「野外飲み」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2017年05月03日
アサヒグループホールディングスの、アサヒグループホールディングス生活文化研究所は、「野外飲み」をテーマに調査を実施。

今年、お花見を楽しんだ人もきっと多いことでしょう。特に今春は都心で真夏日を記録するなど、暖かい日が続いています。青空が広がる初夏の陽気の中で飲むお酒は、言うまでもなく格別です。今後、野外での様々なお祭りやフェスが増えていきますが、それに伴って野外飲みの頻度も増えていくのではないでしょうか。そこで今回は「野外飲み」をテーマに、皆さんが楽しみにしている野外イベントや、その魅力について聞きました。

【調査結果サマリー】

・8割以上が「アウトドア・屋外の飲酒が好き」-5年前よりも「野外飲み派」大幅増加
・野外飲みの一番の魅力は、物理的な「開放」と気分の「解放」を同時に満たす!
・約4割が「昼飲みに罪悪感がある」-「お天道様がある時は働く」「だらしなく見える」
・野外飲みは「家族間のコミュニケーション」を促進する役割担う
・野外飲みでの「共同作業」を通し、同じ職場の同僚の意外な一面を垣間見る
・一番人気は「BBQ」-同僚や友人、ママ友など、様々なコミュニティで開催
・春は「花見」、夏は夜空に咲く「花火」、花を愛でながら一杯やる至福のひととき
・「プロ野球」×「野外飲み」の相性の良さ-ひいきチームの勝利で美酒を味わう!?
・喉潤す爽快さを持つ「ビール」は野外飲みの主役-モバイル性の高い「缶」支持が目立つ
・「ワイン」「シャンパン」は女性人気高く、野外飲みをラグジュアリーに変身させる

【調査結果】

8割以上が「アウトドア・屋外の飲酒が好き」-5年前よりも「野外飲み派」大幅増加

「アウトドア(野外)、屋外でお酒を飲むのが好き」という人はどの位いるのでしょうか。「海・山などで遊び、アウトドアでよく冷えたビールを飲むと日頃の疲れが癒やされる」(女性40代、大阪府)など、「大好き」と回答した人は31.0%。「まあまあ好き」という声も50.4%を数え、全体の8割以上が「アウトドア・屋外での飲酒(野外飲み)」に好意を寄せていることが明らかとなりました。自由回答の中には「5月の気持ちの良い風に吹かれながらの一杯は爽快。家で飲むのがもったいないと感じるくらい」(男性40代、広島県)など、新緑の気持ち良い季節を迎え、自然と「野外飲み」の頻度が高まるという人もいました。ちなみに過去の同調査によれば、「大好き」「まあまあ好き」という声は2012年で73.9%、2016年で80.2%、2017年で81.4%と、5年前よりも7.5%、昨年よりも1.2%アップしており、「野外飲み」を支持する声は年々増加傾向にあることが判ります。

その反面、「あまり好きではない」「大嫌い」という声も約2割近くを数えました。主な理由は「屋外でビールを飲むとおしっこに行きたくなった時に困る。また、トイレがあったとしても汚れている場合が多いため、屋外では極力飲酒はしない」(男性50代、兵庫県)など、トイレで苦労するので飲まないという声。さらに「暑い、虫がくる。埃っぽいし日焼けする」(女性40代、大阪府)、「外で馬鹿騒ぎをしながら飲んでいるのを見るのが嫌」(女性40代、栃木県)など、「野外飲みにストレスしか感じない」という声も寄せられました。

野外飲みの一番の魅力は、物理的な「開放」と気分の「解放」を同時に満たす!

