「父の日」をテーマにした調査(20歳以上の男女対象) 

2017年05月24日
アサヒグループホールディングスは、「父の日」をテーマに調査を実施。

【調査結果サマリー】

・4割近くが「今年の父の日を祝う」と回答-「母の日」と比べると約2割減
・「母の日」の第3の主役に「妻」の存在感が高まる一方、「夫」は今一歩
・父の日ギフトの予算は「5千円未満」が主流-夫婦の実家で総予算1万円が目安
・父の日の人気ギフトは「お酒」「外食」-親子水入らずで一杯やりながら過ごす
・日常使いの「夏物衣類」にも高い支持-親子間では「現金」という選択も
・理想の父親像は「尊敬」「頼り」「包容力」-何でも受け止める広い心と問題解決能力
・お父さんの平均点は「68.0点」-家族から尊敬されるか否かが点数に反映!?

【調査結果】

4割近くが「今年の父の日を祝う」と回答-「母の日」と比べると約2割減

今年の「父の日」、何かプレゼントを贈る予定がある人はどの位いるのでしょうか。「うなぎのかば焼き詰め合わせを宅配便で贈る」(男性30代、東京都)など、「既にプレゼントを決めている」、「(まだ具体的に決めていないが)何かプレゼントを贈る予定」と回答した人は33.3%。さらに「義父の好きな刺身を買って、一緒に食事を楽しむつもり」(女性40代、愛知県)など、「モノでないものを贈る予定」という声も4.0%を数え、全体の4割近くの人びとが「(何らかの形で)今年の父の日を祝う」ことが明らかとなりました。自由回答の中には「母の日に両親に渡した」(男性30代、大阪府)など、5月14日の「母の日」に「父の日ギフト」も合わせて、両親にプレゼントを既に渡したという人もいました。確かに「母の日」「父の日」は連続でやってくるため、同時に祝うというのも合理的な方法と言えるかもしれません。

ちなみに先月実施した「母の日」調査と比較してみたところ、「(何らかの形で)母の日を祝う」という声は56.9%を占め、「父の日のお祝い」(37.3%)は「母の日」に比べて19.6%も低い結果となりました。多くのご家庭で恒例化している「母の日のお祝い」に対し、「父の日」は家族行事としての定着度がそれほど高くないことがうかがえます。

「母の日」の第3の主役に「妻」の存在感が高まる一方、「夫」は今一歩

誰にプレゼントする?
1 自分の父 80.0%
2 義理の父 34.8%
3 夫(女性回答) 11.3%
4 祖父 1.3%
5 知人男性 0.9%
MA(複数回答)/n=230人
(「父の日を祝う」と回答した人)

4割近くのご家庭で「父の日を祝う」ことが判りましたが、では具体的には誰を祝うのでしょうか。「実家にいる父に毎年コーヒーを贈っている。遠方なので、ネットで買ってお家に届けている」(女性30代、沖縄県)など、「自分の父」という声が最も多く80.0%。さらに「義父にビール、(自分の)父に青汁をプレゼントする」(女性30代、大阪府)など、「義理の父」(34.8%)が続き、既婚者の場合は、夫婦双方の実家にギフトを贈るという声も目立ちました。また、それぞれの父の趣味や嗜好合わせて「別のギフトを選ぶ」という場合もあれば、自由回答の中には「自分の父と義理の父に時計をプレゼントする」(男性40代、大阪府)など、実父と義理の父にあえて差を付けず、同じギフトを贈るという人もいました。

「実父・義理の父」以外では、3位に「夫(女性回答のみ)」(女性=11.3%)がランクイン。「母の日に主人は私が大好きなビールを買ってきてくれました。父の日は主人の好物の料理で、日頃の感謝を伝えようと思っている」(女性40代、岩手県)など、夫に感謝や労いの気持ちを伝えたいという声も寄せられました。ちなみに先月実施した「母の日」調査によれば、「母の日」に夫が「妻を労う」という声は14.6%であったの対し、「妻から夫への労い」(11.3%)は「夫から妻へ」に比べてやや下回る結果になりました。実母、義理の母に次いで「母の日」の第3の主役として「妻」の存在感が高まる一方で、「父の日」における「夫」の存在感は今一歩であることがうかがえます。

