「家計」に関するアンケート調査(20~79歳の既婚男女対象) 

2017年04月28日
明治安田生命保険相互会社は、新生活のスタートにあわせ、「家計」に関するアンケート調査を実施しました。
調査対象:20~79歳の既婚男女

【調査結果サマリー】

1.家計の管理とおこづかい
■個人消費の回復はまだ遠い!?おこづかい額は調査開始以来最低の「25,082円」!
・夫とのランチ格差はさらに拡大! 妻のランチ代は、調査開始以来最高!
・子どもに毎月おこづかいをあげる派?あげない派?
 おこづかいをあげる派は約5割! おこづかいの平均額は「2,730円」!
・仕事も家庭も互いに自立!?フルタイムの共働き夫婦の約3割が家計を別々に管理!

2.貯蓄とへそくり
■貯蓄額でも世代格差が!約2割が貯蓄額0円!貯蓄額は、平均「1,274万円」!
・投資への意識は低い!?貯蓄方法は、「銀行預金・貯金」が大半!
・へそくり金額は、全体で約17万円の減少!
 妻のへそくり金額は、夫の約1.7倍!家計を管理する女性が多く貯めている結果に!

3.お金に関する意識
■実感なき景気回復!?家計に余裕ができたと答えた人はわずか8.0%!
・家計に余裕がなくなった理由は、日用品・食料品等の支出増加が最多!
・節約意識を持っている人は全体の約8割! 節約方法は、手軽にできることを中心に!
 電力会社の変更や携帯会社の変更は、それぞれ約1割にとどまる!
・節税対策には、ふるさと納税が人気! 保険商品やNISA等も人気!
・持ち歩く金額にも男女間の差が! 持ち歩く金額平均は「15,591円」!

4.働き方とお金
■日々の生活で精一杯!?現在の給与に満足している人はわずか14.4%!
・貯蓄への意識は強い! 給与に満足していない理由は、「貯蓄をするお金がないから」がトップ!
・低所得層の増加が一因か!?20代男性の約4人に1人が副業をしていると回答!
・「収入の壁」は女性活躍の壁!?「一方がパート」の家庭は、約2人に1人が「収入の壁」を意識!「収入の壁」がなければ、約200万円の年収を希望! 

【調査結果】

1.家計の管理とおこづかい

(1)夫婦のおこづかい
個人消費の回復はまだ遠い!?
おこづかい額は調査開始以来最低の「25,082円」!

○夫婦のおこづかい(月に自由に使えるお金)の金額について聞いてみました。
○全体の月平均額は、昨年から4,421円減少し、2007年の調査開始以来最低の「25,082円」となりました。夫婦別では、夫は昨年から3,186円減少し「31,764円」、女性は5,632円減少し「18,424円」でした。2016年2月に日本銀行がマイナス金利を導入し、2%の物価上昇をめざしていますが、その鍵を握る「個人消費」は、本調査結果を見る限り、まだまだ回復への道のりは遠いようです。
○また、希望するおこづかい金額を聞いてみたところ、夫は「45,750円」と実際の金額と約1万4千円の開きが、妻も「28,670円」と約1万円の開きがありました。
夫婦ともに希望するおこづかい金額と現実との差は大きく、日々節約を余儀なくされている方が多いようです。 

(2)夫婦のランチ代

○夫婦それぞれの平日のランチ代について聞いてみました。
○夫は「500円台」(29.9%)が最多で、平均金額は、昨年からほぼ横ばいの「704円」となりました。一方、妻は「1,000円~1,500円未満」(37.5%)が最多で、平均金額は大きく増加し、2013年の調査開始以来最高の「1,204円」と、夫の約1.7倍の金額となっています。
○夫婦間のランチ格差は大きく拡がっており、夫には少し寂しい結果となりました。