「野外飲み」を支持する声が目立ちましたが、その魅力はどんな点にあるのでしょうか。最も回答が多かったのは「外ならではの開放感・心地良さ」(78.0%)でした。「一番は開放感。広々とした場所で過ごせるのが大好き」(女性50代、大阪府)、「屋根 壁 天井がない 青空と空気と風を堪能できる」(女性50代、長野県)など、閉塞感がなく、両手を思いっきり天に広げ、のびのびとした環境でお酒が楽しめるという声。空間が「開放」されて広々するとともに、ストレスや束縛から「解放」され、自由を感じるという声も多く、野外飲みは物理的な「開放感」と、気分や気持ちなど心理的な「解放感」を同時に満たしていることがうかがえます。さらに「これからの季節、夕暮れを眺めながらのお酒は格別」(男性40代、神奈川県)など、2位に「風景(青空・夕景・夜景)を楽しめる」(44.3%)、3位にも「季節の訪れや自然を体感できる」(32.6%)が続き、「広い空」や「風景」「自然」をつまみにできるのが、野外飲みの醍醐味と言えそうです。

屋外でお酒を飲むことの魅力は?
1 外ならではの開放感・心地良さ 78.0%
2 風景(青空・夕景・夜景)を楽しめる 44.3%
3 季節の訪れや自然を体感できる 32.6%
4 非日常的な感覚が味わえる 29.6%
5 お祭り気分(テンションが上がる) 25.2%
6 ちょっとしたアウトドアレジャー感覚が楽しめる 24.5%
7 冷えたお酒(ビールなど)の美味しさを実感できる 20.7%
8 (夏の場合)納涼・暑気払い 14.2%
9 お店で飲むよりも経済的 6.7%
10 野外なら子ども連れで遊べる 3.7%
MA(複数回答)/n=2437人

次に4位は「非日常的な感覚が味わえる」(29.6%)。「非日常って感じでいい。家だといろんな家事も目について、あ~洗濯もの取り込まなきゃとか、洗いものしなきゃとかなるけど、外なら気にせずに楽しめる」(女性40代、神奈川県)など、仕事や家事、子育て等に追われる日常を忘れ、普段とは違う空間と気分を味わえるという声。さらに「めったに出来ない昼間飲みができるから」(男性60代、沖縄県)など、一般的に「飲酒=夜」というイメージがありますが、「屋外」「日中」という非日常性がテンションを上げる要因となっていることがうかがえます。同じく「外飲みはお祭り感が湧くイベントだと思う」(男性60代、大阪府)、「やっぱりテンションが上がること。みんなでワイワイしながら飲むのは楽しい」(女性40代、富山県)など、5位に「お祭り気分(テンションが上がる)」(25.2%)、6位にも「ちょっとしたアウトドアレジャー感覚が楽しめる」(24.5%)が挙げられ、「野外飲み=お祭り・イベント」として捉える人も少なくありませんでした。また、自由回答の中には「部屋よりも美味しく感じることも。空気が美味しいからでしょうか」(男性50代、京都府)という声も多く、テンションや気分の高揚とともに、味覚にも何らかの影響を与えていることがうかがえます。

約4割が「昼飲みに罪悪感がある」-「お天道様がある時は働く」「だらしなく見える」

「屋外」「日中」という「非日常性に魅力がある」という声が目立ちましたが、では明るいうちから「昼飲み」することに罪悪感を持つ人は、どのくらいいるのでしょうか。「他の人は働いていると思うと罪悪感がある。(昼飲み後)まだまだやることもあるので、頭が痛くなる」(女性50代、新潟県)など、「すごくある」と回答した人は8.4%。さらに「少しある」という声も31.8%を数え、全体の約4割の人びとが「昼飲みに多少なりとも罪悪感がある」ことが明らかとなりました。主な理由は「『お天道様がある時は働きなさい』という祖母の家訓があるので、昼飲みはしない」(女性50代、三重県)など、小さい頃から身に付いた教育や躾から「昼飲みに抵抗感がある」という声。「飲んだくれみたいで嫌だから。だらしない」(女性30代、新潟県)など、節度がなく、だらしなく見えるという声も寄せられました。

