「情報源」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2017年06月21日
アサヒグループホールディングスは、全国の20歳以上の男女を対象に「情報源」をテーマに調査を実施。

【調査結果サマリー】

・6割近くが「ほぼ毎日、新聞を読んでいる」-特にサラリーマン男性に目立つ
・10年間で「新聞離れ」が大幅に進行-「ネット」「家計」「エコ」の影響で
・9割近くが「自宅で定期購読」-男性は「会社で」「通勤途中で」という声も
・情報収集メディアは「テレビ」がトップ-ネットとの親和性も高い
・「ラジオ」なら仕事や家事をしながらでもOK! -ネット出現で聴取頻度も高まる
・関心事は「社会・事件」「天気」など、暮らしに直結しやすい情報に注目!
・女性は「芸能・エンタメ」「健康」「料理」、男性は「政治・経済」「スポーツ」
・消費に刺激を与えるメディアは「テレビ番組・CM」-映像は消費者に届きやすい
・「ネットニュース」より「企業HP」の影響力強し-真面目な日本企業の信頼性から

【調査結果】

6割近くが「ほぼ毎日、新聞を読んでいる」-特にサラリーマン男性に目立つ

さてメディアが多様化する中で、毎日の情報収集として新聞(電子版を含め)を読んでいる人はどの位いるのでしょうか。「じっくり読んでいる。世界のニュースや身近なものまで、テレビではやっていない情報もあるので」(女性30代、群馬県)など、「ほぼ毎日、全体に目を通している」と回答した人は34.8%。さらに「ほぼ毎日、パラパラと気になったところだけ読んでいる」という声も24.4%を数え、全体の6割近くの人びとが「ほぼ毎日、新聞を読んでいる」ことが明らかとなりました。また、自由回答の中には「昔は毎日読んでいたが、忙しくなってからは気が向いたときくらいしか読んでいない」(男性40代、愛知県)など、「気が向いた時のみ読んでいる」(8.0%)という声も寄せられ、毎日ではないにしても、新聞に接触する機会を持つ人は全体の7割近くを占めました。

性別で「ほぼ毎日、全体に目を通している」「ほぼ毎日、パラパラと気になったところだけ読んでいる」という声を見てみると、女性回答は53.5%。その一方、男性回答は女性よりも10.8%高い64.3%を数えました。自由回答の中には「仕事上の必要性から、社会・経済の動向を知るために、新聞は良い情報源となっている」(男性60代、東京都)など、サラリーマン男性が多いせいか、世の中のトレンドや、営業ネタなどを新聞から情報収集をする人も少なくないようです。

10年間で「新聞離れ」が大幅に進行-「ネット」「家計」「エコ」の影響で

「気が向いた時のみ読んでいる」という声も含めて、全体の7割近くの人びとが「新聞との接触機会を持っている」ことが判りましたが、その一方で「ほとんど読まない」という声は32.8%を占めました。ちなみに2007年に実施した同調査によれば、「ほとんど読まない」という声は15.4%であったことから、この10年間で17.4%も増加し、「新聞離れ」が大幅に進んでいることが判ります。主な理由は「新聞も嫌いではないがネットとテレビで十分だし、マンションなので1階のポストまで取りに行くのが面倒」(男性50代、東京都)など、ネットニュースとテレビで十分間に合っているという声。「新聞は好きだが、ひとり暮しになってからは購読料を節約している」(男性30代、東京都)など、定期購読料が高いという声。さらに「新聞を毎日とっていると、ゴミとなりすごい量となる」(男性60代、愛知県)など、資源ゴミの出る紙の新聞は取らないという人もいました。かつては「社会人の常識」とされていた新聞も、インターネットの台頭や苦しい家計、エコ等の観点から読まない選択をする人が増えていることがうかがえます。

世代別で「ほとんど読まない」という声を見てみると、若い20代で最も高い53.3%。続いて30代で45.2%、40代で36.4%、50代で28.8%と徐々に減少し、70代以上では僅か17.4%に留まりました。若い世代の「新聞離れ」が顕著である一方で、シニア層では依然として購読率の高さが目立ちます。自由回答の中には「新聞を読みながら朝食するのが習慣になっている。休刊日は何となく物足りなさを感じる」(男性60代、和歌山県)など、中高年、シニア層では新聞チェックが長年の日課として定着しており、新聞がない生活が考えられないという人もいました。