(3)子どものおこづかいとお年玉

○子どものおこづかいとお年玉について聞いてみました。
○子どもにおこづかいを毎月あげている家庭は、全体で55.7%と約5割という結果となりました。内訳では、「小学生(6~11歳)」(41.4%)、「中学生(12~14歳)」(67.0%)、「高校生(15~17歳)」(77.0%)という結果となり、小学生でおこづかいをあげている家庭は半数以下であることがわかりました。
○おこづかいの平均額は、全体で「2,730円」という結果となりました。内訳では、「小学生」が「1,079円」、「中学生」が「2,266円」、「高校生」が「5,072円」という結果となり、小学生から進学するごとに2倍程度に増やしていく家庭が多いようです。
○また、子どもにお年玉をあげている家庭は、全体で73.7%と約7割の家庭でお年玉をあげている結果になりました。内訳では、「小学生」(72.9%)、「中学生」(73.9%)、「高校生」(75.4%)という結果となりました。
○お年玉の平均額は、全体で「8,697円」という結果となりました。「小学生」が「7,455円」、「中学生」が「8,752円」、「高校生」が「11,313円」という結果となり、子どもの夢の大台「1万円」に乗るのは、「高校生」になってからが多いようです。

(4)夫婦の家計管理
仕事も家庭も互いに自立!?
フルタイムの共働き夫婦の約3割が家計を別々に管理!

○夫婦の家計管理方法について聞いてみました。
○「妻が家計を管理している」(65.8%)の回答が、「夫が家計を管理している」(19.1%)、「家計を分けて管理している」(14.3%)を大きく上回りました。家計の財務大臣の座は、女性が握りつづけている傾向があるようです。
○夫婦の働き方別にみると、「夫婦共働き(両方フルタイム)」の夫婦は、「妻が家計を管理している」が51.7%にとどまる一方、「家計を分けて管理している」が28.8%と高い割合となりました。社会における女性の活躍が推進されている昨今、家計の男女共同参画が進展していくことが予想されます。 

2.貯蓄とへそくり

(1)貯蓄額と貯蓄の目的
貯蓄額でも世代格差が!
約2割が貯蓄額0円! 貯蓄額は、平均「1,274万円」!

○世帯の貯蓄額と貯蓄の目的について聞いてみました。
○貯蓄額の平均は、「1,274万円」となりました。内訳は、「0円」(18.8%)がトップ、次いで「100万円~300万円未満」(15.9%)、「500万円~1000万円未満」(15.6%)の順になりました。約2割の世帯が貯蓄額「0円」という結果となり、日々の生活で精一杯で、貯蓄する余裕がない家庭も多いようです。
○また、貯蓄の目的については、「将来のため」(64.4%)がトップ、次いで、「いざというときのため」(64.3%)、「子どもの教育資金のため」(26.9%)という結果になりました。
○世代別にみると、20代~40代は、「子どもの教育資金のため」が全体と比較して高く、「子育て世代」は、教育資金の準備を重視しているようです。全体トップの「将来のため」は60代・70代でも非常に高く、将来の年金制度等の社会保障制度への不安を反映しているのかもしれません。

(2)貯蓄の方法

○貯蓄の方法について聞いてみました。
○「銀行預金・貯金」(96.3%)がトップ、次いで「株式投資」(22.5%)、「個人年金保険」(21.2%)、「終身保険」(17.7%)と続いています。政府は2014年に「少額投資非課税制度(NISA)」を導入するなど、貯蓄から投資への流れを推進していますが、地政学リスクの高まり等、先行き不透明な市場環境のなか、依然として、「銀行預金・貯金」が圧倒的に高い結果となりました。
○男女別にみると、男性は、「株式投資」(27.3%)、「投資信託」(16.8%)等の投資商品の割合が、女性と比較して高く、リスクを選択する傾向がみられました。

(3)へそくり金額とへそくりの目的
へそくり金額は、全体で約17万円の減少!
妻のへそくり金額は、夫の約1.7倍! 家計を管理する女性が多く貯めている結果に!

