傘調査2017 

2017年06月13日
ウェザーニューズは、『傘調査2017』を実施し、その結果を発表しました。
本調査では、5月31日~6月7日にスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通じて、傘にまつわる質問をし、のべ73,452人の方々から回答をいただきました。

調査の結果、東京都は、傘の年間購入数・傘の所有数・ビニール傘の所有数の3項目全てで1位となりました。持っている傘の平均の値段を聞いたところ、1位が富山県で2,353円、2位が石川県で2,262円と、北陸の2県が上位になりました。また、勝手に傘を使われた経験がある割合は全体の6割強となり、年間の降水量が多いエリアほど割合が高いことがわかりました。

【調査結果ポイント】

① 東京都は、傘の年間購入数・傘の所有数・ビニール傘の所有数の3項目全てでトップ
② 持っている傘の平均の値段は、富山県が2,353円、石川県が2,262円で北陸の2県が上位に
③ 今、新しい傘が欲しい!は全体で約4割、男性は“丈夫さ”女性は“デザイン”が購入の決め手
④ 6割強が勝手に傘を使われた経験あり、年間の降水量が多いエリアほど高い割合に

【調査結果】

① 東京都は、傘の年間購入数・傘の所有数・ビニール傘の所有数の3項目全てでトップ

<傘の購入数トップは東京都!最も少ないのは香川県など年間の降水量が少ないエリアに>
 「1年に何本傘を買う?」と質問し、0~20本から選択していただきました。全国9,327人から寄せられた回答の結果、全国平均は0.6本で、都道府県別では1位が東京都で0.9本、次いで福岡県、神奈川県となりました。購入するタイミングについて、調査に参加した東京都の方からは、「外出先で急な雨に降られたとき」や「傘を忘れた場合は濡れるのがイヤだから買う」などのコメントをいただきました。2014年に実施した「世界の傘事情調査」では、東京都は弱い雨で傘を差す割合が全国で最も高いという結果が出ており、少しの雨でも傘を購入する方が多いのかもしれません。

 一方で、1年で1本も傘を購入しない割合は、全体の約6割にのぼり、都道府県別で傘の購入数が少なかったのは、岩手県や青森県、香川県など、年間の降水量が比較的少ないエリアとなりました。岩手県の方からは、「ここ数年買ったことがない」や「普段車なので持ち歩かない」などのコメントをいただきました。

<傘の所有数は全国平均3.6本、そのうちビニール傘は1.6本で、ともに東京都がトップ>

 「傘を何本持っている?」と質問し、0~20本から選択していただきました。全国10,532人から寄せられた回答の結果、傘の所有数の全国平均は3.6本でした。都道府県別でみてみると、1人あたりが持つ傘の本数が1番多かったのは東京都で4.1本、次いで神奈川県、京都府となりました。また、「持っている傘のうち、ビニール傘は何本?」と質問し、0~20本から選択していただきました。全国9,746人から寄せられた回答の結果、ビニール傘の所有数は全国平均で1.6本でした。都道府県別では、1位が東京都で1.9本、次いで大阪府、千葉県となり、こちらも同様に、上位に首都圏や近畿の都府県が多くなりました。考えられる理由として、①電車やバスなど公共交通機関を主な移動手段としている人が多く、傘の使用頻度が高い②大都市にはコンビニエンスストアなど傘を購入できる場所が多い、などが挙げられます。一方で、ビニール傘の所有数が少ないのは、佐賀県や宮崎県、高知県となり、年間の降水量が多いエリアとなりました。九州や四国では、大雨や長雨となることが多く、傘を持っている時間が長いと考えられます。そのため、ビニール傘よりも、丈夫で長年使用できる傘や、色や柄などデザインが自分好みの傘を好む方が多いのかもしれません。

② 持っている傘の平均の値段は富山県が2,353円、石川県が2,262円で北陸の2県が上位に

<富山・石川県民は必要なものにはお金をいとわない?傘の平均は2,000円以上>
 「今持っている傘は平均いくら?」と質問し、0~20,000円から100円ごとに選択していただきました。全国8,255人から寄せられた回答の結果、現在所有している傘の平均の値段は、全国平均で1,959円でした。都道府県別では、1位が富山県で2,353円、次いで石川県が2,262円、東京都が2,218円、大阪府が2,087円、福岡県が2,076円となり、北陸と大都市を含む都府県が上位になりました。富山県出身の社員によると、「富山・石川県は、結婚式の引き出物が豪華だったり、持ち家・マイカーの所有数が多かったりと、必要なものにはお金をかける。台風などの被害は少ないが、冬は湿った雪が降り、年間の降水量の多い富山・石川県民にとって傘は大切。良いものを買って、大切に使うという県民性によるものではないか。」とのことでした。また男女別では、男性の平均が1,651円、女性の平均が2,096円となり、女性は男性より高い傘を使用していることがわかりました。

③ 今、新しい傘が欲しい!は全体で約4割、男性は“丈夫さ”女性は“デザイン”が購入の決め手

<今、新しい傘が欲しい!男性は3割強、女性は4割強>
 「今、新しい傘が欲しいですか?」と質問し、“欲しくない”、“欲しい”の2つから選択していただきました。全国9,632人から寄せられた回答の結果、“欲しい”が約4割となりました。男女別に“欲しい”の割合をみてみると、男性が35%、女性が44%となり、女性のほうが新しい傘が欲しいと思っている方が多いようです。

<男性は“丈夫さ”、女性は“デザイン”が傘購入時の重視ポイント>
 「傘購入時の重視ポイントは?」と質問し、“デザイン”、“安さ”、“丈夫さ”、“軽さ”の4つから選択していただきました。全国9,148人から寄せられた回答の結果、“丈夫さ”が45%と最も多く、次いで“デザイン”が25%となりました。男女別では、男性は“丈夫さ”が51%と過半数を占めた一方で、女性は“丈夫さ”が33%、“デザイン”が43%となり、男女で重視するポイントが異なることがわかりました。年代別では、どの世代も“丈夫さ”の回答が40%を超え、回答の割合が1番高くなりましたが、10・20代は“安さ”が30%台、60代以上になると“軽さ”が20%台となり、年代による重視するポイントの変化が伺えました。 
 「傘に1番欲しい性能・機能は?」と質問し、“壊れない傘”、“なくさない傘”、“観測できる傘”、“予報する傘”の4つから選択していただきました。全国9,368人から寄せられた回答の結果、“壊れない傘”が67%と最も多くなりました。また最近では、スマートフォンと連携して置き忘れを防いでくれる傘や、降水確率に応じて光る傘立てなども出てきており、IoTへの期待もあって、“なくさない傘”や“観測できる傘”、“予報する傘”の合計が3割を超えたと考えられます。

④ 6割強が勝手に傘を使われた経験あり、年間の降水量が多いエリアほど高い割合に

 「勝手に傘が使われたことは?」と質問し、“ある”、“ない”の2つから選択していただきました。全国7,444人から寄せられた回答の結果、“ある”が65%となりました。都道府県別でみてみると、勝手に傘が使われた経験が8割を超えているのは、佐賀県・高知県・石川県でした。特に石川県は「今持っている傘は平均いくら?」の質問で2位(2,262円)ですので、傘が戻ってこなかった…なんてことになると、他の都道府県の方よりショックが大きいかもしれません。反対に、5割台と少なかったのは、北日本や甲信が中心となりました。勝手に傘が使われたことがある割合が高いエリアは、年間の降水量が多いエリア、割合が低いエリアは、年間の降水量が少ないエリアと一致しています。

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