「ハロウィン」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2017年09月20日
アサヒグループホールディングスは、全国の20歳以上の男女を対象に「ハロウィン」をテーマに調査を実施。

【調査結果サマリー】

・全体の半数近くが「ハロウィン好き」と回答-昨年よりも支持がやや高まる
・ハロウィン支持派は20代で圧倒的、年代と共に減少傾向
・ハロウィンの楽しみは「食(限定スイーツ、手作り料理)」と「コミュニケーション」
・「ハロウィン=公に仮装ができる日」、仮装は多くの人びとに笑顔をもたらす
・「親子で」「祖父母・孫で」など、ハロウィンは子どもを主役とした家族イベント
・20代は「友人」、30~50代は「子どもと」、60代以上は「夫婦で」
・ハロウィンで飲みたいお酒は「ビール類」、秋の味覚を合わせて祝杯を上げたい
・華やかなパーティーの食卓には「ワイン」「シャンパン」「カクテル」が似合う

【調査結果】

全体の半数近くが「ハロウィン好き」と回答-昨年よりも支持がやや高まる

皆さんはハロウィンイベントに対して、どんな印象を持っているのでしょうか。「5年位前から子ども達の友達を招いて、ハロウィンパーティーをしている。今年も頑張る」(女性40代、東京都)など、「大好き」と回答した人は7.6%。「まあまあ好き」という声も36.8%を数え、全体の半数近くの人びとが「ハロウィン好きである」ことが明らかとなりました。自由回答の中には「初めは興味がありませんでしたが、7歳の息子にハロウィンコスチュームを付けて、イベントに参加した時は非日常を味わえて楽しかった」(女性30代、福岡県)、「楽しいイベントが増えることで、経済効果に繋がることは良いことだと思う」(女性40代、神奈川県)など、日本伝統の行事ではないものの、冬のクリスマスと同じく、秋を代表するお祭りとして、定着し始めているハロウィンを歓迎する声も目立ちました。ちなみに昨年実施した同調査と比較したところ、「大好き」「まあまあ好き」(2017年=44.4%、2016年=41.7%)という声は昨年よりも3%近くアップし、ハロウィン支持派が僅かながら増えていることが判ります。

性別で「大好き」「まあまあ好き」という声を見てみると、男性回答は34.2%。一方で、女性回答では男性よりも20%以上も高い54.6%を示し、女性人気の高さがうかがえます。自由回答の中には「(今年は)ママ友と子ども達とハロウィンパーティー。みんなで仮装して、お菓子配って、手作りピニャータで盛り上がりたい」(女性30代、大阪府)など、仲良しママ友とパーティーを計画し、子どもたちと一緒に楽しむという声も目立ちました。積極的にハロウィンを楽しもうとする「ママ+子ども」に比べると「パパ」たちはやや置いてきぼり気味、ハロウィンを楽しみきれていない印象です。男性のハロウィン人気アップには、「パパ」たちにも積極的にハロウィンに参加してもらえるかどうか、がカギとなりそうです。

ハロウィン支持派は20代で圧倒的、年代と共に減少傾向

続いて、年代別で見ていきましょう。「大好き」「まあまあ好き」という声を見てみると、20代で80.0%と圧倒的な数値の高さでしたが、30代で54.1%、40代で47.1%と徐々に減少。さらに60代では34.3%まで落ち込み、若者層に比べ、新しいイベントに馴染めないシニア層が多いことがうかがえます。一方で、自由回答の中には「孫達と一緒に仮装して楽しいひと時が共有できる。孫達の顔にペイントして、もちろん私自身も…。ハロウィンの時しか恥ずかしくて出来ないので」(女性60代、大阪府)など、孫と一緒に過ごせるイベントを楽しみにする人もいました。

その反面、「あまり好きではない」(40.2%)、「嫌い」 (15.4%)という声も半数以上を占めました。主な理由は「海外のお祭りより、日本の伝統的なものを残す努力をして欲しい」(男性40代、福岡県)など、そもそも日本の文化ではないという声。さらに「マナーの悪い、他の人のことを考えていない人も多い。楽しみたい人は楽しめばいいが、すべての人が楽しんでいるわけではないので」(男性50代、千葉県)など、ゴミや騒音等、マナーの悪さを指摘する人もいました。

