世界15都市別、メディア接触状況&SNS利用状況調査 

2017年08月23日
マクロミルは、世界15都市を対象に、消費者の生活実態・意識調査を実施しました。
「基礎生活環境」「消費/購買行動」「メディア利用状況」「消費意識」など様々な項目で調査を実施した中から、今回は「メディア利用状況」について一部抜粋してお届けします。

調査は、2017年6月に、各国300名、合計4,500名を対象に実施しました。対象都市は、東京(日本)、上海(中国)、ソウル(韓国)、台北(台湾)、ホーチミン(ベトナム)、ジャカルタ(インドネシア)、バンコク(対タイ)、クアラルンプール(マレーシア)、NY(アメリカ)、ロンドン(イギリス)、パリ(フランス)、ベルリン(ドイツ)、モスクワ(ロシア)、ムンバイ(インド)、サンパウロ(ブラジル)の合計15都市です。

【調査TOPICS】

メディア接触時間
・「テレビ放送」が人気の都市は、ニューヨーク、ロンドン、東京、ベルリンで、週10時間以上の視聴者が3割超
・「新聞」の閲覧は、紙?デジタル?デジタル閲覧の方が少なかったのは東京だけ
・「雑誌」閲覧、東京と北米・欧州は紙媒体が主流。ホーチミン、サンパウロではデジタル媒体が浸透

SNS利用状況
・「Facebook」「YouTube」の利用率、上海を除く14都市で、トップ3にランクイン。「Facebook」は、台北・東南アジア各都市で9割を超え、北米・欧州でも7~8割にのぼる
・「LINE」はバンコク、台北、東京の順に浸透。ジャカルタでも6割が利用
・「WhatsApp」はサンパウロ、クアラルンプール、ジャカルタ、ベルリン等で浸透。いずれも8~9割超えの利用率

【調査結果】

メディア接触時間

15都市の20-49歳の男女を対象に、様々なメディアの接触時間について尋ねました。

放送メディア
「テレビ放送」を週10時間以上視聴する人の割合が、ニューヨーク、ロンドン、東京、ベルリンで3割を超えており、この4都市では比較的「テレビ放送」がよく見られていることが分かります。
また、東京では「テレビ放送」と比較してほとんど見られていない「テレビ(インターネットコンテンツ)」は、ニューヨーク、ロンドン、ホーチミン、ムンバイでは2割を超える人が週10時間以上視聴しています。「ラジオ」は北米・欧州での聴取が目立ち、特にロンドン、ニューヨークでは、週10時間以上の聴取層が2割を超えていました。
全般を通して視聴時間を比較すると、ロンドン、ニューヨークで放送メディアへの接触が長いことが分かります。

紙媒体
「新聞」について、デジタルでの閲読計と紙媒体での閲読計を比較すると、東京以外はすべてデジタルでの閲読が高い結果となりました。特にソウル、サンパウロでは、その差は20p以上開いていました。
また、「雑誌」においては、東京と北米・欧州は紙媒体が主流であると言えそうです。一方で、デジタル媒体が浸透していることがうかがえるのはホーチミン、サンパウロでした。
サンパウロでは、新聞・雑誌とも紙での閲覧よりもデジタルでの閲覧の方が多く、デジタル化が進んでいることがうかがえます。

SNS利用状況

15都市で、それぞれメジャーなSNS12種類(上海では7種類)をベースに、プライベートで利用しているSNSを尋ねたところ、都市によるSNS利用状況の違いが見えてきました。

東京のSNS利用率は、1位「LINE」76%、2位「YouTube」71%、3位「Facebook」45%、4位「Twitter」45%、5位「Instagram」28%という結果でした。「LINE」が利用率1位にランクインした都市は東京だけです。

全体的にみると、総じて人気が高いのは「Facebook」と「YouTube」で、上海以外の各都市でいずれも3位以内にランクインしました。特に「Facebook」は、15都市中8都市で1位となり、うち台北・東南アジア(ホーチミン・ジャカルタ・バンコク・クアラルンプール)では利用率が9割を超えています。また、「YouTube」も2都市で1位となり、ムンバイでは利用率が95%にのぼっています。その他、「WhatsApp」は2都市で1位、3都市で2位にランクインするなど、特定の都市で深く浸透している様子が伺えます。


【調査概要】
・調査主体:マクロミル
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:
以下の各都市(都市近郊含む)に住む、各国一定水準以上の生活レベルを持つ20~49歳の男女(マクロミルモニタ会員・マクロミル提携パネル)
【東南アジア都市】
 東京(日本)、上海(中国)、ソウル(韓国)、台北(台湾)
【東南アジア都市】
 ホーチミン(ベトナム)、ジャカルタ(インドネシア)、バンコク(タイ)、クアラルンプール(マレーシア)
【北米・ヨーロッパ都市】
 NY(DMA NY)(アメリカ)、ロンドン(イギリス)、パリ(フランス)、ベルリン(ドイツ)
【新興国都市】
 モスクワ(ロシア)、ムンバイ(インド)、サンパウロ(ブラジル)
/計15カ国(地域)/15都市
・サンプル数:各都市300名/合計4,500サンプル
・調査期間:2017年6月21日(水)~6月29日(木)

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