全国に店舗展開をしているコーヒーチェーンに関するSNS分析 

2017年10月17日
SNS調査によって企業のマーケティング最適化のサポートをしているBONDICは、全国に店舗展開をしているコーヒーチェーンに関するSNS分析を行いました。評価が高いという結果が出た2つのチェーンには、投稿された内容に特徴がありました。

【調査結果概要】

ランダムに選んだ11のコーヒーチェーンについて、評価の高さと話題の内容を分析したところ、ポジ率(評価の高さ)が高い話題「メニュー(フード)」に関する話題の比率が高い星乃珈琲店と、ポジ率が低く出る傾向がある「体験エピソード」に関した話題の比率が低いカフェ・ド・クリエの2つが最も評判が高いという、攻めと守りの対照的な結果になりました。

【調査結果のポイント】

(1)最も評判が高いのは星乃珈琲店、次いでカフェ・ド・クリエ
(2)書き込み量が多い中では飲料のポジ率が高め、書き込み量が少ないがフードのポジ率が高い
(3)投稿の話題の割合で3つのグループと独自の2チェーンに
(4)「メニュー(フード)」グループ:星乃珈琲店は、よりフードジャンルの書き込みが集中
(5)「バランス」グループ:唯一 珈琲館が高評価なのは「その他」ジャンルのポジ率の高さ
(6)「物販」グループ:他と比べると、「フード」ジャンルの書き込みが少なく、評価も低め
(7)「メニュー(飲料)」グループ:カフェ・ド・クリエの評価が高いのは、ポジ率の上がりにくい「体験エピソード」の書き込みが少ないため
(8)「店舗・スタッフ・サービス関連」グループ:銀座ルノアールの評価が低めなのは、「店舗・スタッフ・サービス関連」の書き込みが多いが、ここのポジ率が全体より低いため

【調査結果の詳細】

(1)最も評判が高いのは星乃珈琲店、次いでカフェ・ド・クリエ
ポジ率は星乃珈琲店が最も高く、カフェ・ド・クリエが続きます。最も低いのはドトールコーヒーと、エクセルシオールカフェとなりました。

(2)書き込み量が多い中では飲料のポジ率が高め、書き込み量が少ないがフードのポジ率が高い
投稿されている話題を「店舗・スタッフ・サービス関連」「メニュー(飲料)」「メニュー(フード)」「体験エピソード」「物販」「注文方法・裏ワザ」「その他」の7ジャンルに分類しました。「飲料」「体験エピソード」「その他」の書き込み数が多く、その中では「飲料」のポジ率が高め、「体験エピソード」はポジ率が低い結果となりました。

(3)投稿の話題の割合で3つのグループと独自の2チェーンに
話題の割合により、各チェーンを5つのグループに分類しました。最も評価が高く、安定度も高かった2チェーンのうち、星乃珈琲店は「フード」タイプ、カフェ・ド・クリエは「飲料」タイプに分類されました。

(4)「メニュー(フード)」グループ:星乃珈琲店は、よりフードジャンルの書き込みが集中
星乃珈琲店は、総合的な評価および評価の安定度が11チェーン中最も高いですが、「メニュー(フード)」ジャンルでの投稿が全体の52%とグループ中最も多く、ポジ率も最も高くなっています。

(5)「バランス」グループ:唯一珈琲館が高評価なのは「その他」ジャンルのポジ率の高さ
珈琲館は「その他」ジャンルのポジ率が平均を上回っており、書き込み量も多くなっています。それが他の2チェーンよりも総合的に高めの評価につながりました。

(6)「物販」グループ:他と比べると、「フード」ジャンルの書き込みが少なく、評価も低め
「物販」ジャンルの評価はすべて高く、「メニュー(飲料)」の評価も非常に高いのですが、他のグループと比べると、「メニュー(フード)」ジャンルの書き込み数が少なく、評価も低いことが、全体の評価が上がらない要因となっています。

(7)「メニュー(飲料)」グループ:カフェ・ド・クリエの評価が高いのは、ポジ率の上がりにくい「体験エピソード」の書き込みが少ないため
「体験エピソード」ジャンルの書き込みが少ないことと、「その他」ジャンルの書き込みも平均よりも高いことが、カフェ・ド・クリエの総合的な評価の高さに結びついています。

(8)「店舗・スタッフ・サービス関連」グループ:銀座ルノアールの評価が低めなのは、「店舗・スタッフ・サービス関連」の書き込みが多いが、ここのポジ率が全体より低いため「店舗・スタッフ・サービス関連」と「その他」ジャンルの書き込みが、全体の70%を占めています。「メニュー(フード)」ジャンルのポジ率は銀座ルノアールが11チェーン中最も良いのですが、書き込み数は少なめで全体の評価は上がりませんでした。


【調査概要】
調査方法:SNS調査
調査期間:2017年5月1日~2017年7月31日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[BONDIC]
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