ハロウィンの楽しみは「食(限定スイーツ、手作り料理)」と「コミュニケーション」

半数近くがハロウィン支持派でしたが、では今年のハロウィン(10月31日、またはその前後)に、皆さんはどんなことをして楽しみたいと考えているのでしょうか。最も回答が多かったのは「デパ地下やコンビニなどでハロウィン限定のスイーツや飲みものを買う」(19.7%)でした。「カボチャや栗のスイーツが大好きなので、今年はそれを購入して楽しみたい」(女性20代、鳥取県)など、秋の味覚を使った季節感のあるスイーツが楽しみという声。さらに「手作りのごはんやケーキを囲み、家族で食事する。ハロウィンのお皿なども用意して」(女性30代、大阪府)など、4位にも「自家製のケーキやクッキーを焼いたり、カボチャなどの料理を作る」(11.9%)が挙げられ、仮装パーティーはハードルが高いという人も、カボチャのスイーツや料理など、口からハロウィンを味わう人が目立ちました。

今年のハロウィンはどのように楽しむ?
1 ハロウィン限定のスイーツや飲みものを買う 19.7%
2 ハロウィンオレンジやパンプキンなどで飾り付けする 13.6%
3 ハロウィンパーティーや飲み会をする 13.5%
4 ケーキやクッキーを焼いたり、カボチャなどの料理を作る 11.9%
5 ハロウィンコスチュームを着せて(仮装させて)楽しむ 6.7%
6 遊園地・テーマパークなどに遊びに行く 5.8%
7 子ども達にお菓子を配る 5.1%
8 ハロウィンパレードや各種イベントに参加する 4.5%
9 ジャック・オー・ランタンなどを手づくりする 3.0%
10 仮装している人びとや街の盛り上がり、パレードなどを撮影しに行く 2.5%
MA(複数回答)/n=1869人

「スイーツ」「手作りの料理」と同じく、3位に「友人や家族、同僚などでハロウィンパーティーや飲み会をする」(13.5%)、7位に「 子ども達にお菓子を配る」(5.1%)がランクイン。「独身女子3人でカボチャ料理を作って家飲み会をする」(女性30代、大阪府)、「会社の託児所イベントで子どもたちが回ってくるので、飴などを用意しようと思う」(男性40代、秋田県)など、食事やお菓子、お酒を介して、家族や仲間、子ども達と一緒に過ごすという声が寄せられました。ハロウィンといえば、「仮装」や「飾り付け」が主役と思われがちですが、多くの人びとは「食(食事・お菓子・お酒)」と「コミュニケーション」を重視していることがうかがえます。

次に2位は「家をハロウィンオレンジやパンプキンなどで飾り付けする」(13.6%)。「玄関はいつも飾り付けをするので、雑貨屋さんで見つけたハロウィンの飾りを付ける」(女性30代、愛知県)、「カボチャの小さな置物や100均でオーナメントを買って飾り付ける」(女性40代、奈良県)など、クリスマスツリーやイルミネーション、リースと同じく、玄関や庭、リビングなどに装飾を施してハロウィン気分を満喫するという声。さらに「保育園で園児と親で、カボチャをくり抜いてランタンを作る」(女性30代、秋田県)、「ミカンや柿にジャックの顔を書いて家に飾る」(女性40代、愛知県)など、9位にも「ジャック・オー・ランタン(カボチャのロウソク立て)などを手づくりする」(3.0%)が挙げられ、手作りの装飾を楽しむ声も多く、「デコレーション」や「飾り付け」もハロウィンを彩る大事な要素であることが判ります。

「ハロウィン=公に仮装ができる日」、仮装は多くの人びとに笑顔をもたらす

見逃せないのは、5位の「 自分以外(子ども、ペットなど)にハロウィンコスチュームを着せて(仮装させて)楽しむ」(6.7%)です。「毎年、子ども達に仮装させて楽しく素敵な時間を過ごす」(女性40代、岩手県)、「毎朝通うドックランで愛犬たちに仮装をさせる」(女性50代、愛知県)など、毎年趣向を凝らした仮装を子どもやペットに行い、フォトジェニックな写真を撮りまくるという声。さらに子どもやペットのみならず、「子どもも大人も仮装して、みんなで記念写真を撮りたい」(女性30代、大阪府)など、10位にも「自分がハロウィンコスチュームを着て(仮装して)楽しむ」(2.5%)が挙げられ、年に一度、「公に仮装ができる日」として、子どもも大人も非日常的なイベントを思う存分楽しむという人もいました。自由回答の中には「施設に入っている高齢な母にハロウィンの仮装をして、お世話になっている介護士さんたちにお菓子を配る」(女性50代、長崎県)など、少し照れながらも、思い切って「仮装」をすることで自分のみならず、多くの人びとにも笑顔をもたらしていることがうかがえます。

