乳がん・卵巣がん患者のHBOC調査 

2017年10月02日
アストラゼネカは、9月最終週の「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)啓発週間」に合わせ、乳がん・卵巣がん患者さんを対象にHBOC調査を実施しました。

HBOCは、親から受け継がれた、特定の病的な遺伝子変異が要因となり発症する「遺伝性腫瘍」の一つです。BRCA1あるいは BRCA2というがん抑制遺伝子の生まれつきの変異が原因で発症し、一般的な乳がん・卵巣がん患者さんの約5~10%を占めます。また、HBOC患者さんは一般の方よりも乳がんの発症率が6~12倍、卵巣がんの発症率が8~60倍高いといわれています。

乳がん・卵巣がん患者さんがより良い治療を選択するためには、HBOCの十分な理解が必要ですが、乳がん・卵巣がん患者さんにおけるHBOCの認知度はまだ半数と、高くありません。本調査は、HBOCの認知理解の向上を目的とし、乳がん・卵巣がん患者さんにおけるHBOC関連情報へのニーズと情報の入手状況を明らかにしました。その結果、患者さんの6割以上は診療時に医師からHBOCの情報を得たいと思っていたにも関わらず、実際に情報を得ることができたと回答した患者さんは2割に留まっているという現状が明らかになりました。

【調査結果のポイント】

・乳がん・卵巣がん患者さんの62.3%が、医師から遺伝性かどうかについての情報を提供してほしいと思っていますが、実際に情報提供された患者さんは22.1%に留まりました。

・乳がん・卵巣がん患者さんのHBOC認知経路で最も多いのは「テレビ・ラジオ」(64.2%)、次いで「インターネット」(43.3%)でした。「医師」は26.9%で、「新聞、雑誌」と同じ割合でした。

・HBOCの一次拾い上げに役立つ情報の一つは「患者さんの第一から第三度近親者におけるがん罹患歴(家族歴)」です。乳がん・卵巣がん患者さんにおける家族歴の把握度は第一度と第二度近親者において9割を超え(第一度近親者:100%、第二度近親者:96.4%、第三度近親者:71.6%)、患者さんは医師に問われれば、HBOCスクリーニングに役立つ情報を十分に有していることが分かりました。

・HBOCの説明を受けると、患者さんの63%がHBOCを自分と関係している疾患だと捉え、58.4%はさらに詳しく知りたいと回答したことから、患者さんへのHBOCの情報提供の機会を準備することが重要であることが明らかになりました。

【調査結果概要】

1.自身のがんの遺伝性の可能性について6割以上の患者さんが医師からの情報提供を希望。しかし実際の医師からの情報提供は2割にとどまる。
医師から提供してほしい・ほしかった情報として、「自身のがんが遺伝性かどうか」と回答した患者さんは62.3%。一方、実際の治療中に医師から遺伝性かどうかの情報提供があったと回答した患者さんは22.1%と、ニーズと現状には大きなギャップがあることが分かりました。HBOCの認知経路としても、「医師」は3割弱にとどまっています。

2. 乳がん・卵巣がん患者さんの「がん家族歴」把握度は非常に高い。
乳がん・卵巣がん患者さんは自身の「がん家族歴」の把握度合に関して、第一度近親者で100%、第二度近親者で96.4%、第三度近親者で71.6%と高い割合で把握していると回答しています。

3. HBOCについて説明を受けた患者さんの約7割が、自身のがんとの関連性を意識。
調査内で患者さんがHBOCについて説明を受けると、約7割の患者さんが、「自分の子供など親族のことが心配になった」(33.1%)、「自分の乳がん・卵巣がんが遺伝性なのか知りたいと思った」(27.3%)など、自身のがんとHBOCの関連性を意識しました。この結果からさらなる情報提供へのニーズがあることが明らかになりました。


【調査概要】
調査時期:2017年9月
調査手法:オンライン調査
調査対象者:乳がんまたは卵巣がんを治療中/治療経験のある患者さん 計154名

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