「長時間労働」についての調査(正規社員として働いている人対象) 

2017年07月20日
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「長時間労働」についてアンケートを行い、労働時間の実態や、残業が発生する理由、サービス残業の有無などについてまとめました。 調査は2017年4月4日~4月14日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニターの「正規社員として働いている人」1,343名から回答を得ています。

【調査概要】

● 残業時間『45時間以上』…13.8%。【運輸・郵便業】では3人に1人
● 残業理由は「仕事の量が多すぎる」44.5%。人員不足が浮き彫りに
● 65%の職場で「特定の人に業務が集中している」
● 4割がサービス残業あり。「サービス残業が当たり前」の雰囲気
● 現状の残業時間が45時間以上の人…「上限規制は守れないと思う」

【調査結果】

 残業時間『45時間以上』…13.8%。【運輸・郵便業】では3人に1人

■所定労働時間

正規社員の所定労働時間は、8割の人が「8時間」で、『8時間未満』の人は2割であった。

■残業時間

月平均の残業時間を尋ねたところ、「0時間(残業はない)」という人は26.6%と、4人に1人である。
残業をしている人では、「20~30時間未満」が最も多く17.1%、次いで「10~20時間未満」15.2%、「30~45時間未満」14.6%であった。
残業時間の上限を超える『45時間以上』という人は13.8%であった。

<業種別>
残業時間『45時間以上』が特に多い業種は、【運輸業・郵便業】32.3%、【教育・学習支援業(学校教育)】26.2%である。
サンプル数が少ないため参考値であるが、【宿泊業・飲食サービス業】や【教育・学習支援業(その他)】も多い。

 残業理由は「仕事の量が多すぎる」44.5%。人員不足が浮き彫りに

■残業理由

残業の理由について、最も多かったのは「仕事の量が多すぎる」で44.5%と断トツである。
以降、「仕事の割り振りに問題がある」21.7%、「ムダな打ち合わせが多い」20.3%、「自分の仕事をこなせるスキルを持った人が他にいない」18.0%と続く。

<残業時間別>
残業時間の長さ別に見ると、残業時間が『30時間以上』の人では、「仕事の量が多すぎる」が5割を超えており、仕事量がオーバーしていることが原因と感じている人が多いようだ。
また、残業時間が長い人では、「仕事の割り振りに問題がある」「自分の仕事をこなせるスキルを持った人が他にいない」と回答した人も多く、特定の人に仕事が集中してしまい、さらに仕事量が増えてしまう、という状況になっていることが考えられる。

■解消方法

残業の原因を解消するにはどうすれば良いと思うか尋ねたところ、「仕事量に見合う人員を採用することが必要」が最も多く39.2%であった。こちらでも仕事量に対する人員不足が表れている。
一方で、「人員の配置転換を含む仕事のやり方の改善が必要」や「業務効率化のためのツールやシステムの導入が必要」も2割以上と高く、業務の方法を改善することで残業を減らせる、と考えている人も多い。

 65%の職場で「特定の人に業務が集中している」

■職場で最も残業が多い人の残業時間

職場で最も残業が多い人の残業時間がどのくらいだと思うかを尋ねた。
『45時間以上』残業している人がいるという回答は42.7%であった。「100時間以上」も13.2%存在している。
「0時間(職場で残業は発生していない)」は15.6%である。

■特定の人への集中

職場で残業が発生していると回答した人に、特定の人に残業が集中していると思うか尋ねたところ、「そう思う」30.2%、「ややそう思う」34.4%と、合計64.6%の人が『特定の人に集中している』と回答した。
「決まった人への集中はない」「それほど集中はしていない」という回答は17.5%と低く、8割以上の職場で特定の人への集中が見られるようだ。

■残業が集中する理由

職場で残業が特定の人に集中する理由は、「人数に対して仕事の量が多すぎる」42.8%、「仕事の割り振りに問題がある」38.4%、「仕事をこなせるスキルを持った人が他にいない」27.7%の順である。
そもそもの仕事量が多いことに加え、仕事の割り振りが偏っていたり、他の人に代わることができない業務であったりと、複数の要因が重なっていると思われる。

 4割がサービス残業あり。「サービス残業が当たり前」の雰囲気

■サービス残業の有無

『サービス残業をしている』と回答した人は40.7%と、約4割であった。
「100時間以上」のサービス残業が発生している人も1.9%存在している。

<業種別>
業種別では、【教育・学習支援業(学校教育)】で特に多く、69.0%と7割もの人が『サービス残業をしている』と回答。
他の業種よりは比較的少ない【製造業】や【情報通信業】でも3割以上がサービス残業をしており、特定の業界に関わらずサービス残業が発生している。

■サービス残業が発生する理由

サービス残業が発生する理由は、「それが当たり前の雰囲気が会社全体にあるから」42.0%、「それが当たり前の雰囲気が職場にあるから」34.7%であり、サービス残業をすることが当然である、という企業文化や職場風土が存在しているようだ。

■サービス残業の解消方法

サービス残業を解消するには、「仕事量に見合う人員を採用することが必要」の他に、「上司や役員などからの働きかけが必要」、「厳しいルールの設定とルールが守られていることの定期的なチェックが必要」など、サービス残業が発生しないよう管理することが必要と感じている人が多いようだ。

 現状の残業時間が45時間以上の人…「上限規制は守れないと思う」

■残業時間の上限規制を順守できるか

残業時間の上限規制(原則「月45時間、年360時間」、繁忙月は「100時間未満」)について、自身の職場では『順守できると思う』と回答した人は50.6%と半数だった。
『順守できるとは思わない』は22.2%である。

<残業時間別>
現状の残業時間が長い人ほど『順守できるとは思わない』という回答が多く、45時間以上から『そう思う』より『そう思わない』という回答が上回り、60時間以上では5割以上が『そう思わない』と回答している。
現状の月平均の残業時間が45時間を超えている人にとって、順守することは難しいと感じているようだ。


【調査概要】
調査方法 :インターネットを利用した市場調査
調査期間 :2017年4月4日~4月14日
有効回答数:DIMSDRIVEモニター「正規社員として働いている人」1,343名

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