共働き家庭ではこれらが新・三種の神器となりそうです。

ー外出先から家電を操作する「IoT家電」へも高いニーズ
 共働き家庭の新・三種の神器は、最新テクノロジーを駆使したものも多く、「AI(人工知能)家電」や「IoT(Internet of Thingsの略、さまざまな機器がインターネットにつながり、互いに情報交換をする)家電」と呼 ばれるものが含まれます。 「IoT家電」とは、スマートフォンと家電をつなぐことで、スマートフォンをリモコン代わりに外出先から家電を操作(リモート操作)できたり、家電の運転状況やデータをスマートフォンで管理できたりするものです。そこで、家の家電を外出先から操作・状況確認できる機能について聞くと、共働き家庭の半数以上が「良い」(54.7%)と答え、ワーキングママでは62.3%と歓迎度も高くなっています[グラフ15]。共働き家庭にとって、家事をIoT化する「IoT家電」も家事負担を軽減する欠かせないアイテムとなりそうです。

■共働き家庭の家事負担を軽減する解決策② 週末の作り置き
ー料理負担を減らしたい平日、料理を作ることを楽しみたい休日。家事の鬼門「平日の夕食作り」の解決に、平日の料理は最低限に、休日に常備菜としてまとめて作り置きする”週末の作り置き“を提案。
 もう一つの課題である「平日の夕食作り」について、その解決策を探ってみましょう。共働き妻を対象に料理の手間を軽減したいかを聞くと、「平日は軽減したい」(65.3%)という回答が「休日は軽減したい」(48.5%)という回答を大幅に上回りました。共働き妻は平日の料理の負担は減らしたいが、休日についてはそこまで減らそうとは考えていないようです。
 実際、「平日は料理の手間をできるだけ省く」と7割近く(66.2%)が回答しているのに対し、「休日は料理に時間をかけて家族で食事を楽しむ」と約半数(48.4%)が休日の料理づくりを楽しんでいます。また、「平日休日のメリハリをつける」も42.2%の人が肯定しており、単に料理の手間を省きたいのではなく、休日はしっかり料理を楽しみたいという意向が見て取れます。
 何かと忙しい平日に、負担に感じながら夕食を作るよりも、料理が楽しめる週末に、まとめて買い物をしたり、常備菜をまとめて作る“週末の作り置き”が、家事の鬼門「平日の夕食作り」の負担を下げることにつながりそうです。“家事シェア”のために欲しい家電では「炊飯器」や「スチームオーブンレンジ」などの調理家電が上位にあがっていましたが、最新の調理家電を活用した“週末の作り置き”は、共働き家庭の食卓を一層豊かなものとし、おいしい1週間へとつながりそうです。


【30・40代夫婦のライフスタイル調査】パナソニック調べ

【調査概要】
調査時期:2017年4月21日(金)~4月25日(火)
調査方法:インターネット調査
調査対象:関東(1都6県)・関西(2府4県)・愛知県・福岡県・北海道・宮城県・広島県に在住の30~49歳の既婚男女2,742人

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