○夫婦のへそくり(配偶者に内緒にしているお金)について聞いてみました。
○今年のへそくり金額は20代~50代平均で「726,572円」と、前年から約17万円減少しました。
○また、2013年からは60代・70代のへそくり金額についても調査を実施していますが、20代~70代の平均は、「1,041,921円」と、こちらも前年から約12万円の減少となりました。
○夫婦別では、夫が「540,770円」に対し、妻は「911,687円」と夫の約1.7倍近く貯めていることがわかりました。妻が家計を管理する家庭が多いことも影響しているのかもしれません。
○使用目的としては、「いざというときのため」(70.9%)がトップ、次いで、「趣味のため」(38.8%)、「将来のため」(23.8%)という結果となりました。 

3.お金に関する意識

(1)家計の状況と理由
実感なき景気回復!?家計に余裕ができたと答えた人はわずか8.0%!

○昨年と比較し、自由に使えるお金に余裕ができたかを聞いてみました。
○「余裕ができた」と回答した人がわずか8.0%に留まる一方、「余裕がなくなった」と回答した人は23.3%と、「余裕ができた」の約3倍という結果となりました。2017年3月に内閣府が発表したGDP統計においても、企業設備投資の状況が上向く一方、家計消費の上昇は鈍い結果となっています。一般生活者に景気回復の実感は薄く、むしろ「余裕がなくなった」人が多いようです。
○「余裕がなくなった」理由は、「日用品・食料品への支出が増えたため」(38.2%)がトップとなり、原油高や円安による日用品の値上げや野菜価格の高騰による食料品値上げ等により、支出が増えたことの影響が大きいようです。
○「余裕ができた」理由は、「給料が上がったため」(45.0%)がトップとなり、安倍政権が推進する賃上げの効果を一部の方は実感しているようです。

(2)節約意識と節約方法
節約意識を持っている人は全体の約8割! 節約方法は、手軽にできることを中心に!
電力会社の変更や携帯電話会社の変更は、それぞれ約1割にとどまる!

○節約意識と節約方法について聞いてみました。
○節約に対する意識では、節約に「気を遣っている」が83.6%と節約意識をもっている人が、圧倒的に多い結果となりました。
○男女別では、男性が81.4%に対し、女性は85.8%と、節約にたいして女性の方が意識が高い結果となりました。家計を握ることが多い女性は、日々の節約に意識が高いようです。
○節約方法では、「電気をこまめに消す」(75.4%)がトップ、「冷暖房の温度を調整する」(55.3%)が続きました。節約方法は、手軽にできることが中心であり、自由化が話題となった電力会社の変更や番号ポータビリティを活用した携帯電話会社の変更は、まだまだ約1割にとどまっています。
○男女別では、男性は、「飲み会を減らしている」が女性と比較し、高い結果となりました。
一方、女性は、「カードポイントを活用している」、「クーポンを活用している」等のコツコツ実践する節約が男性と比較し、高い結果となりました。 

(3)節税意識と節税方法
節税対策には、ふるさと納税が人気! 保険商品やNISA等も人気!

○節税意識と節税方法について聞いてみました。
○「節税対策をしている」と回答した人は26.7%と、節税意識を持っている人は、約4人に1人という結果となりました。
○実施している節税対策では、「ふるさと納税を活用している」(32.6%)でトップとなりました。自治体のなかにはふるさと納税の返礼品を中止する動きがある等、ふるさと納税のあり方が話題となっていますが、気軽にできる節税対策として、人気が継続しているようです。また、「保険商品を活用している」(29.9%)、「少額投資非課税制度(NISA)を活用している」(25.5%)等も人気が高い結果となりました。 

(4)持ち歩く金額
持ち歩く金額にも男女間の差が! 持ち歩く金額平均は「15,591円」!

