ボディケア・リフレクソロジー市場に関する調査(2017年) 

2017年07月06日
矢野経済研究所は、国内ボディケア、リフレクソロジー市場の調査を実施した。

<ボディケア、リフレクソロジーとは>
本調査におけるボディケアとは「人間の体に触れ、働きかけ、あるいは反射によって働きかけることによって、癒しを与えたり、ストレスを解消するなどを目的とするサービス」と同義とする。このようなサービスでは、マッサージという呼称を通称として用いることがあるが、マッサージは国家資格者(マッサージ師)のみしか施術を行えないことから、本調査では有資格者に限らずボディケアを行うサービスを対象としている。
またリフレクソロジーとは足裏にある特定のゾーン(反射区)を刺激することにより、血行を促進し、身体の新陳代謝を活発にさせることで健康増進や頭痛・肩こり・腰痛などの身体の不調を解消する施術療法であり、本調査ではこうした施術療法を行うサービスを対象としている。

【調査結果サマリー】

◆ 2016年のボディケア・リフレクソロジー市場規模は前年比101.2%の1,093億円とやや鈍化しながらも堅調に推移
2016年の国内ボディケア・リフレクソロジー市場規模は事業者売上高ベースで、前年比101.2%の1,093億円であった。主要企業の業績は、2016年については成長鈍化、または縮小傾向であるところが散見される。市場の大勢を占める小規模事業者の業績は、2015年調査時と比べると回復傾向にある。

◆ 施術メニュー多様化による客単価の上昇
ボディケアやリフレクソロジーといった単体メニューの提供から、眼精疲労ケアや肩甲骨へのアプローチなど多彩な施術メニューを取り揃える動きが活発化した。ベーシックな施術メニューにオプションとすることで、より顧客の不調改善を実感させる提案となっている。こうした提案によって有力企業では客単価が上昇傾向にある。

◆ 2017年のボディケア・リフレクソロジー市場規模は前年比101.0%の1,104億円を予測
2017年のボディケア・リフレクソロジー市場規模は、底堅さのある一方で伸び率は鈍化し、前年比101.0%の1,104億円を予測する。大手企業および成長企業による出店意欲は高いが、人材確保は依然として大きな課題であるとともに、市場に飽和感がみられるなか、積極的な出店を行うことの出来る事業者は限られるものとみる。一方で、多彩な施術メニューによる客単価の上昇は、今後も市場に好影響を与えることが期待される。


【調査概要】
調査期間:2017年3月~5月
調査対象:ボディケア、リフレクソロジーを提供している企業、及び関連団体等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・FAX・郵送によるヒアリング、ならびに文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
 マイページ TOP