9割近くが「自宅で定期購読」-男性は「会社で」「通勤途中で」という声も

全体の6割近くが新聞を毎日読んでいることが判りましたが、皆さんはどこで新聞を入手しているのでしょうか。最も回答が多かったのは「自宅で新聞を定期購読(配達)している」(87.7%)でした。「朝刊が早朝4時前に配達されてくるので、5時前に起きて新聞を片っ端から読むのが朝の日課なので」(女性40代、愛知県)など、毎朝自宅ポストに届く利便性から、定期購読しているという声。自由回答の中には「出勤前に主なニュースを読み、会社から帰ったらゆっくりと全て読む」(男性20代、千葉県)など、朝は主要ニュースをザッと頭に入れて出社し、帰宅後にじっくりと読み直すという声も寄せられ、2段階で情報収集をする人もいました。

どこで新聞を入手する?
1 自宅で新聞を定期購読(配達)している 87.7%
2 会社で契約しているものを読む 7.5%
3 図書館で読んでいる 4.2%
4 通勤途中で購入する 3.6%
5 その他 4.2%
MA(複数回答)/n=358人
(「新聞をほとんど読まない」と回答した人は除く)

次に2位は「会社で契約しているものを読む」(全体=7.5%、男性=10.0%、女性=4.5%)。「会社で昼休みに目を通す」(男性30代、福島県)など、自分では買わないものの、会社で契約する新聞に一通り目を通すという声。さらに4位に「通勤途中で購入する」(全体=3.6%、男性=5.5%、女性=1.3%)が続き、通勤途中や、就業時前・昼食時に職場で新聞を広げる男性も案外多いようです。一方で、女性は「自宅で新聞を定期購読(配達)している」(男性=86.6%、女性=89.2%)という声が多く、男女間で新聞入手の場に違いが見られました。そのほか、「図書館で読んでいる」(4.2%)という人もいました。

情報収集メディアは「テレビ」がトップ-ネットとの親和性も高い

「新聞」以外で、皆さんが情報源としてよく利用しているメディアは何でしょうか。最も回答が多かったのは「NHKテレビ(ニュース・情報番組など)」(66.8%)。「テレビで情報を得る事が多い。特にNHKはチェックしている。詳しく分かりやすい物が良い」(女性30代、群馬県)など、情報の信頼性や解説の分かりやすさで、NHKを重視するという声。さらに 「テレビのニュース番組で全般情報を入手。23時の日本テレビ、TBS、22時のテレ朝、他ワイドショー…」(女性40代、東京都)など、同様2位にも「民放テレビ(ニュース・ワイドショー・情報番組など)」(66.1%)が挙げられ、各局のニュースやワイドショー番組から幅広い情報を得ているという人もいました。ネット時代でテレビの視聴時間が減っているとはいえ、依然としてテレビが私たちの暮らしに深く関わっていることがうかがえます。

「新聞」以外で、情報源としてよく利用するのは?
1 NHKテレビ(ニュース・情報番組など) 66.8%
2 民放テレビ(ニュース・ワイドショー・情報番組など) 66.1%
3 ニュース・情報ウェブサイト(インターネット) 65.4%
4 ラジオ(電波) 21.3%
5 メールマガジン 19.7%
6 雑誌・週刊誌 14.0%
7 SNS(Facebook・Twitter・Instagramなど) 13.1%
8 書籍(新聞・雑誌以外) 8.9%
9 フリーペーパー 8.7%
10 ネットラジオ(ラジコなどのアプリで) 6.4%
MA(複数回答)/n=549人

「テレビ」に続き、3位は「ニュース・情報ウェブサイト(インターネット)」(65.4%)。「yahooニュース、ライブドアニュースなどから、一般的なジャンルについて広く浅く情報を得たいと思うので」(男性50代、東京都)など、日常生活や仕事の上で、話題になるネタをネットニュースから収集しているという声。自由回答の中には「世の中の変化が速く、新聞では一日遅れになるので追いつかないと感じている。その点ネットは分刻みの情報を提供してくれるので、いち早く知る事ができる」(男性70代、山口県)など、情報化が進む現代おいては、速報性の高いネットニュースの優位性が高いという人もいました。