その反面、「(罪悪感は)あまりない」(37.5%)、「全くない」(22.3%)という声は6割近くを占めました。「普段やるべき事(仕事など)をやっていれば、休日昼飲みすることに対して全く罪悪感はない」(男性20代、兵庫県)、「普段頑張っているからこそ、昼間から飲むことに幸せを感じる」(女性30代、栃木県)など、昼飲みは「頑張った自分へのご褒美である」という声。「夜勤仕事の人にとっては、昼は夜だもん」(女性40代、愛知県)、「仕事が休みならいつ飲もうが自由」(男性40代、大阪府)など、ワークスタイルが多様化する時代においては、飲酒の時間帯や曜日は関係ないという声。また、自由回答の中には「少し罪悪感があるから、禁じられた喜び」(男性50代、埼玉県)など、後ろめたさがかえって気分を高揚させるという人もいました。

野外飲みは「家族間のコミュニケーション」を促進する役割担う

どんなメンバーと一緒に野外飲みしたいかを聞いてみたところ、最も回答が多かったのは「家族(子ども・夫婦・親族含め)」(55.6%)でした。「ベランダに家族3人で囲むジンギスカン」(男性60代、北海道)、「(毎年)夏に家族や親戚と庭や河川敷きでBBQを行い、みんなと楽しく過ごす。子どもたちも、夏休みの思い出での一つになっている」(女性40代、宮城県)など、家族レジャーやイベントに「野外飲み」が付きものという声。さらに「夫婦で山登りして、テントを張り終えたあと、山小屋で買ってきたビールを飲む」(女性50代、大阪府)など、3位にも「夫婦」(24.2%)が挙げられ、「野外飲み」は子どもや夫婦など「家族間のコミュニケーション」を促進する役割を少なからず担っていることがうかがえます。

一緒に野外で飲みたいメンバーは?
1 家族(子ども、夫婦、親族含め) 55.6%
2 学生時代の友だち・知人 52.6%
3 夫婦 24.2%
4 会社の同僚・仕事関連の人 23.1%
5 サークル・習い事の仲間 12.1%
MA(複数回答)/n=2314人

「家族」に続き、2位は「学生時代の友だち・知人」 (52.6%)。「小学生のころから一緒のメンバーとアウトドアをすることが多い。幼い頃から一緒のため何でも話せる仲」(男性20代、千葉県)、「毎年、学生時代からの気の置けない仲間とキャンプしながら、バーベキューをわいわいするのが楽しみ」(女性30代、青森県)など、気心の知れた友人たちと、同窓会気分で野外飲みを楽しむという声。さらに「学生時代の友達と家族ぐるみで」(女性30代、大阪府)など、結婚や出産後も友人家族を含めて、付き合いを深めているご家庭も多いようです。

野外飲みでの「共同作業」を通し、同じ職場の同僚の意外な一面を垣間見る

「家族」「友人」などプライベートのメンバーが目立った一方で、4位には「会社の同僚・仕事関連の人」(23.1%)。「これからの時期は、仕事帰りに同僚とビアガーデンに行きたい」(女性40代、福岡県)、「会社の同世代の女子グループの集まりで」(女性40代、東京都)など、気の合う同世代の同僚と仕事の愚痴から馬鹿話まで、飲みながらじっくりと語り合うという声。また、自由回答の中には「(BBQの)準備から調理、片付けまでを一緒に行う共同作業を通し、仕事中には気が付かなかった同僚のプライベートな一面が垣間見られる」(男性50代、大阪府)など、野外飲みは職場内の人間関係を円滑にする役割を担っていることがうかがえます。

