パッケージ印刷市場に関する調査(2017年) 

2017年06月05日
矢野経済研究所は、国内のパッケージ印刷市場の調査を実施した。

<パッケージ印刷市場とは>
 本調査におけるパッケージ印刷市場とは、軟包装分野と紙器分野を対象とし、これらの分野のコンバーティング(印刷加工)市場を指す。
このうち紙器に関しては、主に外装用途で使われる紙製の箱を指し、紙コップや液体カートンなどの液体容器や紙袋は含まない。また紙器の中でも板紙に印刷加工が施された紙箱を対象にしており、仕上げ紙(くるみ紙)で包み、貼り込んで作られる貼箱や印刷加工がされてない簡易箱、また段ボールについては対象外としている。ただし、段ボールにおいて、用途が重なっているマイクロフルート(F 段、G 段)や一部の板紙との合紙品は含む。

【調査結果サマリー】

◆2015年度のパッケージ印刷市場は1兆3,392億3,500万円、前年度比1.3%増、2016年度は1兆3,526億円、同1.0%増の見込、2017年度は同0.3%増を予測
 2015年度の国内パッケージ印刷市場規模(事業者売上高ベース)は1兆3,392億3,500万円、前年度比1.3%増となった。軟包装分野が拡大推移する中で、紙器分野も2015年度は微増で推移している。2016 年度も軟包装分野は引き続き拡大、紙器分野もほぼ横ばいで推移する見通しで、2016年度のパッケージ印刷市場規模は1兆3,526億円、同1.0%増となる見込みである。また2017年度の同市場規模は1兆3,570億円、同0.3%増と予測する。

◆軟包装分野は拡大傾向、紙器分野も好調な需要を背景に一定の市場規模を維持
 軟包装分野のパッケージ印刷は、近年拡大基調にある。2015年度も依然コンビニエンスストア向けが好調に推移し、PB品の増加も含め、食品・菓子向けの需要が概ね拡大したことで、市場規模は更に拡大している。紙器分野のパッケージ印刷も漸減している需要分野がある中で、2015年度はプラス要因が複合的に影響し、市場規模は微増で推移、2016年度もほぼ横ばいで推移する見通しで、好調な需要を背景に一定の市場規模を維持している。


【調査概要】
調査期間:2017年2月~4月
調査対象:国内主要軟包装コンバータ(印刷加工事業者)、紙器コンバータ等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに郵送アンケート調査を併用

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[矢野経済研究所]
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