父の日ギフトの予算は「5千円未満」が主流-夫婦の実家で総予算1万円が目安

次に一人当たりの「父の日ギフト」の予算を見ていきましょう。「予算1,500~3,000円、麦焼酎か日本酒。飲んだことのなさそうな蔵元のものを探してプレゼントしたい」(女性40代、東京都)など、「1,000~3,000円未満」と回答した人が最も多く27.2%。さらに「3,000円から5,000円の間で、普段身に付けられる物にしたいと考えている」(女性40代、福岡県)など、「3,000~5,000円未満」(26.8%)が続き、全体の半数以上の人びとが「1,000~5,000円未満」の予算でギフトを探していることが明らかとなりました。また実父と義理の父にギフトを贈っているご家庭では、その倍の「1万円未満」が総予算と言えそうです。

「5,000円未満」の予算が目立った一方、「10,000円以上」という声も11.6%を数えました。自由回答の中には「10,000円くらいで、メタボな父にヘルシーで健康的な食材とスイーツ」(女性30代、山口県)「欲しがっていたので、30,000円のパソコンを贈りたい」(男性40代、大阪府)など、父自身が買うにはやや高額な商品を贈ってあげたいという声。さらに中には「予算は決めず、父の喜ぶ実用的な物を選んでいる」(女性30代、大阪府)など、予算に糸目を付けずにギフト選びをするという人もいました。その反面、「メールで感謝の文と、家族の写真を贈る」(男性40代、京都府)など、「お金はかけない」(0.9%)という人もいました。

父の日の人気ギフトは「お酒」「外食」-親子水入らずで一杯やりながら過ごす

では今年の「父の日」、皆さんが贈りたいギフトを具体的に見ていきましょう。堂々のトップは「お酒類(ビール、焼酎、ウイスキーなど)」(51.1%)でした。「(父は)お酒が大好きなので、ビールを3,000円分くらい渡す」(男性40代、神奈川県)、「毎年、メッセージカードを付けてウイスキーかブランデーの洋酒を贈っている」(男性70代、山口県)など、晩酌に欠かせない「アルコールギフトが一番」という声。さらに「父のお気に入りの焼酎を飲みながら、お寿司屋さんで食事する」(女性50代、北海道)など、5位にも「居酒屋やレストランなどで一緒に外食」(6.6%)が挙げられ、外食しながら、親子水入らずで一杯やるという声も寄せられました。「母の日=カーネーション」であるように、「父の日」の代名詞は「お酒」と言っても過言ではないかもしれません。

今年の「父の日」に贈りたいものは?
1 お酒類(ビール、焼酎、ウイスキーなど) 51.1%
2 衣服類(ジャケット、シャツ、靴下など) 22.3%
3 甘いもの(ケーキ、和菓子など) 18.3%
4 ファッション小物類(ネクタイ、ベルト、財布など) 15.7%
5 居酒屋やレストランなどで一緒に外食 6.6%
6 手づくりのご馳走(手料理・ホームパーティー) 6.1%
7 健康器具(マッサージ機、血圧計、体脂肪計など) 4.8%
8 現金 3.9%
8 健康食品(サプリメント、健康茶など) 3.9%
8 健康器具(マッサージ機、血圧計、体脂肪計など) 3.9%
MA(複数回答)/n=229人

お酒以外では、3位に「甘いもの(ケーキ、和菓子など)」(18.3%)がランクイン。「甘いものが好きなので、チョコレートを使ったお菓子をプレゼントしたい。ただ、最近太ったことを気にしているので、なるべく甘さ控えめの物を選びたい」(女性30代、岡山県)、「父はブランド好きなので、有名菓子店のお菓子が一番喜ぶ」(女性40代、栃木県)など、酒好きと共に「甘党」のお父さんも意外に多く、ケーキや和菓子等のスイーツギフトにも人気が集まりました。また、メタボなどの健康状態に配慮して「甘さ控えめで」という声も寄せられました。