さらに「SNSはいつでもどこでも見られるので、すごく便利。特にファッション・美容のジャンルはSNSの方が新しい情報を得られる」(女性30代、山口県)など、7位にも「SNS(Facebook・Twitter・Instagramなど)」(13.1%)が挙げられ、ネットニュースや企業から届く情報をSNS経由で得ている人も目立ちました。特にSNSは、一つの情報やニュースに対して、様々な人びとの様々な意見を収集することが出来るため、物事を多方面から考察し、自分の考えを整理するツールとして活用されている人もきっと少なくないことでしょう。また上位を占めた「テレビ」と「ネット」は、一見ユーザーを取り合うライバルメディアのようですが、自由回答の中には「テレビで気になったことを、インターネットで詳しく調べるようにしている」(男性50代、山口県)など、テレビでザッと情報を得て、ネットで深掘りするという「テレビ+ネット」をセットで活用する人も少なくありませんでした。「テレビ」と「ネット」は、互いに補完し合う親和性の高いメディアであることがうかがえます。

「ラジオ」なら仕事や家事をしながらでもOK! -ネット出現で聴取頻度も高まる

また見逃せないのが、4位「ラジオ(電波)」(21.3%)です。「家にいる時はずっとラジオのスイッチが入れている。家事をしながら聞けるのがいい」(女性50代、三重県)、「ラジオは職場でつけっぱなし」(女性30代、大阪府)など、特別に新聞を読んだり、テレビを観る時間が取れないときでも、仕事や家事をしながら自然と耳に入ってくるラジオは、非常に効率的に情報が得られるメディアという声。さらに10位にも「ネットラジオ(ラジコなどのアプリで)」(6.4%)が挙げられました。ネットが出てくる前までは、ラジオは消滅メディアとして捉えられていた部分もありましたが、昨今ではスマートフォンからインターネット経由で気軽にラジオが聞ける環境が整い、以前よりもラジオを聞く頻度が高まったという人もきっと多いことでしょう。ネットの出現でラジオの可能性が広がったと言えるかもしれません。

そのほか、「テレビとネットで生活に必要な情報は十分。加えて、週刊誌で旧来のメディアの見方も後追いで補足し、バランスも配慮している」(男性60代、神奈川県)など、6位に「雑誌・週刊誌」(14.0%)、8位に「書籍(新聞・雑誌以外)」(8.9%)、9位にも「フリーペーパー」(8.7%)が続き、ネットやテレビの情報を補完するメディアとして、紙メディアを活用している人もいました。昨今ではメディアの偏向報道や信憑性を疑うフェイクニュースが問題視されるケースも増えており、2重、3重と様々なメディアから多面的に情報を得ることが求められていることがうかがえます。

関心事は「社会・事件」「天気」など、暮らしに直結しやすい情報に注目!

「では、皆さんは各メディアからどんなジャンルの情報やニュースに興味・関心を持っているのでしょうか。最も回答が多かったのは「社会・事件」(58.5%)でした。「新聞でいう社会面の記事を中心に興味がある。世の中の動きが一番良く分かりますから。世の中の常識を推し量る材料にしている」(男性50代、愛知県)、「日々の事件や事故はやはり気になる」(女性40代、静岡県)など、自分たちの暮らしにも直結しやすい、日々の社会ニュースや事件・事故等を一番の関心事として挙げる声が目立ちました。

特に興味・関心持ってチェックしているジャンルは?
1 社会・事件 58.5%
2 天気 43.2%
3 文化・芸能・エンタメ 37.0%
4 政治・選挙 29.7%
5 スポーツ 27.5%
6 経済(ビジネス)・株・金融 25.5%
7 健康・医療 20.8%
8 生活・家庭 19.5%
9 国際 18.2%
10 料理(グルメ)・レシピ 15.5%
MA(複数回答)/n=549人

2位は「天気」(43.2%)。「農業をしているので、天気予報をよく観る」(男性60代、徳島県)、「天気は洗濯をしたり、外出するのに必要だから」(女性50代、岡山県)など、仕事や家事等を効率的に進める上で、「天気予報」の確認が欠かせないという声。さらに「徒歩&バス通勤なので 天気情報は必須」(女性40代、福岡県)、「天気は子どもの学校行事などで気になる」(女性40代、栃木県)など、私たちの暮らしは天候に左右されているものが意外に多く、大事件と同じく「天気」にも高い注目が寄せられていることがうかがえます。

