矢野経済研究所は、国内のゴルフ市場の調査を実施した。

<ゴルフ用品とは>
 本調査におけるゴルフ用品とは、ゴルフ用品取扱関連企業が生産・販売を行う、個人消費者向けのものをさす。また、自社ブランド商品の国内出荷分を対象とし、「OEM請負分」は対象外とする。

【調査結果サマリー】

◆2016年の国内ゴルフ用品出荷市場は、前年比98.1%とマイナス成長
 2016年の国内ゴルフ用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比98.1%の2,547億5,000万円となった。ゴルファー数減少を主たる要因とした総需要量の減少、大手量販チェーンを中心とした新規
出店減少と不採算店舗の閉店がマイナスの主要因である。

◆ゴルフ用品の多くの商品カテゴリーで、出荷金額以上に出荷数量減少が鮮明に
 2016年の国内ゴルフ用品市場(メーカー出荷ベース)を商品カテゴリー別に見ると、一部のカテゴリーを除いては出荷金額以上に出荷数量の減少幅が大きくなっている。例えば、ゴルフクラブ市場の2016年国内出荷金額は前年比96.3%であったが、出荷数量は前年比85.2%と大幅なマイナスとなっており、商品単価は上昇している。商品単価上昇の主要因はメーカー各社が実施した値上げである。

◆2017年の国内ゴルフ用品出荷市場は、前年比102.8%のプラス成長と予測
 2017年の国内ゴルフ用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比102.8%の2,618億9,000万円と予測する。前年に引き続き減退する需要を商品単価上昇でカバーするような予測となっているが、如何にして需要の減退に歯止めをかけることが出来るかがゴルフ用品市場のみならず、ゴルフ産業全体にとっての大きな課題であると考える。


【調査概要】
調査期間:2017年5月~8月
調査対象:日本国内のゴルフ用品取扱関連企業
調査方法:ゴルフ用品の出荷量に関する郵送留置調査、ゴルフ用品の市場動向に対する面接取材及び電話調査

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[矢野経済研究所]
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