そのほか、圏外ですが見逃せないのは「一人」(全体=10.2%、男性=14.9%、女性=5.5%)という回答です。「フェスなどで気心の知れた友達とダラダラ飲むのも楽しいが、休日に自宅の庭で、お気に入りの椅子に座って一人で飲むのも好き」(男性40代、東京都)など、休日に庭やバルコニーで、爽やかな風に当たりながら飲む一杯を楽しみにする声。さらに自宅に限らず、「海辺で一人飲むビールは最高」(男性40代、滋賀県)など、ぼんやり物思いにふけってみたり、頭の中の考えを整理してみたり…、休日の「ひとり野外飲み」を好む声も寄せられました。特に「ひとり飲み」は男性回答に多く、平日は友人・同僚とわいわいガヤガヤ、休日は一人でのんびりなど、オンオフで使い分けている男性も少なくないようです。例年、毎週アンケートで実施している「お花見調査」でも、「自分一人で(行く)」(2007年=6.7%、2017年=16.0%)という声が10年前の2007年よりも約10%増加しているという結果が明らかとなりました。かつて「一人=寂しい、恥ずかしい」という印象が強くありましたが、昨今では「ひとり花見」「ひとりビアガーデン」などの「ひとり飲み」に抵抗感を持たない人が増えているようです。

一番人気は「BBQ」-同僚や友人、ママ友など、様々なコミュニティで開催

これからアウトドアシーズンを迎えますが、さて皆さんが好きな野外飲みのシーンやイベントは何でしょうか。一番人気は「BBQ(バーベキュー)・野外パーティー」(56.3%)でした。「旦那のラグビークラブのメンバーと子どもたち、親御さんでBBQ。学生時代の友達と家族ぐるみでBBQ」(女性30代、大阪府)、「以前勤めていた会社でBBQをよく行いましたが、気の合う仲間だと多少ハメを外せるので気を使わず楽しめる」(男性50代、埼玉県)など、同僚や学生時代の友人、サークル仲間、ママ友等々、様々なコミュニティでBBQを行っているという声。かつてBBQはキャンプ場や河原などで火から起こすのが定番でしたが、最近ではアウトドア派でなくても、手ぶらでカジュアルに楽しめる施設や公園も増えており、以前よりもBBQの裾野が広がっていることがうかがえます。

好きな野外飲みシーンやイベントは?
1 BBQ(バーベキュー)・野外パーティー 56.3%
2 お花見 48.8%
2 ビアガーデン 46.6%
4 花火大会 39.0%
5 盆踊り・お祭り・縁日 24.0%
6 自宅のベランダ・庭・屋上など 21.5%
7 海・プール 17.8%
8 屋外のスポーツ観戦(野球場・サッカー場など) 17.2%
9 公園散歩・ハイキング・休日の公園ランチなど 17.1%
10 キャンプ・登山など 15.2%
10 オープンテラスのあるレストラン 15.2%
MA(複数回答)/n=2323人

さらに「毎年、仲良しのママ友達とビアガーデンに行っている。気が合うママ友達とバイキング料理と美味しいお酒で楽しく過ごす」(女性40代、大阪府)など、3位にも「ビアガーデン」(46.6%)がランクインし、BBQやバイキング料理などのグルメを囲みながらの「野外飲み」に人気集中。自由回答の中には「ビアガーデンなら、片付けも準備も要らないので楽」(女性30代、群馬県)など、外食くらい「上げ膳据え膳で食べたい」という主婦層から、BBQよりもビアガーデンを支持する声も寄せられました。

春は「花見」、夏は夜空に咲く「花火」、花を愛でながら一杯やる至福のひととき

2位は「お花見」(48.8%)。「お花見は、毎年故郷の高校同窓生と上野公園で行っている」(男性70代、神奈川県)、「今年友人とお昼に花見をしながら飲んだのですが、すごく美味しかった」(女性20代、福岡県)など、現在、東北から北海道に北上中の桜前線ですが、今シーズンも多くの人びとが花宴を楽しんだことがうかがえます。奈良時代から貴族の遊びとして広がった「花見」ですが、日本初の桜木の下での花宴は、812年に京都・神泉苑で嵯峨天皇が催したという記録が「日本後紀」に残っています。いわば、「花見」は日本人に1000年以上も愛される「野外飲みの元祖」と言っても過言ではなさそうです。

