キャリタス就活2018 学生モニター調査(2017年5月) 

2017年05月15日
ディスコは採用広報開始から2カ月経過時点の学生の就職活動の状況について調査しました。選考解禁1カ月前にもかかわらず、内定率は4割近くに上っていることがわかりました。

【主な調査結果】

1.エントリー状況
○一人あたりのエントリー社数の平均は35.9社。前年同期調査(42.8社)より6.9社少なくなっています。
○エントリーした企業は、3月より前に知った企業が7割強を占めました。

2.セミナー・会社説明会への参加状況
○企業単独セミナーへの参加社数は14.1社。前年(15.1社)を下回りました。

3.選考試験の受験状況
○エントリーシート提出社数の平均は13.4社。1カ月間で5.6社増加しました。
○選考試験の平均受験社数は、筆記8.9社、面接5.1社、グループディスカッション2.7 社でした。

4.5月1日現在の内定状況
○内定率は37.5%。前年(29.1%)を8.4ポイント上回りました。
○内定者のうち、就職先を決定し活動を終了したのは27.8%。前年(17.1%)より10.7ポイント増加しました。

5.内定を得た企業の属性
○内定業界は「情報処理・ソフトウエア」「建設・住宅・不動産」「調査・コンサルタント」の順となりました。
○内定企業の従業員規模は「1,000人~4,999人」が32.6%で最多。「5,000人以上」は24.0%で前年同期(20.7%)より、占める割合が高い結果になりました。

6.就職先を決めて就職活動を終了した背景
○「就職決定企業に満足したから」が9割超(91.1%)でした。

7.就職活動継続学生の動向
○現時点の志望業界1位「銀行」、2位「官公庁・団体」、3位「医薬品・医療関連・化粧品」と続きます。

【調査結果】

1.エントリー状況
採用広報解禁から2カ月が経過した5月1日時点での就職活動は、どのように展開しているだろうか。
前回調査(今年4月)および前年度調査との比較を中心に、全体的な活動状況を確認してみたい。
まず、一人あたりのエントリー社数の平均は35.9社。4月調査の31.7社から4社程度の増加にとどまり、前年同期調査(42.8社)を7社近く下回った。解禁直後の3月調査では前年同期をやや上回っていたが、その後の伸びは鈍い。前年(2017年卒者)の就職戦線では一人あたりのエントリー社数は大きく減ったが、今年はさらに減少し、2年前の2016年卒者(50.8社)と比べると7割の水準にまで落ちている。
エントリーした企業を知った時期を見ると、「3月より前のインターンシップや業界・企業研究などで知った企業」の割合が前年同期調査よりも増えている(2.4割→2.7割)。学生の就活解禁前の活動が活発になった結果であり、早期の絞り込みにもつながったと見られる。

2.セミナー・会社説明会への参加状況
セミナー・会社説明会のこれまでの平均参加社数は34.6社。このうち企業単独セミナーを見ると、14.1社でエントリー同様に先月調査からの伸びは鈍い。3月から4月にかけて前年同期を上回り順調に増えているように見えたが、ここにきて早くもペースダウンし、前年同期(15.1社)を下回った。
採用の日程ルールは前年と変わらないが、企業が前年よりも選考時期を前倒す傾向が見られる。当社が3月下旬に実施した企業調査(有効回答670社)では、全体の4割が選考開始時期を前年より早めると回答していた。そうした企業側の動きに合わせ、4月はセミナーに加え、エントリーシートを提出したり、面接の準備に時間を費やしたりする学生が多かったのではないだろうか。
なお、学内開催のもの(学内セミナー)、合同開催のもの(合同企業セミナー)ともに、参加社数は先月調査からほとんど増えていなかった。

3.選考試験の受験状況
5月時点で学生が企業の選考プロセスにどの程度進んでいるのか、その社数を確認してみよう。
まず、エントリーシート(ES)の提出社数の平均は、先月(4月)からの1カ月で5.6社増加し、13.4社になった。前年同期(13.1社)を上回ってはいるが、前年実績との差は縮まった。提出のタイミングが前倒しになっていただけで、今後の伸びは鈍いと見るのが妥当だろう。
筆記試験や面接試験に関しては、いずれも前年同期をやや上回っている。エントリー社数が減少している割に面接受験社数が増えているのは、6月を待たずに面接を開始する企業が増えたという企業側の事情に加え、学生側も選考を受けたい企業に絞ってエントリーをした結果と見ることができる。
いずれにしても、選考試験受験社数が大きく増えるのはこれからだ。