女性は「芸能・エンタメ」「健康」「料理」、男性は「政治・経済」「スポーツ」

続いて、3位は「文化・芸能・エンタメ」(全体=37.0%、男性=29.2%、女性=45.7%)。「芸能ニュースは会社で一番盛り上がる」(女性50代、岐阜県)など、芸能人の色恋沙汰等のゴシップが好きという声。特に芸能ネタは女性回答に目立ち、同僚や友人同士の共通の話題の一つとして、芸能情報がコミュニケーションの一翼を担っていることがうかがえます。さらに女性回答で多かったのは「健康・医療」(男性=16.2%、女性=26.0%)、「生活・家庭」(男性=14.1%、女性=25.6%)、「料理(グルメ)・レシピ」(男性=6.9%、女性=25.2%)など、家事や暮らしに密着した情報を求めていることが判ります。自由回答の中には「料理は毎日の献立に使うので」(女性20代、埼玉県)、「子どもがアレルギー持ちなので、ネットを見たり、料理研究家たちのブログも役に立っている」(女性30代、埼玉県)など、マンネリ化しやすい手料理のレパートリーを増やすため、レシピサイトをフル活用している人が目立ちました。

その反面、男性回答に多かったのは「政治・選挙」(男性=38.1%、女性=20.2%)。「築地市場の移転問題。情報が錯綜し、様々な憶測が独り歩きしている。東京に限定されず全国を巻き込む問題だと認識している」(男性60代、神奈川県)、「森友学園問題、加計学園問題、共謀罪…」(男性60代、大阪府)など、最近の政治問題に注目する声。さらに「経済状況は仕事に大きく関わるので、新聞で株価・経済・会社動向を知ることは欠かせない」(男性50代、東京都)など、「経済(ビジネス)・株・金融」(男性=36.8%、女性=12.8%)という声も男性に目立ちました。女性が「家庭」や「暮らし」などの身近な話題に高い関心を示す一方で、男性は「政治」や「経済」など、関心の領域が外向きであることがうかがえます。そのほか、「週末にスポーツ新聞を買うのは習慣。テレビでスポーツ観戦するのが好き」(男性40代、兵庫県)など、「スポーツ」(男性=35.4%、女性=18.6%)という声も男性に多く、男性、女性間で情報やニュースに対する関心・興味が大きく異なっていることが明らかとなりました。

消費に刺激を与えるメディアは「テレビ番組・CM」-映像は消費者に届きやすい

最後に食や健康など、私たちの買い物や消費行動などに強く影響を与えている「情報源」とは一体何でしょうか。最も回答が多かったのは「テレビ番組(ニュース・情報・ワイドショーなど)」(45.7%)でした。「テレビで美味しそうなお店を紹介していると行きたくなる」(女性30代、北海道)、「テレビで話題の商品は、健康や美容に生かせるかなと思えば買う。新商品の紹介があれば、購入したりもしている」(女性40代、兵庫県)など、テレビ番組で紹介する新製品やグルメ等で気になるものは買うという声。さらに「CMで美味しそうな商品が出ていると、つい試してみたくなって買ってしまう」(女性30代、千葉県)など、2位にも「テレビCM」(37.3%)が挙げられ、番組、コマ-シャルに限らず、映像から訴求する情報は消費者に対して高いリーチを持つことがうかがえます。

買い物や消費行動に影響を与える「情報源」は?
1 テレビ番組(ニュース・情報・ワイドショーなど) 45.7%
2 テレビCM 37.3%
3 新聞記事 33.2%
4 メーカー企業ホームページ 27.9%
5 新聞折込広告(チラシ) 27.3%
6 ネットニュース・情報サイト 26.0%
7 友人・同僚からの情報・口コミ 18.2%
8 メーカー企業SNS・メールマガジン 17.6%
9 新聞広告 15.0%
10 家族からの情報・口コミ 14.8%
MA(複数回答)/n=488人