春の「花」に続き、夏の夜空に艶やかに咲くは4位「花火大会」(39.0%)。「夏に向けて花火大会が楽しみ。自宅屋上におつまみと飲み物をそろえて、家族で楽しむのが恒例行事」(女性40代、群馬県)、「岐阜の長良川の花火には恋人と毎年行っている。昼すぎから場所取りをし、延々とビールを飲みながら待つ」(女性40代、愛知県)など、夏の風物詩である「花火」はお祭り気分を盛り上げ、ついついお酒が進むという声。同じく「夏祭りの時は我が家に大体15名くらいが来て、縁日の焼きそばや焼き鳥などを買って飲むのが恒例で」(男性40代、北海道)など、5位にも「盆踊り・お祭り・縁日」(24.0%)が挙げられ、子ども時代と変わらず、お祭りの音色や屋台の香りに心を躍らせる人も目立ちました。自由回答の中には「特に冬は寒い地域なので、花火大会や盆踊りなど、夏は外で飲める機会が沢山あるので楽しみ」(女性30代、北海道)など、北国の短い夏を思う存分楽しみたいという声も寄せられました。

「プロ野球」×「野外飲み」の相性の良さ-ひいきチームの勝利で美酒を味わう!?

続いて、見逃せないのは8位「屋外のスポーツ観戦(野球場・サッカー場など)」(17.2%)。「カープ好きな仲間とマツダ球場で飲みながら観戦する」(女性30代、広島県)、「野球場で試合を見ながらのビールは最高! 周囲と一緒に大声で応援していると、平凡な試合展開でも楽しい」(女性50代、埼玉県)など、「プロ野球」と「野外飲み」の相性の良さを挙げる声が多数寄せられました。接戦で応援に熱を帯びるほどお酒の量が増し、さらにひいきチームの結果如何で「勝利の美酒を味わう」も「苦杯をなめる」も、プロ野球シーズンならではの醍醐味と言えそうです。そのほか、「沖縄ではビーチパーティというのが、海開きをすると当たり前のように始まります。県外から移住してきた私にとって、このパーティーに参加できるのが楽しみ」(女性50代、沖縄県)など、7位に「海・プール」(17.8%)、10位にも「キャンプ・登山など」(15.2%)が続き、海や山など夏のアクティビティには、喉の渇きを癒やす「野外飲み」が付きものであることがうかがえます。

喉潤す爽快さを持つ「ビール」は野外飲みの主役-モバイル性の高い「缶」支持が目立つ

ここまで「野外飲み」のシーンやイベントを見てきましたが、アウトドアや屋外で皆さんが飲みたいと思うお酒とは何でしょうか。堂々の人気ナンバーワンは「缶ビール」(65.3%)でした。「キンキンに冷えたビールを屋外の爽やかな空気の中で飲むのは、最高に気分が良いから」(男性70代、東京都)など、炭酸が喉を抜ける爽やかさや、火照った体を一気にクールダウンしてくれる心地良さを支持する声。さらに「ビールは気分をもり立ててくれる感じがするから」(女性30代、大阪府)など、ビールが仲介役となり、アクティブな野外イベントやお祭りを気分良く楽しめるという人もいました。同じく「ビアガーデンではビール以外の選択肢はありません」(男性60代、神奈川県)など、同率トップで「生ビール」(65.3%)が挙げられ、「野外飲み」にはビールが欠かせないという人が目立ちました。

屋外で飲みたいと思うお酒は?
1 缶ビール 65.3%
1 生ビール 65.3%
3 チューハイ 33.6%
4 発泡酒・新ジャンル(第3のビール) 23.2%
5 ワイン 12.9%
6 シャンパン・スパークリングワイン 11.6%
7 カクテル 7.3%
8 ノンアルコールビール 7.0%
9 日本酒 5.9%
MA(複数回答)/n=2327人

