クラウドソーシングの利用企業に関する調査 

2017年10月03日
ワークシフト・ソリューションズ(ワークシフト社)と帝京大学・中西穂高教授の産学連携研究の一環として、クラウドソーシングの利用企業に関する調査を実施しました。

本調査は、ワークシフト・ソリューションズ(株)(以下、ワークシフト社)と帝京大学の共同研究の一環として実施されたもので、企業戦略から見たクラウドソーシングの位置づけを明らかにすることを目的としている。調査は、2017 年 6 月から 7 月の間に、これまでにワークシフト社と名刺交換、仕事依頼等を行った人(合計 2,605 人)に対して電子メールで調査協力を依頼して実施した。回答者は、各人が所属する企業において各人が個人として把握しているクラウドソーシングの状況に関して、ワークシフト社がインターネット上に設けたアンケートサイト(google form)で回答を行った。
調査依頼に対して、50 人から回答があった(回答率 1.9%)。回答者は、役員から社員まで多様であるが、役員以上が 32%、部長・課長が 30%を占めている(表 1)。なお、同一企業に属する回答者が 2 組(2 名・2 社)あったが、それぞれ役職が異なり回答内容も異なっていたため、そのまま集計した。

【調査結果サマリー】

① クラウドソーシングは、新規事業や一時的な業務において多く活用されている
② 自社に不足する経営資源を補うことがクラウドソーシングの大きな役割となっている
③ コスト削減や仕事のスピードアップを通じて企業の生産性向上にも寄与している
④ 主力事業では、コスト削減のために現場レベルで利用されることが多く、前向きな経営戦略としての活用は十分でないことが明らかになりました。

◆クラウドソーシングは新規事業が中心
 クラウドソーシングを導入した事業分野は、新規事業が54%と最も多く、次いで主力事業が22%となっており、積極的な企業活動の中で活用されていることがわかります。
 また、社内におけるクラウドソーシングの位置づけを見ると、「必要な案件が出てきた時に利用する」が70%を占めており、業務拡大時の一時的な対応としての位置づけになっています。

◆企業経営からみての強みは経営資源の補完がトップ。コストやスピード面での生産性向上も
 クラウドソーシングを利用したあるいは今後利用したいと回答した人を対象に、クラウドソーシングを利用した(したい)企業経営の観点からの理由を聞いたところ、経営資源の補足(62%)、コスト削減(54%)、仕事のスピードアップ(44%)という結果になりました。

◆主力事業では生産性向上を意識。経営資源の補完は主力・新規ともに重要視
 主力事業にクラウドソーシングを利用している場合、導入理由にコスト削減 (73%)や仕事のスピードアップを図るためとする回答が多く(45%)、主力事業における生産性の向上のためにクラウドソーシングが活用されていることがわかります。一方、自社に足りない経営資源を補うためにクラウドソーシングを導入しているとする回答は、事業分野に関係なく半数近く(主力事業:55%、新規事業:48%)あり、経営資源の補完はクラウドソーシングの大きな役割であることがわかります。

◆導入の意志決定は新規事業:部門・部署レベル、主力事業:社員個人レベル
 クラウドソーシング導入の意思決定に関して、新規事業の場合では過半数(52%)の企業が部門・部署レベルで意思決定を行っています。これに対し、主力事業の場合は、社員個人レベルでの意思決定や案件により意思決定が異なる場合が多くなっています。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ワークシフト・ソリューションズ]
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