外食・中食市場におけるデリバリー(宅配)に関する調査 

2017年07月05日
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパンは、外食・中食市場におけるデリバリー(宅配)に関する分析レポートを2017年7月5日(水)に公表いたします。

2017年6月26日、マクドナルドが料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の導入を発表し話題になっています。それに先立ち吉野家が2017年 6 月 1 日より日本最大級の宅配ポータルサイト『出前館』のシェアリングデリバリー*2モデルの大手外食チェーン導入第1 弾としてデリバリーサービス開始。また、回転ずし店「スシロー」は6月5日から「ウーバーイーツ」、7月からは楽天の「楽びん!」を使って出前を始めるとしています。本レポートでは、にわかに活性化するデリバリー市場について外食・中食市場情報サービス『CREST®』を元に分析します。

【調査結果】

外食産業のデリバリー市場規模は4039億円で前年比+11%

外食産業(コンビニ、スーパー、弁当店などの小売・自販機・学食・社食を除く)の直近1年(2016年6月~2017年5月計)のデリバリー市場規模は4039億円で、前年比で397億円増、+11%とここ一年で急増していることが分かります(図表1)。

デリバリーの比率は3.2%で世界各国より低い

前述の日本の外食産業におけるデリバリーの比率は3.2%です。世界各国のデリバリー比率をみると(図表2)、イギリスの8.6%、中国の7.0%、ドイツの6.6%をはじめ、イタリア(5.0%)、フランス(4.8%)、アメリカ(4.3%)の諸国と比較しても低い比率であることが分かります。

実は、これらのデリバリー比率の高い各国では、近年シェアリングデリバリー、デリバリー専門サイトやアプリによりデリバリーが急増することで、急激にデリバリー比率が上昇しているのです

日本のデリバリーは3割強がネット・アプリ経由

日本においても、デリバリーの急増にはインターネットサイトやアプリの発達が影響を与えています。デリバリーの注文方法の内訳をみてみると(図表3)、電話がまだ6割以上を占めていますが、前年同期比をみるとインターネットが電話を上回る成長を見せており、インターネットとアプリの成長がデリバリー計の増加分の67%を占めています。その結果、直近1年のインターネットとアプリ計の比率は36%と3割を超えています。

 日本ではこれまで、デリバリーの人件費とコンビニがいたるところにあることから、デリバリーはさほど成長しないとも考えられましたが、ウーバーや出前館、楽天など大手が大手外食チェーンと提携してデリバリーサービスを提供することで、その需要は高まると考えられます。世界各国の先例からみても、外食・中食におけるデリバリーは今後成長していくことでしょう。新しい大きなチャンスと新しい大きな競合がここに存在することに注意する必要があるといえます。


*1   CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。

*2  シェアリングデリバリー
インターネット上のデリバリーサイト(複数の提携店が登録する、個別チェーンが運営しないサイト)でデリバリー注文を受け付け、注文が入ると各登録店舗で調理したものを、デリバリーサイト側で用意した提携配達員が受け取り、配達を行う仕組み。ウーバーイーツは、登録した個人や法人が配達を担う。出前館では提携した新聞販売店ASAなどが配達を行う。

「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」

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