そのほか、「仲の良い家族とUSJで ゾンビに仮装して、ハロウィンパーティーを行う」(女性40代、大阪府)など、6位に「遊園地・テーマパークなどに遊びに行く」(5.8%)、8位に「ハロウィンパレードや各種イベントに参加する」(4.5%)が続き、仮装して各イベントに参加するのが、恒例行事となっているご家庭もありました。

「親子で」「祖父母・孫で」など、ハロウィンは子どもを主役とした家族イベント

どんなメンバーと過ごしたい?
1 子どもと(家族で) 37.6%
2 夫婦で 24.6%
3 一人で 19.7%
4 友人と 16.5%
5 親族で 8.2%
MA(複数回答)/n=1717人

ここまでハロウィンの楽しみ方を見てきましたが、中でも「コミュニケーション」はハロウィンパーティーのキーワードと言えるでしょう。では皆さんは、どんなメンバーと一緒にハロウィンを過ごすのでしょうか。最も回答が多かったのは「子どもと(家族で)」(37.6%)でした。「0歳と2歳の子に着ぐるみやドレスを着せる。子どもの友だちにもお菓子を用意している」(女性30代、岐阜県)など、クリスマスや節分、ひな祭り、端午の節句などと同じく、子どもを中心にした年中行事の一つであるという声。さらに「今年のハロウィンは、ディズニーキャラクターに変身予定。孫達はミッキー、ミニー、白雪姫、シンデレラ。私は嫌味な魔法使い」(女性60代、大阪府)など、5位にも「親族で(祖父祖母、親戚など)」(8.2%)が挙げられました。「親子で」「祖父母・孫で」など、ハロウィンのメインメンバーは「子どもを主役とした家族」であることがうかがえます。その一方で、自由回答の中には「子どもが小さい頃は社宅に住んでいてご近所さん達と一緒に祝ったが、(今では)子どもも成長し社宅も出て祝う事も無くなった…」(女性50代、奈良県)など、子どもの成長・独立に伴い、ハロウィンイベントから遠ざかってしまったという人もいました。

「親子」「祖父母・孫」のほか、2位には「夫婦で」(24.6%)がランクイン。「可愛いので、我が家もハロウィンの小さいグッズを買って飾り、年寄り夫婦で乾杯したい」(女性60代、長崎県)など、子どもの有無に関わらず、夫婦二人きりでも積極的にハロウィンを取り入れているという声。また、自由回答の中には「自分の小さい頃にはなかったイベントですが、ハロウィングッズが店頭に並ぶと、ワクワクする」(女性30代、愛知県)など、幼少期にハロウィンを経験していない大人世代の人々にとっても、近年ますます盛り上がりを見せるハロウィンが魅力的なイベントとして定着しつつあることがうかがえます。日本でハロウィンが広がり始めたのは、1997年に東京ディズニーランドがハロウィンイベントをスタートさせたのがきっかけと言われています。まだ20年余りの歴史しかなく、ハロウィンイベントを子どもと一緒に楽しみながら、親世代ならではの楽しみ方を模索している最中と言えるかもしれません。そういった意味では、子ども以上にはしゃいでいる大人もきっと多いことでしょう。

家族以外ではいかがでしょうか。ハロウィンといえば、大勢でワイワイというイメージがありますが、意外にも3位には「一人で」(19.7%)が挙げられました。「周囲に一緒に盛り上がってくれる人がいないので、自宅で一人カボチャ料理やお菓子を作って楽しむ」(女性30代、東京都)、「自分の食べたいものを買ってきて、一人でゆっくりお酒が飲みたい」(女性40代、福島県)など、仮装やパーティーはしないものの、料理やお酒を飲みながら「ひとりハロウィン」を静かに満喫している人も少なくありませんでした。そのほか、「友達と、ハロウィン料理やお菓子を持ち寄ってパーティーを行う。天井から飾りを下げたり、バルーンアート作ったり」(女性20代、愛知県)など、「友人と」(16.5%)、「仕事の同僚と」(3.6%)、「恋人と」(3.6%)、が続きました。