日常使いの「夏物衣類」にも高い支持-親子間では「現金」という選択も

グルメギフトに続き、人気の2位は「衣服類(ジャケット、シャツ、靴下など)」(22.3%)。「パジャマをスーパーの『父の日コーナー』で買って、祖父には母の実家に行って手渡す。父には夕食後に『父の日ケーキ』を食べながら渡す」(女性20代、北海道)、「毎年決まっていて、Yシャツをあげる。消耗品が一番」(男性20代、東京都)など、よそ行きではなく普段使いの夏物衣類など、消耗・実用性の高いギフトを選ぶという声。さらに4位に「ファッション小物類(ネクタイ、ベルト、財布など)」(15.7%)が続き、「ファッションアイテム」は「グルメ」と並んで人気の2大ギフトと言えそうです。そのほか、7位に「健康器具(マッサージ機、血圧計、体脂肪計など)」(4.8%)、8位にも「健康食品(サプリメント、健康茶など)」(3.9%)が挙げられ、お父さんの健康維持を心配して健康関連ギフトを贈る人も目立ちました。

ランキング圏内で見逃せないのは、8位「現金」(3.9%)です。「こだわりがある父なので、自分で選んでもらってお金を渡すか、商品券を贈るかも知れません。予算は1万円位」(女性30代、千葉県)、「気に入ったものを買って欲しいので、毎年現金を封筒に入れて渡す」(女性50代、岡山県)など、家族以外に贈ることが多い「中元・歳暮」では気兼ねしますが、身内間のギフトなら、むしろ好きなものを自由に買ってもらえる「現金」のほうが合理的と考える人も少なくありませんでした。家族ならではのギフト選択といえるかもしれません。

理想の父親像は「尊敬」「頼り」「包容力」-何でも受け止める広い心と問題解決能力

ここまで今年の「父の日ギフト」を見てきましたが、次に皆さんが思う「理想の父親像」を見ていきたいと思います。最も回答が多かったのは「家族から尊敬される」(46.1%)でした。「頼りになって尊敬できる父であってほしい」(女性30代、沖縄県)、「理想は包容力があって尊敬できる父がいい」(女性30代、神奈川県)など、家族の中でも一目置かれ、人格も行動も見習うべき存在が理想という声。さらに「どんな時でも家族を助けてくれる」(女性30代、大阪府)など、3位に「イザという時に頼りになる」(33.8%)、4位にも「包容力がある」(31.7%)が挙げられ、常に家族を見守り、何かあってもドンと受け止める広い心と、その問題を解決する力を求める声が目立ちました。いわば、仕事や趣味よりも、家族を一番に考えてくれるのが「理想の父親像」と言えるかもしれません。また自由回答の中には「何でも話したり相談が出来て面白い。遊びに連れて行ってくれる」(女性30代、群馬県)など、7位に「良き相談相手」(19.3%)、10位にも「子ども好きでよく遊ぶ」(14.4%)が続き、子煩悩なお父さんにも評価の高さがうかがえます。

理想のお父さん像とは?
1 家族から尊敬される 46.1%
2 家族想いで優しい 42.3%
3 イザという時に頼りになる 33.8%
4 包容力がある 31.7%
5 頭が良い・知識が豊富 24.5%
6 仕事をバリバリしている 23.7%
7 良き相談相手 19.3%
8 ユーモアがある 17.5%
9 真面目 16.2%
10 子ども好きでよく遊ぶ 14.4%
MA(複数回答)/n=399人

