クリアな肌に関する乾癬患者調査(世界31カ国の尋常性乾癬と診断されている患者対象) 

2016年10月20日
ノバルティス ファーマAGは、日本を含む世界31カ国にわたり、8,338人の乾癬の患者さんが参加した過去最大規模の乾癬患者調査「Clear about Psoriasis Patient Survey(クリアな肌に関する乾癬患者調査)」の結果を発表しました。この調査は、世界25の患者団体の協力のもと「クリアな肌」に対する乾癬患者さんの想いを初めて調べたのものです。

【調査結果】

■世界31カ国(8,338人)の調査結果:

中等症から重症の乾癬患者さんの84%は、差別や侮辱された経験があり、多くの患者(40%)は、公衆の面前で皮膚をジロジロと見られたりした経験を持っています。また、約半数(45%)の患者は、「うつる病気か」と聞かれたことがあります。
16%の患者さんが、自分を守るために引きこもっていることから、乾癬が患者さんの人生や精神衛生に与える深刻な影響についても明らかになりました。
希望や自信のなさから、皮膚に症状がみられる患者さんの56%が「クリアな肌」を取り戻すことが出来ないと考えています。

■日本(204人)の調査結果:

●差別などの経験(図2)
・日本でも差別や侮辱を経験している患者が72%にも上っており、24%の患者さんが公衆の面前で皮膚をジロジロ見られ、恥ずかしい思いをしたり(64%)、22%の患者が「うつるのか」と聞かれ、侮辱された(43%)と感じています。

●治療のゴールと期待
・皮膚に症状がみられる日本の患者の82%が「クリアな肌」を取り戻すことは、難しいと考えています。これは31カ国中で最も高い数字です。(図3)
・「自分の希望に対し、これまで医師と話し合ったことがない」という人は世界31カ国で17%に対し日本は30%と高い結果でした。(図4)
・「クリアな肌/ほぼクリアな肌」になった薬剤に出会うまで5年以上かかった人の割合が世界31カ国で28%、日本は40%でした。(図5)
・日本では患者は有効な治療手段を見つけるまでに平均3名の医師を受診し、平均4つの薬剤を試しています。

●パートナーとの関係(図6)
・37%の患者が乾癬がパートナーとの関係に影響したと感じています。また、25%がパートナーに対し劣等感を感じています。
誰かが自分の肌に触れることを嫌悪している患者が24%おり、性的な関係を持つことを避けている人が29%います。

●仕事に対する乾癬の影響(図7)
・55%の患者が仕事に対して乾癬は影響していると回答しており、はがれ落ちた皮膚がそこら中に散らばっていること(57%)や、集中が出来ないこと(51%)が悩みとして挙げられていました。
・職場でも同僚や顧客から差別された経験を持つ方が12%います。また、17%の患者が、仕事を失わないか心配をしています。

●心の健康
・19%の患者は、乾癬が原因で精神疾患と診断されています。具体的には11%が不安神経症、12%はうつ病でした。(図8)
・また、日本でも引きこもりになっている患者が約1割(9%)いることから、この疾患の精神的負担の大きさを示しています。(図9)
・約3割(29%)の患者が、乾癬が原因で夢を諦めたことがあると回答、一方で半数


【調査概要】
実施時期:2015年10月-2016年3月
調査手法:患者はオンライン・パネルか患者団体を通じてリクルート
調査はオンラインで実施
調査対象:世界31カ国の尋常性乾癬と診断されている患者

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ノバルティス ファーマ]
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