20代は「友人」、30~50代は「子どもと」、60代以上は「夫婦で」

世代別ではいかがでしょうか。若い20代では「友人」(38.5%)と「一人で」(23.1%)が目立ったものの、既婚者が増える30代を境に「友人」(28.0%)、「一人で」(21.0%)は減少。代わって「子どもと(家族で)」(20代=21.2%、30代=45.3%、40代=45.1%、50代=36.6%)が一気に急増し、30~50代では「子どもと(家族で)」が断然トップ。ところが、子育てが一段落した60代以上の層では「子どもと(家族で)」(60代=24.2%、70代以上=31.3%)が減少し、「夫婦で」(60代=37.0%、70代以上=32.5%)が「子どもと(家族で)」を大きく上回りました。自由回答の中には「今年は夫婦だけで、ハロウィン限定のスイーツを買ったりして乾杯する」(男性80代、大阪府)など、「ハロウィン=若者のイベント」と思われがちですが、新しいイベントを積極的に取り入れるシニア夫婦の姿も垣間見られました。ハロウィンを一緒に楽しむメンバーは常に一緒ではなく、結婚や出産、子どもの独立、定年など、ライフステージに合わせて変化していることが明らかとなりました。

ハロウィンで飲みたいお酒は「ビール類」、秋の味覚を合わせて祝杯を上げたい

「コミュニケーション」と共に「食」も重要なキーワードでしたが、ではハロウィンで飲みたいお酒は何でしょうか。最も回答が多かったのは「ビール」(50.7%)でした。「カボチャのグラタンにビールのシュワシュワした感じが合う」(女性40代、大阪府)、「やっぱり、お祭りにはビールだと思う」(男性60代、奈良県)など、秋の味覚と共にビールで祝杯を上げたいという声。さらに7位にも「発泡酒・新ジャンル(第3のビール)」 (16.3%)が続き、晩酌や常飲酒として親しまれている「ビール類」は、ハロウィンでも高い人気を博していることがうかがえます。また自由回答の中には「秋限定のビールはパッケージデザインがおしゃれ。みんなでつまめる色鮮やかなピンチョスを合わせたい」(女性20代、東京都)など、4位に「『秋限定』発売のお酒(ビール、チューハイなど)」(27.1%)が挙げられ、秋ならではの「限定ビール」を心待ちにする人もいました。

ハロウィンで飲みたいお酒は?
1 ビール 50.7%
2 ワイン 33.7%
3 スパークリングワイン・シャンパン 29.7%
4 「秋限定」発売のお酒(ビール、チューハイなど) 27.1%
5 チューハイ・サワー 26.9%
6 カクテル 17.6%
7 発泡酒・新ジャンル(第3のビール) 16.3%
8 ハイボール 11.9%
9 果実酒(梅酒など) 10.1%
10 ノンアルコールビール、カクテル 8.0%
MA(複数回答)/n=1735人

華やかなパーティーの食卓には「ワイン」「シャンパン」「カクテル」が似合う

「ビール類」の人気が集中する一方、2位には「ワイン」(33.7%)がランクイン。「普段はビールがメインですが、パーティーならワインでしょう。生ハムやローストビーフ、串揚げ…」(女性60代、大阪府)、「ゆっくり過ごしたいので、度数が高くゆっくり飲めるワインで楽しみたい」(女性20代、埼玉県)など、ご馳走との相性のほか、夏から秋に季節が変わり、ゴクゴク(=ビール)からチビチビ(=ワイン)とお酒をじっくり楽しみたいという声。さらに「ハロウィンといえば、パーティーというイメージがあるので、みんなでワイワイ飲めるスパークリングワインやシャンパン、カクテルなどがピッタリ」(女性20代、鳥取県)など、3位に「スパークリングワイン・シャンパン」 (29.7%)、6位にも「カクテル」(17.6%)が挙げられ、クリスマスと同じく、華やかなパーティーの食卓にはワインやシャンパン、カクテルが似合うという声も寄せられました。

そのほか、「ハロウィンで出す料理はコッテリしているので、レモンやグレープフルーツのチューハイや、ハイボールが合う」(女性20代、東京都)など、「チューハイ・サワー」(26.9%)、「ハイボール」(11.9%)、「果実酒(梅酒など)」(10.1%)が続き、炭酸系、果実系のお酒に高い支持が寄せられました。特に「ワイン」(男性=30.5%、女性=36.8%)、「スパークリングワイン・シャンパン」(男性=20.8%、女性=36.7%)、「チューハイ・サワー」(男性=22.9%、女性=36.2%)、「カクテル」(男性=12.0%、女性=23.0%)、「果実酒(梅酒など)」(男性=5.3%、女性=14.8%)など、果実の香りや味わいが豊かなお酒はいずれも女性支持が上回り、オシャレなお酒を片手に非日常的なイベントを思う存分楽しみたいと欲する、世の女性たちの姿がうかがえます。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,003人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年9月13日~9月19日

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[アサヒグループホールディングス]
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