「家族想い」以外では、6位に「仕事をバリバリしている」(23.7%)。「よく働き安定した生活が出来ること」(男性60代、)京都府)など、お父さんが一生懸命に働く姿は「家族に不自由のない生活と安心感を与える」という声。その一方で、自由回答の中には「(私の父は)仕事熱心ですが、家事は全くしなかったため母の負担が大きかった」(女性40代、兵庫県)、「(私の夫は)仕事はもちろんバリバリしていますが、土日休みはなく、なかなか学校行事に参加してくれませんでした」(女性40代、岩手県)など、仕事を第一優先にするお父さんや夫に対しては、家事の手伝いや子どもとの遊び時間を増やして欲しいという声も寄せられました。昨今、「ライフワークバランス」が叫ばれていますが、家庭と仕事を両立できる父親が求められていることがうかがえます。そのほか、「知識が豊富な父親が理想」(女性30代、山口県)など、5位「頭が良い・知識が豊富」(24.5%)、8位「ユーモアがある」(17.5%)、9位「真面目」(16.2%)、11位「強くたくましい」(13.7%)が続き、父親に対して、「知勇兼備」「文武両道」なパーフェクトな男性を思い描く人が多いようです。

お父さんの平均点は「68.0点」-家族から尊敬されるか否かが点数に反映!?

「理想の父親像」を見てきましたが、実際の皆さんのお父さんは、その理想にどのくらい近いのでしょうか。最後に皆さんのお父さんを100点満点で採点してもらったところ、皆さんの点数を合計して総回答人数で割った平均点は「68.0点」でした。「年齢の割にギターを弾くなど趣味が多く、若く見えてオシャレなので自慢の父」(80点、女性30代、岡山県)など、「80~89点」という声が最も多く22.5%。さらに「90~99点」(11.2%)、「満点(100点)」(15.1%)という声も26.3%を数え、全体の半数近くの人びとが「80点以上」という高得点を付ける結果となりました。最近では仕事よりも家庭を重視する「優しいマイホームパパ」が増えていますが、自由回答の中には「とにかく仕事好きで尊敬できる。寡黙で厳しい一昔前の古いタイプの父親像そのもので、言葉より背中で語るタイプ。(僕は)父親を超えられないので申し訳ない」(100点、男性40代、京都府)など、「厳格な父親こそが理想的な父親像」という人もいました。友達のようにフレンドリーなお父さん、背中で語るお父さんなど、「理想の父親像」は各ご家庭で様々ですが、共通するのは家族から尊敬される態度や行動が取れているか否かという点かもしれません。

その反面、「仕事は一生懸命にやっていましたが、家族経営だったのに自分だけが働いていると思うタイプで母は苦労していた。短気で融通が利かないところも苦手だった」(25点、女性50代、東京都)、「(子どもの頃)単身赴任が長くて、あまり交流も無くて遊んでくれなかった」(10点、女性30代、群馬県)など、「50点未満」の手厳しい採点も15.9%を占めました。

今回は「父の日」を控え、今年の「父の日ギフト」の計画および「理想の父親像」について聞いてきました。「(何らかの形で)今年の父の日を祝う」と回答した人は全体の37.3%。一方で、今年の「母の日」調査によれば、「母の日を祝う」という声は56.9%を数え、「母の日」に比べて「父の日」の存在感の薄さが明らかとなりました。さらに「母の日」に「夫から妻へギフトを贈る」という声は14.6%を占め、「母の日」の「実母」「義理の母」に続く第3の主役として「妻」が浮上していますが、今回の「父の日」調査によれば、「妻から夫へギフトを贈る」という声は11.3%に留まりました。少し寂しい結果ではありますが、「父の日」の存在感の薄さがうかがえます。おそらく世のお父さんたちもプレゼントが欲しいわけではないと思うのですが、何もなく通り過ぎていくことに寂しさを感じている方もきっと多いことでしょう。できれば、今年は「いつもお仕事ご苦労様」「いつまでも元気でいてね」など、労いのひと言を掛けてみてはいかがでしょう。きっと、その一言でお父さんはとっても喜んでくれるはずですよ。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:620人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年5月17日~5月23日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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