電動パワーステアリング世界市場に関する調査(2017年) 

2017年10月13日
矢野経済研究所は、電動パワーステアリングシステムの世界市場の調査を実施した。

<電動パワーステアリングとは>
ステアリングのアシストに、電気モータを利用する技術を電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)という。ドライバーの操舵力をトルクセンサで検出し、ECU(電子制御ユニット)でモータを制御することで操舵をアシストする。基本的な構成に違いは無いが、アシストする箇所(モータの取り付け位置)によって、コラムアシスト・ピニオンアシスト・ラックアシストの3つの方式が存在している。旧来の油圧式システムと比較し、燃費と制御面で優れるため、急速に普及してきた。本調査では、電動モータで油圧を発生させ操舵アシストに利用する電動油圧パワーステアリング(EHPS:Electronic Hydraulic Power Steering)も対象としている。

【調査結果サマリー】

◆ EPSの2016年世界市場規模は5,000万台、EHPSは370万台で合計5,370万台の見込、2020年には合計で6,940万台、2025年には8,410万台に拡大すると予測
2016年のEPS(電動パワーステアリング)世界市場規模はメーカー出荷数量ベースで5,000万台、EHPS(電動油圧パワーステアリング)は370万台で、合計5,370万台の見込である。燃費規制の厳格化やADAS(Advanced Driving Assistant System)搭載車への普及を要因として世界市場でEPSの搭載が進むと考えられ、特にEPSの搭載が遅れていた北米や中国において今後の伸びが期待される。また、EHPSについては、より燃費効果の高いEPSの高出力化に伴い、今後は縮小傾向になると予測する。2016年は370万台の見込だが、2025年には190万台程度まで需要が低減するものと考える。

◆ 自動運転と冗長設計に対応したハイエンドとコスト重視のローエンドで需要が2極化傾向に
2016年のEPS市場をタイプ別でみると、コラムアシストタイプ(コラムタイプ)が市場の過半数を占める。中期的にはコスト性に優れるコラムアシストタイプが、小型車の多い中国、アジア地域を中心に需要を獲得していくと予測する。一方、大型車へ搭載される高出力EPSや、制御回路を2系統化した冗長設計のEPSが登場している。長期的には自動運転時を想定したEPSが求められており、こうしたハイエンドとコスト重視のローエンドといった、市場における2極化が進んでいくと考える。


【調査概要】
調査期間: 2017年5月~9月
調査対象: EPSシステムメーカー、EPS構成部品メーカー等
調査方法: 当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

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