4.5月1日現在の内定状況
就職活動スタートから2カ月が経過し、内定を得る学生は一気に増えた。5月1日現在の内定率は
37.5%で、6月の選考解禁を待たずに内定を手にした学生は4割に迫る。先月(4月1日)の14.6%から1カ月で22.9ポイントの増加。前年同期(29.1%)に比べ8.4ポイント高く、前年よりも企業の内定出しのペースが早まっている様子がよくわかる。内定率は文系より理系で高く、男女とも4割を超えている(理系男子44.2%、理系女子42.3%)。
内定取得学生のうち就職先を決めて就職活動を終了したのは27.8%。前年同期(17.1%)を大きく上回り、就職先決定のタイミングも早まっている。

5.内定を得た企業の属性
5 月 1 日現在で内定を得ている学生に内定企業の業界を尋ね、上位業界をまとめた。(全 40 業界。複数回答あり)
「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」が最も多く、割合も29.0%と集中している。文系・理系とも1位であり、文理問わず多くの学生が選考を受け、実際に内定を手にしている様子がわかる。
2位は「建設・住宅・不動産」(14.2%)で、3位は「調査・コンサルタント」(13.4%)。先月(4月)調査とは順位が入れ替わり、「建設・住宅・不動産」がこの1カ月で多く内定を出したことがうかがえる。
内定を得た企業の従業員規模の比率を出し、前年同期調査と比較してみた。従業員 1,000 人以上の大手企業が過半数を占めることに変わりはないが、今年はとりわけ「5,000 人以上」の占める割合が高く、20.7%から 24.0%へと増加した。より大企業において日程ルールの形骸化が進んでいるのだろうか。
内定を得た企業のインターン参加経験比率については、この 3 カ月の推移を見てみた。3 月調査では内定企業の 6 割(60.9%)がインターンシップに参加した企業だったが、徐々に比率は下がり、この 5月調査では 44.6%。

インターンシップ参加有無別に、現時点での就職意思決定状況を比較してみた。選考解禁前ということもあり、ともに「まだ保留」が 6 割を超えているが、「ここに決定した」の割合に差が見られる。
インターンシップ参加企業では 2 割を超えているが(20.2%)、非参加企業では 1 割台(14.8%)。インターンシップ参加企業からの方がより早い時期に内定を得ていたことが、現時点では影響しているのだろう。インターンシップと意思決定の関連性については、就職戦線が一段落した後に改めて検証してみたい。

6.就職先を決めて就職活動を終了した背景
5 ページで見たように、内定取得学生のうち約 3 割(27.8%)は、就職先を決定して就職活動を終了していた。選考解禁を前に就職活動を終了した学生にその背景を尋ねたところ、「就職決定企業に満足したから」が圧倒的に多く、9 割以上が選んだ(91.1%)。早期終了者は、就職決定企業に十分に納得して活動を終えたという人が大半だ。

7.就職活動継続学生の動向
ここからは、内定保持者を含め就職活動を継続している学生の動向を見ていこう。
現時点での志望業界を 40 業界の中から 5 つまで選んでもらったところ、最も多いのは「銀行」(19.7%)で、以下「官公庁・団体」(14.6%)、「医薬品・医療関連・化粧品」(14.3%)、「素材・化学」(14.2%)と続く。
文理男女別に見ると、文系は男女とも「銀行」が首位で、3割近くが志望し人気が集中している。理系は、男子は「電子・電機」(25.4%)、女子は「医薬品・医療関連・化粧品」(39.0%)が最も多い。

今後、就職活動をどのように進めていくつもりかという方針・戦略を尋ねた。最も多かったのは「現在選考が進んでいる企業に絞って活動する」(30.2%)。前年同期調査では「これまでに興味をもった企業を中心に」が最多だったが、今年は大きく割合を下げた。前年より選考のタイミングが前倒しになっていることが、この指標からもうかがえる。現在選考が進んでいる企業から内定をもらえなかった場合には、新たな企業に目を向ける必要性に迫られる学生も出てくるだろう。いずれにせよ、今後の動向が注目される。

就職先を決定して就職活動を終了したいと思う時期は、「6 月前半」(28.7%)が最も多く、これに「6月後半」(27.2%)が続いた。前年同期調査では「6 月後半」が最も多かったが、今年は「6 月前半」へと早まっている。なお、6 月後半までを合計すると 68.0%になり、前年調査(62.0%)を 6 ポイント上回る。

続いて、自身の進捗度合をどのように感じているかを尋ねた。「順調に進んでいる」「やや順調に進んでいる」と回答した学生は合わせて 52.0%、「苦戦している」「やや苦戦している」は 48.0%と、感じ方は半々に分かれた。前年同期と比べ内定率は高いにもかかわらず、学生自身が感じる進捗度合には、前年と大きな差は見られなかった。


【調査概要】
調査対象:2018年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答者数:1,295人(文系男子419人、文系女子378人、理系男子330人、理系女子168人)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2017年5月1日~8日
サンプリング:キャリタス就活2018学生モニター(2016年卒以前は「日経就職ナビ・就職活動モニター」)

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