また過去の調査によれば、2012年、2016年の一番人気は「生ビール」(2012年=65.3%、2016年=64.4%、2017年=65.3%)でしたが、今年は「缶ビール」(2012年=50.5%、2016年=56.9%、2017年=65.3%)が初めて「生ビール」に追いつき、同率ながらトップに輝きました。次に「缶ビール」の躍進の理由を具体的に見ていきましょう。「缶ビールなど持ち運びにいいし、アイスボックスで冷やせるから」(女性60代、香川県)など、BBQや花火大会等の持ち運びに便利という声。さらに「アウトドアで飲む場合、缶ビールならグラスに注がないで直で飲めるので」(男性50代、栃木県)など、グラスなしで、そのまま口を付けられるも缶ビールならではの利点と言えそうです。昨今のBBQ人気などから、より「モバイル性」を重視する傾向が高まっているのかもしれません。

「ワイン」「シャンパン」は女性人気高く、野外飲みをラグジュアリーに変身させる

「ビール」同様に炭酸系で人気が高かったのは、3位「チューハイ」(全体=33.6%、男性=26.3%、女性=41.0%)。「普段はワインも飲みますが、外飲みだったらアルコール度数も低めで沢山飲めるチューハイで楽しみたい」(女性40代、宮城県)など、帰りのことも考えて、度数の高いお酒よりもゴクゴク飲めるチューハイを支持する声。特にチューハイ派は女性回答に断然多く、いろいろな味のバリエーションを楽しみながら飲める点も、女性好みの理由と言えそうです。同じく女性人気の高いお酒では「BBQで飲むワインはなんかセレブ感がある」(女性40代、神奈川県)など、「ワイン」(全体=12.9%、男性=10.2%、女性=15.7%)、「シャンパン・スパークリングワイン」(全体=11.6%、男性=8.4%、女性=14.9%)、「カクテル」(全体=7.3%、男性=3.3%、女性=11.3%)が続きました。最近では「グランピング」といい、ラグジュアリーなキャンプ体験やBBQが流行していますが、こうした中でワインやシャンパンは、野外飲みを一気にオシャレに演出する効果を担っています。実際に過去調査との比較でも、「ワイン」(2016年=11.8%、2017年=12.9%)、「シャンパン・スパークリングワイン」(2016年=9.4%、2017年=11.6%)の支持が昨年よりも高まっており、野外飲みの「オシャレ化」が急速に進んでいることがうかがえます。

今回は本格的なアウトドアシーズンを迎え、「野外飲み」をテーマにアンケートを実施してきました。「(野外飲みが)大好き」「まあまあ好き」という声は81.4%。2012年に実施した同調査に比べて7.5%、昨年に比べて1.2%アップし、「野外飲み」人気が増加傾向にあることが明らかとなりました。中でも「BBQ(バーベキュー)・野外パーティー」(2012年=44.6%、2016年=58.8%、2017年=56.3%)は5年前と比べて10%以上も増加しており、昨今の「野外飲み」人気の高さは、夏のアクティビティとしてBBQが定着し始めていることが大きな要因と考えられます。かつてBBQといえば、キャンプ場などで行うアウトドアレジャーの一環でしたが、最近では手ぶらでBBQが出来るビアガーデンや、専用施設などが街中にも増えています。プチアウトドアとはいえ、肉や野菜を焼くなど、仲間同士で「共同作業」をしながら飲み食いできる点に、単なる飲み会ではない魅力があるのかもしれませんね。さて、GWを境に夏のイベントが続々と増えてきますが、今シーズンも家族や仲間と一緒にたくさんの素敵な時間をお過ごしください。また野外飲みでは「立つ鳥跡を濁さず」を心得て、自分の出したゴミは持ち帰るなど後始末も忘れずに。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,530人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年4月26日~5月2日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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