産休・育休制度の利用実態調査(保育士対象) 

2017年06月13日
ウェルクスは、読者を対象に行ったアンケートに基づいた独自のコンテンツを発表。
これは保育士を中心に産休・育休制度の取得のしやすさや利用の実態について聞いたもので、保育士が産休や育休を取りやすい職業なのか、実際の取得状況や、制度利用の際の課題は何なのかなど、現場ならではの声が収集された調査結果となっています。

【調査の概要(一部)】

まず保育士という職業全体について、産前・産後休業や育児休業が取得しやすいと感じるか否かを調査しました。

保育士という仕事について「産休・育休が取りやすい職業だと思う」と回答したのは、全体のわずか20%。それに対し「産休・育休が取りにくい職業だと思う」という回答は52%、「どちらとも言えない」が28%という結果になりました。

 「産休・育休が取りにくい職業だと思う」と回答された方にその理由を伺ったところ、職場全体の人数不足や、担任制という年度途中で抜けにくい体制などが、休業取得の弊害となっているという回答が多く見受けられました。

・担任制のため、休みづらい雰囲気があるから。(30~34歳・保育士/正規職員・女性)

・代わりに入ることのできる先生がいるのか心配。現場の人数がいつもギリギリで回っているので体制が崩れてしまい迷惑をかけてしまいそう。(30~34歳・保育士/正規職員・女性)

次に職場における実際の産休・育休制度の整備状況について伺いました。
 
「あなたの職場では産休・育休制度が整っていると感じますか?」という質問については、「整っていると感じる」という回答が56%、「整っていないと感じる」という回答が30%。「どちらとも言えない」11%、「わからない」3%という結果になりました。

保育士という職業全体のイメージ調査とは異なり、半数以上の方が職場の産休・育休制度の整備を実感できていることがわかります。

しかし一方で、「制度が整っていない」と感じている方にその理由を聞いたところ、「取得自体は可能だが、職員数などの職場環境を考えると取りにくい(55%)」「十分な期間の休業ができない(50%)」「取得実績がない(25%)」など、制度自体はあるものの、その利用に課題がある現状が伺えました。
 
続いて「現在の職場で産休・育休を実際に取得したことがある」と回答された29%の回答者の皆さまに、実際の休業取得状況を伺ってみました。

まず、出産予定日の6週間前(双子以上の場合には14週間前)から請求すれば取得できる「産前休業」について、どれ位の期間取得できたかを聞いたところ、「6週間以上」が過半数の53%、続いて「5~6週間(37%)」、「3~4週間(11%)」という回答結果になりました。

一方産後休業の取得期間については、産後6週間~7週間で職場に復帰したという方が11%、それ以外の89%は法律上取得ができると定められる8週間以上、取得ができたと回答される結果となりました。

また育児休業についても同様に休業取得状況を伺いました。

「育児休業はどれくらい取得しましたか?」という質問に対し、回答が最も多かったのは「12ヶ月(1年)程度」で26%。次いで「4~5ヶ月程度(21%)」「育休は取得しなかった(21%)」という回答が多く寄せられました。

昨今、待機児童問題の深刻化から、保育園入園のために生まれて初めて迎える4月で産休を切り上げる方が多いという事情もありますが、「育休を取得しなかった」という方が2割以上いること、また産後1ヶ月から、法律上取得できる育休期間の半分にあたる6ヶ月未満で育休を切り上げた方が3割に及ぶことから、人員不足などから早めに休業を切り上げ、職場復帰するケースが多い現状も伺えます。

最後に、今後の職場の改善点について「職場にどのような環境、配慮があれば、より産休・育休が取得しやすくなると思いますか?」という質問をしてみました。

最も多く望まれた改善点は「休業中の人の不足分を補える十分な人材の確保」で、回答者の実に77%が必要性を感じていることがわかりました。続いて多かったのが「園長や上司の理解(71%)」、「産休・育休制度について職場でよく認知されること(58%)」。

慢性的な人員不足の解消が、保育士さんの働きやすさへの鍵であることが伺えます。


【調査概要】
・実施期間:2017年5月27日~6月4日
・実施対象:
保育士/正規職員(70%)・保育士/パート・アルバイト(21%)・保育士資格取得見込/インターン・学生(2%)・幼稚園教諭/正規職員(2%)・幼稚園教諭/パート・アルバイト(2%)・その他の保育関連職(5%)
・回答者数:66人(平均年齢:34歳)
・男女割合:女性/98%・男性/2%

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