「アスレジャー市場」に関する調査 

2017年07月27日
国内の市場規模と消費者購買情報が分かるスポーツアパレル・シューズ市場情報サービス『Japan Sports Tracker ※1』を提供するエヌピーディー・ジャパンが、「アスレジャー市場」に関する市場分析を7月27日に発表します。

アスレジャーとは、アスレチック(運動)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語で、運動着を街着にするファッションのことです。海外セレブやモデルたちも取り入れています。日本でもアディダスオリジナルスなどファッション性を重視したシリーズが浸透しています。

本分析では、女性用のアスレジャー市場が2016年6月~2017年5月計に前年同期比で3.7%成長したことが分かりました。

【調査結果】 

女性用スポーツアパレル アスレジャーが成長

『Japan Sports Tracker』では、スポーツに使われている、またはスポーツ用に販売されているアパレルとシューズの消費者購入動向を継続して毎月調査をしています。 最新のデータで直近1年(2016年6月~2017年5月計 金額ベース)のスポーツアパレル市場をみてみると、金額市場規模の成長率は前年同期比で2.1%でした。使用用途※2はスポーツ使用が77.1%、スポーツ以外のカジュアル使用は22.9%となっています。アスレジャーはこのカジュアル使用を指します。アスレジャー市場を男女別に見ると、同期間で男性用はマイナス2.1%、女性用※3は3.7%成長し、女性用が市場をけん引していることがわかります。

スポーツアパレル市場全体では、女性用市場はマイナス2.5%でした。マイナス成長の女性用アパレル市場の中でアスレジャー市場が好調だったことが分かります。

女性用のアスレジャー 購入先はブランドショップが最多

女性用のスポーツアパレル市場において、スポーツ使用とカジュアル使用の違いを比較してみます。

顕著だったのは購入先店舗の業態です(図表1)。カジュアル使用ではブランドショップが第1位ですが、スポーツ使用では3位です。逆にスポーツ使用で第1位のスポーツ用品店は、カジュアル使用では3位です。女性用のアスレジャー購入は、ブランドショップで購入する傾向が高く、ファッションで着用することから意識の違いが鮮明となる結果です。

1着当たりの購入平均価格はカジュアル使用では4,022円、スポーツ使用では4,577円で、スポーツ使用の方が500円以上高くなっています。アスレジャーの方がより安価に購入していることが分かります。

1着当たりの購入平均価格はカジュアル使用では4,022円、スポーツ使用では4,577円で、スポーツ使用の方が500円以上高くなっています。アスレジャーの方がより安価に購入していることが分かります。

主要購買理由をみると、カジュアル使用・スポーツ使用ともに一番多かった理由は「デザイン/見た目」で、二番目は「着心地」でした(特典データ)。

スポーツブランドのカジュアル使用とともに、ユニクロスポーツなどアパレルブランドのスポーツ使用参入も注目されています。伸び悩む女性スポーツアパレル市場の中でもアスレジャーが成長しているのは、こうしたアパレルブランドや海外セレブファッションの影響もあると考えられます。アスレジャーでの市場拡大をねらうには、スポーツ使用とカジュアル市場の違いと共通点を理解するなど、消費者ニーズをよく理解することが重要となるでしょう。


*1   Japan Sports Tracker
スポーツアパレル・シューズ市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

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[エヌピーディー・ジャパン]
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