「大学発ベンチャーの設立状況等」に関する調査 

2017年04月26日
経済産業省は、大学発ベンチャーに関する調査を実施し、現存する大学発ベンチャーが1,851社と平成26年度調査時(1,773社)より増加し、黒字化した大学発ベンチャーの割合は55.7%と平成27年度調査時(55.6%)とほぼ同様であることなどを明らかにしました。

1.背景・経緯
経済産業省は平成26、27年度と大学発ベンチャーに関する調査を実施しており、近年は、大学発ベンチャー新規設立数も頭打ちになってきているところです。これらの状況を分析するためには、大学発ベンチャーの設立状況や黒字化した大学発ベンチャーの割合等の基礎データを継続的に把握することが重要であり、平成28年度調査においても引き続き調査を行いました。

2.調査の結果概要

大学発ベンチャー設立数について、平成28年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは1,851社であり、平成27年度調査時より増加していることがわかりました(平成27年度調査で確認されたのは1,773社)。

大学発ベンチャーの事業ステージについて、平成27年度調査時は黒字化した大学発ベンチャーの割合は55.6%でしたが、平成28年度調査では55.7%とほぼ同様であることがわかりました。

また、大学発ベンチャーの分類と業種の関連について、大学発ベンチャー全体で見ると、バイオ・ヘルスケア・医療機分野の割合は約30%と大きいことがわかりました。他方、学生ベンチャーについては、IT(アプリケーション、ソフトウェア)の割合は約40%、協同研究ベンチャーについては、バイオ・ヘルスケア・医療機分野の割合が約30%、環境テクノロジー・エネルギー分野の割合が約23%と大きいことがわかりました。


【調査概要】
委託先:野村総合研究所
(1)大学発ベンチャー設立状況等調査
■実施時期:2016年11月〜12月
■実施対象:全国の大学、高専、TLO、インキュベーション施設、都道府県(計1,275機関)
■実施項目:各実施対象機関が把握している大学発ベンチャーをアンケートにより調査。
アンケートで把握できた大学発ベンチャーのうち、現存確認できないもの等を除外し、現存する大学発ベンチャーのみを抽出。
■発送数/回収数:1,275発送/ 597回収

(2)大学発ベンチャーに関する基礎調査
■実施時期:2017年1月~2月
■実施対象:「(1)大学発ベンチャー設立状況等調査」によって設立が把握された大学発ベンチャー
■調査項目:各大学発ベンチャーの起業した年度および2015年度の従業員数・売上高等
■発送数/回収率:1,959発送/ 332回収

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[経済産業省]
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