○ふだん持ち歩く金額について聞いてみました。
○持ち歩く金額は、「5千円超~1万円」(26.8%)が最多、「1万円超~2万円」(23.9%)、「3千円超~5千円」(16.3%)と続き、全体平均では、「15,591円」という結果となりました。
○男女別では、男性が平均「17,465円」に対し、女性は平均「13,726円」と、男女で約4千円の違いがありました。男女間の節約意識の差が持ち歩く金額にも表れているのかもしれません。
○また、持ち歩く金額が「0円」と答えた人は4.7%、男性では6.2%という結果となりました。クレジットカードやオートチャージ機能付きの交通系ICカード等の普及により、今後はさらに現金を持ち歩かない人が増えていくのかもしれません。 

4.働き方とお金

(1)給与の満足度と理由
日々の生活で精一杯!?現在の給与に満足している人はわずか14.4%!
貯蓄への意識は強い!給与に満足していない理由は、「貯蓄をするお金がないから」がトップ!

○現在の給与の満足度とその理由について聞いてみました。
○現在の給与に「満足している」と回答した人は14.4%にとどまり、「満足していない」と回答した人の54.2%を大きく下回りました。
○給与に満足していない理由については、「貯蓄をするお金がない(少ない)から」(47.9%)がトップ、「日々の生活が苦しいから」(42.1%)、「仕事量に見あわないから」(34.4%)と続きました。
○男女別では、男性は、「仕事量に見あわないから」が、女性と比較し高い結果となりました。
一方、女性は、「貯蓄をするお金がない(少ない)から」が男性と比較し高い結果となりました。男性は、仕事の対価としての給与水準への不満を多く抱いている一方、女性は給与水準の絶対額に対する不満を抱いているようです。

(2)副業と副業をする理由
低所得層の増加が一因か!?20代男性の約4人に1人が副業をしていると回答!

○副業と副業をする理由について聞いてみました。
○「副業をしている」と回答した人は、12.0%となりました。一方、世代別にみると、20代男性は、24.6%、20代女性は、17.9%と平均を大きく上回り、20代男性は、約4人に1人が副業をしているという結果となりました。
○副業をする理由では、「生活をするために必要なため」(41.2%)がトップ、「時間を有効活用するため」(38.7%)、「趣味にお金を使うため」(38.7%)が続きました。
低所得層が増加し、生活のために副業をせざるを得ない人が若者中心に増えているのかもしれません。
○副業による年収は、「10万円未満」(32.5%)、「30万円未満」(30.9%)が多く、平均で約37万円と、生活に少し余裕を持たせる程度の副業が多いようです。

(3)夫婦の収入の壁と理想の収入
「収入の壁」が女性活躍の壁!?「一方がパート」の家庭は、約2人に1人が「収入の壁」を意識!
「収入の壁」がなければ、約200万円の年収を希望!

○働く女性に、いわゆる「収入の壁」と理想の収入について聞いてみました。
○働く女性のうち、「103万円の壁を意識している」と回答した人は、22.4%、「130万円の壁を意識している」と回答した人は、8.6%という結果となりました。
約4人に1人が103万円の壁を意識しているということになります。
○また、「一方がパート」の家庭では、「103万円の壁を意識している」(36.8%)、「130万円の壁を意識している」(12.3%)と、あわせると約2人に1人が「収入の壁」を意識して働いていることがわかりました。
○また、「収入の壁」を意識していると回答した人に、「収入の壁」がない場合の希望年収をきいたところ、全体平均「194万円」と、「収入の壁」となる金額と60万円以上の差があることがわかりました。安倍政権は「日本再興戦略」において、女性の活躍推進を掲げていますが、女性のさらなる活躍のためには、やはり「収入の壁」が課題となっているようです。


【調査概要】
調査対象:20~79歳の既婚男女
調査エリア:全国
調査期間:2017 年4月3日(月)~4月10日(月)
調査方法:インターネット調査
有効回答者数:1,618人

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