次に2位は「新聞記事」(33.2%)。「新聞記事で新商品の紹介はじっくりと読み、気になれば店舗で実物をチェックする」(女性50代、三重県)、「やはり新聞記事の内容に一番信頼を置いている。雑誌記事はあまり信用していません。自分の経験から情報の信頼性を見分けている」(男性50代、愛知県)など、新聞記事に一目置いているという声。さらに「日々の買い物は、新聞の折り込み広告が主な情報源」(女性40代、兵庫県)など、5位に「新聞折込広告(チラシ)」(27.3%)、9位にも「新聞広告」(15.0%)が挙げられ、「新聞離れ」が顕著とはいえ、依然として新聞が持つ信頼性の高さは揺るぎないものがあることがうかがえます。

その一方で、情報収集メディアの上位にランクインした「ネットニュース・情報サイト」(26.0%)は6位に留まり、テレビや新聞に比べて購買や消費活動に結びつきにくいメディアと言えそうです。自由回答の中には「安いものなら購入して、失敗してもいいけれど、電気製品など高いものはネットだけでは信用できない。ネットを参考にしながらも、ネットを信用していない部分もある」(女性40代、広島県)など、ネットは情報収集に便利なツールながら、100%は鵜呑みにせず、あくまでも参考情報として捉えている人が案外多いようです。

「ネットニュース」より「企業HP」の影響力強し-真面目な日本企業の信頼性から

メディア以外では、4位に「メーカー企業ホームページ」(27.9%)がランクイン。「大手企業のホームページはかなり信用している」(男性40代、千葉県)など、ネットニュースに信用を置けないという声が多かった一方で、企業ホームページに対する信頼度はとても高いという声。自由回答の中には「企業ごとの工夫を凝らした自己アピールなら、その企業に責任がともなっていうので良いも悪いも含めて信頼できる」(男性30代、東京都)など、企業がリスクを負ってまで、裏付けのないデマや虚偽の情報を流すはずがないという声も寄せられました。さらに「企業のメールマガジンが届くので、その内容を参考にしている」(女性50代、東京都)など、8位にも「メーカー企業SNS・メールマガジン」(17.6%)が挙げられ、「真面目」「誠実」な日本企業が持つ信頼性が消費活動にも影響を与えていることがうかがえます。

そのほか、ユニークな情報源では8位に「友人・同僚からの情報・口コミ」(18.2%)。「調味料など、友人からのお勧めで買うことがよくある」(男性30代、京都府)など、信頼を寄せる情報通の友人の「実際に使って良かった」を参考にするという声。さらに「食品については娘からの情報を最も参考にする」(女性60代、北海道)など、10位にも「家族からの情報・口コミ」(14.8%)が挙げられ、友人や家族からの口コミは、大手メディアの情報と同様に大きな影響を持つことが判ります。また「口コミ」という点では、「食べログ」のような口コミサイトや、人気ブロガーや著名人による個人ブログ等を参考にしている人もきっと多いことでしょう。

今回は「情報源」をテーマに、日ごろ皆さんが活用しているメディアについてご意見を聞いてきました。「(新聞を)ほぼ毎日、読んでいる」という声は約6割近く。10年前の調査に比べて15.4%も数値がダウンし、「新聞離れ」が大幅に進行していることが明らかとなりました。その一方で、日々の情報収集ツ-ルとして台頭しているのは「ニュース・情報ウェブサイト(インターネット)」(65.4%)です。「家計負担なし(無料)」「エコ(資源ゴミ回収の手間なし)」という観点からも、ネットニュースの優位性の高さがうかがえます。ところが消費活動に強く影響を与えているメディアについて聞いてみたところ、利用頻度の高い「ネットニュース」よりも、むしろ「テレビ番組・CM」「新聞記事」「メーカー企業ホームページ」の影響力の高さが目立ちました。こうした背景には、玉石混淆のネットニュースに対する信ぴょう性や、信頼性の低さが要因と言えそうです。無料で提供するニュースの中には、記事なのか広告なのか、不透明な情報も多く、情報の受け手である私たちに判断が委ねられています。これはネットばかりではなく、テレビも新聞も同様でしょう。日ごろから一つのメディアの情報のみを鵜呑みにせず、少し面倒でも、2重、3重と様々なメディアから多面的に情報を収集することを心掛けることが大事と言えそうですね。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:549人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年6月14日~6月20日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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